久しぶりに夜にドライブすることにした。
天敵である雪はほぼ消え去り、快適なドライブをすることができた。
車とほとんどすれ違う事のない夜の峠道はやはり格別。
景色を楽しむとか、休憩しながらコーヒーを・・といった小粋なことはできないが、走りに関してはやはり何年経っても答えは変わらない。走りは夜であると。
皆が就寝の準備に入る頃、そそくさと出発準備を整え、ドライビングシューズを履き、いざ往復200km以上の旅にでる様は常人(奥さん)には異様に見えるらしい。
「ここにアホが居まーす。」
と言われたが、誉め言葉として受け取っておいた。
趣味の世界と言うのはその世界の住人にしか理解しがたいもんだ。それがより突き抜けてくればくるほど、異様に見えるだろう。
世の中の奇人、変人・・、天才に鬼才。馬鹿に阿呆。きっと何かが突き抜けている。
それがいいか悪いかは世の中次第であろう。
さて、そんな中がっつり花粉対策をして外に出る。何せ花粉の本拠地に突っ込んでいくのだから。
グッと冷え込んだ夜の空気を一気に吸い込み、車に乗り込む。
4年目に突入したルーテシアのODOメーターは27,000㎞を刻んでいる。
全然走っていないが、意外と長い付き合いになってきたと感じる。
走り出せば深夜特有の極小トラフィック。
早々とスポーツモードに叩き込んでしまった。
今日もエンジンはご機嫌だ。
マイペースで気持ちよく走るうちにもう100㎞くらい走ってしまった。
気温は-1℃を記録。
それなりに寒いが風も少なく、厳寒期の凍てつく寒さは全くない。
納車からしばらく気が付かなかったこと。
スモールランプ点灯でしばらく放置しているとご覧の通り、ヘッドライトのCシェイプが点灯する。
二つ前の写真が通常モード。
下の方がかっこいいので、常時そうなって欲しいなぁ。
現行ルーテシアのようなスタイリッシュな感じ。
休憩も早々に終え、ここからが本番のようなもの。
山深くなればなるほど、それ比例してテンションが上がってゆく。
野生動物の感知には第六感を存分に働かせ、LEDヘッドライトが白く照らすコーナーを駆け抜けてゆく。
この車両の唯一の弱点がヘッドライトの照射範囲である。
ご覧の通り、前方は無敵の明るさを誇るのだが、横がダメ。横が。
今どきのマトリクスなんとか、とかアダプティブなんとかという機能はないため、Rの深いコーナーはとにかく闇。前方が明るいほど明暗差が大きく、とにかく先が見えない。
ラリー用のクソデカフォグでも付けたろかな?と思うくらいだ。
前車のアウディTTはアダプティブヘッドライト装着車だったので、ステアリングに連動し、サーチライトのように行きたい方向を照らしてくれる。
これくらい欲しいもんである。
夜を好むものとして、結構重要な要素なヘッドライト。どうやらアルピーヌA110も同様らしい。
せっかくのワインディングスペシャルマシンが惜しい、惜し過ぎる。
フランス人はきっと暗視スコープでも付けて運転しているのだろう。
そんなこともあり、コーナーは動物とご対面を避けるためそれなりに安全運転なのであった。
それからレースモードに叩き込んだまま5,60㎞くらいワインディングを爆走しただろうか。
レースモードではRSデフと言う、ブレーキ制御の疑似LSDが作動しないので、コーナー立ち上がりのレスポンスが
各段に向上するのである。これが本来の走り。
車との一体感は確実に上がる。
そのまま高速に乗り、PAで久しぶりに外に降り、コーヒーを買ってマッタリとくつろぐ。
このときのコーヒーは本当にうまい。
完全に走りのスイッチを切り、マッタリと帰路に就いた。
帰宅した頃の時間は午前3時半を差していた。
何とも干渉されない車と対話の時間。
実に最高で有意義であり、そして常人には理解不能なアホな時間であった。
それが車馬鹿というものだろう。
Posted at 2024/03/24 00:23:28 | |
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