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MINI原人のブログ一覧

2020年02月29日 イイね!

MINI原人のサルでもわかる新型肺炎 Pandora's Box

MINI原人のサルでもわかる新型肺炎 Pandora's Box2月27日に発刊された米国の最も影響力のある医学雑誌 New England Journal of Medicine (ニューイングランド医学雑誌)の展望欄に「パンドラの箱から解放ーもう一つの新型コロナウィルス」という論文が出ている。DM モレンスら3人の著名な米国ウィルス学者により書かれた総説である。今後の日本、世界における新型コロナウィルス流行の近未来を知る上で非常に重要な論文であるので、原人が原人ワールド流解釈を加え解説します。

図は有名だが作者不明の作品「パンドラとその箱」に米国CDCによる新型コロナウィルス画像を加えたコラージュです。


 NEJM
これがその論文です。この論文はこの雑誌を購読していなくてもすべての人が読めるようになっています。アクセスはこちらです。
 最初のパンドラの箱解放
「もう一つの」というのは過去にパンドラの箱が開いたことがあるからです。それは1918年、5000万人、現在の78億人の世界人口に換算すると2億人の死者を出したパンデミックでした。今回の新型コロナウィルスも公衆衛生学的努力が奏功しなければ、世界が致命的な地球規模のパンデミックの始まりを目撃するだろうと危惧されています。
 パンデミック
パンデミックpandemicという語はギリシャ語の πᾶν (パン、全ての) + δῆμος (デモス, 人々)に起源をもち、「全世界のすべての人々が感染の危機にさらされる流行」という意味です。2月29日の時点での日本経済新聞の新型コロナ感染世界マップでは、日本と中国を含み58か国に及んでいますが、まだまだパンデミックには至っていないことがわかります。
 パンドーラ
一方、パンドラ(パンドーラ)とは Πανδώρα(パンドーラ), πᾶν (パン、全ての)+ δῶρον(ドロン、贈り物をされた者)という意味です。プロメテウスにより「火」を贈られた人間どもをこらしめるためにゼウスがヘパイストスに粘土から作らせ、アフロディテが美しさを、ヘルメスがずるがしこさと大胆さを、アテナが美しい着物を与えるというふうに贈り物をうけた、地上最初の女でした。

ゼウスが怒ったのは火を得た人間どもの驕りでした。
「どんな行為も平気でやり遂げる人間は、禁じられた非道の行いへとまっしぐらに突き進む。大胆にもイアペトゥスの子(プロメテウス)は、悪しき奸計を用いて人類に火をもたらした。火が天の館から盗まれた後、困窮と新しい熱病の群れが大地を襲い、かつては遠ざけられ、ゆるやかに訪れた死の必然は、その歩みをはやめた。ダエダルスは人間に許されぬ翼をもって広大な空に挑んだ。ヘルクレスの功業は、アケロン(冥界)まで突き破ったのだ。人間にとって、困難なことは何一つない。人間の愚かさは、天そのものを乞い求め、我々の罪により、ユピテルが怒りの雷を投げ落とすことすら許そうとしない。」(ホラーティウス『詩集』1.3より)

 ダエダルスの翼
火を得た人間どもは、やがてジェットエンジンを作りだし、世界旅行を可能としました。「人間に許されぬ翼をもって広大な空に挑んだ」のです。こうして1918年にはありえなかった迅速かつ広範囲同時多発的な流行がパンデミックに発展するもう一つの「邪悪の拡散」の準備ができたのです。
 エピメテウス
パンドラは「後から考える者」という意味の名前を持つ少しノータリンのエピメテウスと結婚します。ダイヤモンドプリンセスのようにすべて後手後手に回ってしまうことをエピメテウスしちゃうといいます。パンドラに「開けないと死んじゃうから」と女の殺し文句でせがまれて箱(瓶)を開けるのがこの人なのです。
 パンドラの箱
パンドラの箱とは原典では黄金の瓶なのですが、いつのまにか箱になりました(笑)。ゼウスは人間をこらしめるためこの箱に病気、ぬすみ、ねたみ、憎しみ、悪だくみなど、人間を苦しめるありとあらゆる悪を封じ込めたのです。脳タリンのエピメテウスの賢い兄プロメテウスは決して開けてはいけないといってあったのですが。
 ステルス性
新型コロナウィルス感染症Covid-19の恐ろしさはそのステルス性にあると論文は強調します。潜伏期が長く、無症候または軽症の症状のうちに接触や飛沫を介して他に感染させ、ひっそりと多くの人々の中に広がっていき、0.5%~1.0%程度の致死率であるため、普段はほとんど目立たないというステルス性です。
 Enemy is us.
こうしたステルス性は、人口の密集、集団生活の密室化、衛生環境の悪化、感染者の高速移動、多様な人々の接触といった現代の世界に特有の変化をうまく利用するのです。漫画家ウォルト・ケリーが「敵はそこにいる。それは私たちだ」といったように。邪悪の拡散の原因そのものが私たちなのです。
 進化
原人→ヒトをはじめとする動物の遺伝子DNAは1%進化するのに800万年かかるといわれています。しかし、動物に感染するコロナウィルスなどのRNAウィルスの遺伝子RNAは数日で1%の進化を遂げるそうです。現在流行中の新型コロナウィルスも、軽症・無症状で潜伏して広がりそれがヒトに適応進化してより致命的なウィルスになるおそれもあります。
 エルピス
論文には書かれていませんが、このような状況は絶望ではありません。上記のようなステルス潜行を許す我々の敵、われわれ自身の「現代性」を減ずる措置を徹底的に行えばいいのです。それは絶望の監獄の中のエピルス「希望」であります。

こうして大地と海は邪悪に満たされた。
一つのものが、しかし、瓶から逃げ出さなかった。希望である。
「それまでは地上に住む人間の種族は、あらゆる煩いを免れ、苦しい労働もなく、人間に死をもたらす病苦も知らず暮らしておった。ところが女(パンドラ)はその手で瓶の大蓋をあけて、瓶の中身をまき散らし、人間にさまざまな苦難を招いてしまった。そこにはひとりエルピス(希望)のみが、堅牢無比の住居の中、瓶の縁の下側に残って、外には飛び出なかった」
     ヘシオドス(古代ギリシアの叙事詩人)による『仕事と日』より

 すこし頭のたりないエピメテウスは、パンドラにせがまれて、とうとうふたをすこしあけた。とたんに病気、憎しみ、ぬすみなどのあらゆる悪が、箱からとびだして人間の世界にとびちった。
 パンドラもさすがにこわくなって、あわててふたをしめた。すると、中から弱々しい声で、「わたしも外にだしてください」とよぶ声がした。パンドラはおそるおそるきいてみた。「おまえはだれ?」「わたし、希望よ」というやさしい声が箱の中からきこえた。
 考え深いプロメテウスは、ゼウスが人間をひどく苦しめたときのことも考えて、希望(エルピス)もこの箱の中にちゃんと入れておいたのだった。こうして希望が最後まで人間のそばに残り、彼に勇気と力とをあたえることになったのだという。
     山室静著:ギリシャ神話(社会思想社、1986)より 

 プロメテウス
プロメテウスの意味は「先んじて考える者」です。場当たり的な対応ではなく、根本的な策を手遅れになる前に打つべきです。中国はすべての武漢市民の長期にわたる外出禁止令を出して、「そこまでやるか?」と外国の嘲笑を買いましたが、現在感染爆発はそれにより抑えられ、絶大な効果を示しています。感染も死亡も見事に頭打ちになっています。
 ミニ武漢北海道
北海道ではせめてこの2月29日と3月1日の2日間だけでも外出を自粛してと知事がお願いしましたが、札幌などの流行地のスーパーマーケットはトイレットペーパーを買いあさる人々で混雑しています。長期休校にも異を唱える人たちもいます。武漢化してからは遅いのに、まさに敵はわれわれそのものです。このままでは3月末までに800名が感染し、死亡者は40名に及ぶと予想されます。
 エビデンス
これは米国の権威ある科学誌PNASに2007年に出版された1918年のスペイン風邪についての公衆衛生学的な考証論文です。これに今回首相が突然、学校の閉鎖と集会の自粛を要請した理由となるエビデンスが書かれています。「周知期間」のため躊躇していては間に合わなくなるという過去の貴重な経験です。実際の論文はこちら
 14日間の差
実線のフィラデルフィアでは最初の死亡者が出た9月17日以後も10月3日までほぼ無策であり、多数の死者を出しました。しかし、点線のセントルイスでは最初の死者が出た10月5日の2日後に一早く学校を閉鎖、集会禁止などの措置をとり、死亡率を図のように効果的におさえることができたのです。14日間の差が大きな違いを生んだのです。首相はこの図を国民に見せればよかったのです。
 スーパースプレッダー 図はシンガポールでのSARSの感染伝播をトレースしたものですが(Science 339: 1272-3, 2013)、一人で多数の人々に感染させるスーパースプレッダーの存在が、流行を起こす様子です。子供は症状が軽く、感染が判りにくいので学校内でスーパースプレッダーとなり、感染した他の子供たちが持ち帰ったウィルスが地域の高齢者に広がる危険があります。これが学校を閉鎖する本当の理由で、子供を守るためではなく子供を媒介者にしないためです。

安倍首相は公衆衛生学的には極めて正しいことをしているのですが、残念ながら、こうした科学的事実をうまく国民、特に世の親に伝えることができませんでした。政府には「サイエンス・コミュニケーター」が必要であると原人は思います。もっともダイヤモンドプリンセスでエピメテウスしちゃったので、今回プロメテウスしても誰も信じてくれないかもしれません(笑)。
Posted at 2020/02/29 15:05:41 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2020年02月27日 イイね!

MINI原人謹告: Get a NISSAN Roox

 MINI原人謹告: Get a NISSAN Roox 懸賞生活に日産ルークス1台が当たる懸賞が出ているゾ。













先進技術搭載の新型ルークス発売記念キャンペーンだ。



どのグレードが当るかは応募規約に記載されておらず、不明だ(笑)。


プロパイロットとインテリジェントアラウンドビューモニターが動画で示されているのでおそらく当たる車にはついているのだろうが、応募規約にはオプションはお客様負担となっており怪しい(笑)。



簡単なアンケートに答えると応募できるぞ。クリックを何回かするだけだ。

1回目に直接応募したい方はこちら。締切は3月15日(日)午後5時です。急いで応募してね。
Posted at 2020/02/27 20:57:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年02月23日 イイね!

MINI原人雪とたたかう KRIEK 4-19 春近し、雪湿り重たし

MINI原人雪とたたかう KRIEK 4-19 春近し、雪湿り重たし今年は本当に暖冬を感じる。シベリアのように厳しかった冬も、今年は非常に過ごしやすい留萌だ。原人が燃費の悪いジムニさんで走り回ったおかげで、地球温暖化になっているとすれば留萌人は原人に感謝せねばならぬ。一方、東京や大阪などの熱帯地獄の人々はおおいに原人を恨むであろう。昨年などは2月中旬はー10℃以下の極寒の留萌だったが、今年はもうプラス気温で雪が溶けている。べちゃべちゃ雪は車がハマリやすくやっかいである。そうした湿雪との戦闘を報告する。


 対雪戦闘技術26地雷原掃討
プラス気温にて溶けてべちゃべちゃになった雪はタイヤを深く沈ませ、地雷原のように車をスタックさせます。いわば地雷原です。こうした溶けた雪を削り地雷原を不活化せねばなりません。そのためにはできる限りプラウ(排雪板)を低く保ち、深く雪を削ります。その戦闘技法を供覧します。


 対雪戦闘技術27プラウ逆ウィリー
非人道的重火器ボウの近傍に堆積した敵雪兵を効率的に削る戦闘技法を紹介します。プラウ逆ウィリーです。重戦車ユキオスの前進する慣性力を利用し、ユキオスの後部を持ち上げ、プラウを氷雪に食い込ませて削る方法です。


 本日の戦闘 Zu bis Boden
本日も湿雪攻撃があり、戦闘を行いました。湿雪を排除すると、道路のアスファルトが残った氷から透けて見えます。Zu bis Boden (底まで削れ)です。春も近くなりました。




「雪とたたかう」シリーズ (シーズン4: 2019-2020):
KRIEG4-1 初雪:プロローグ(2019.11.7)  KRIEG4-2 開戦前夜:雪舞如幽霊(2019.11.14)
KRIEG4-3 始動!非人道的重火器ボウ(2019.11.16)  KRIEK 4-4 隔岸観火:敵の自滅を待つ(2019.11.18)
KRIEK 4-5 つひに本格戦闘に入れり(2019.12.05)  KRIEK 4-6 重戦車で朝の運動です(2019.12.07)
KRIEK 4-7 対雪軍基本戦闘技術教本(2019.12.08)  KRIEK 4-8 敵雪軍急襲、歩兵・重火器戦(2019.12.15)
KRIEK 4-9 対雪軍基本戦闘技術教本2(2019.12.22)  KRIEK 4-10 大晦日・元旦のたたかい(2020.01.01)
KRIEK 4-11 対雪軍基本戦闘技術教本3(2020.01.05)  KRIEK 4-12 対雪軍戦略その1殲滅戦略(2020.01.13)
KRIEK 4-13 対雪軍戦略その2攪乱戦略(2020.01.18)  KRIEK 4-14 対雪軍戦略その3標的殺害(2020.01.20)
KRIEK 4-15 The D-Day 激戦の日(2020.01.21)  KRIEK 4-16 これが留萌のブリザードだ!(2020.01.24)
KRIEK 4-17 対雪軍基本戦闘技術教本4(2020.02.08)  KRIEK 4-18 これが留萌の毛嵐だ(2020.02.09)
KRIEK 4-19 春近し、雪湿り重たし(2020.02.23)  

「雪とたたかう」シリーズ (シーズン3: 2018-2019):
KRIEG3-1 戦闘準備:原人将軍の閲兵(2018.11.22)  KRIEG3-2 戦場に轟く赤い野獣の咆哮(2018.11.23)
KRIEG3-3 阿鼻叫喚ー虐殺の重火器ボウ(2018.11.25)  KRIEG3-4 本部命令:小戦闘に留保せよ(2018.12.01)
KRIEG3-5 警報発令!敵雪軍猛攻撃中ナリ(2018.12.7)  KRIEK3-6 敵攻撃失敗:原人の逆襲!(2018.12.08)
KRIEK3-7 作戦名:俺はお前たちの死神(2018.12.9)  KRIEK3-8 作戦名:慈悲も、逃げ道もない(2018.12.10)
KRIEK3-9 対バリケード戦:死あるのみ(2018.12.15)  KRIEK3-10 モンブランを巡る攻防(2018.12.24)
KRIEK3-11 マスキロフカ作戦(2018.12.29)  KRIEK3-12 敵雪軍の欺瞞飽和攻撃(2018.12.30)
KRIEK3-13 攻防:戦場の支配(2019.01.03)  KRIEK3-14 頬をつたう涙作戦(2019.01.06)
KRIEK3-15 電撃戦で撃破せよ(2019.01.17)  KRIEK3-16 制空権を奪取せよ(2019.01.19)
KRIEK3-17 地雷原大釜作戦(2019.01.22)  KRIEK3-18 徹底抗戦あるのみ(2019.02.02)
KRIEK3-19 歩兵赤小隊ロート軍曹戦死!(2019.02.07)  KRIEK3-20 ロートⅡ兵長弔い初陣!(2019.02.08)
KRIEK3-21 春待ちMINIさん救出作戦(2019.02.08)  

「雪とたたかう」シリーズ (シーズン2: 2017-2018):
MINI原人戦闘準備(1) (2017.10.22)  MINI原人戦闘準備(2) (2017.11.12)
雪とたたかう2-1: 戦闘状態ニ入レリ (2017.11.18)  雪とたたかう2-2: MINI原人帝国陣容紹介 (2017.11.19)
雪とたたかう2-3: 敵雪軍の破壊工作 (2017.11.20)  雪とたたかう2-4: 重戦車ユキオス出動 (2017.11.25)
雪とたたかう2-5: 敵雪軍空爆攻撃 (2017.11.25)  雪とたたかう2-6: 対雪軍ゲリラ戦戦略 (2017.11.26)
雪とたたかう2-7: 三度の飯より戦闘 (2017.12.02)  雪とたたかう2-8: 怒れる原人の逆襲 (2017.12.02)
雪とたたかう2-9: 雪兵積もりて白山連峰 (2017.12.10)  雪とたたかう2-10: 敵雪軍玉砕特攻攻撃 (2017.12.11)
雪とたたかう2-11: 激戦 ー 2日間の攻防 (2017.12.13)  雪とたたかう2-12: 雪庇爆撃機を撃墜せよ (2017.12.14)
雪とたたかう2-13: 果てしなきたたかい(1) (2017.12.16)  雪とたたかう2-14: 果てしなきたたかい(2) (2017.12.17)
雪とたたかう2-15: 果てしなきたたかい(3) (2017.12.18)  雪とたたかう2-16: 空中戦と地上戦 (2017.12.23)
雪とたたかう2-17: 塹壕・バリケード構築 (2017.12.24)  雪とたたかう2-18: 灯台吹っ飛ぶ (2017.12.27)
雪とたたかう2-19: 2018戦闘始め (2018.01.07)  雪とたたかう2-20 たたかいは続く (2018.01.13)
雪とたたかう2-21 たたかいは続く 2 (2018.01.25)  雪とたたかう2-22 たたかいは続く 3 (2018.01.27)
雪とたたかう2-23 突然勝利宣言 (2018.03.10)  雪とたたかう2-24 最終章 (2018.03.31)

「雪とたたかう」シリーズ (シーズン1: 2016-2017):
MINI原人雪とたたかう 1 (2016.11.23)MINI原人雪とたたかう 2 (2016.11.30)
MINI原人雪とたたかう 3 (2016.12.07)MINI原人雪とたたかう(限定戦略)(4) (2016.12.11)
MINI原人雪とたたかう(戦車戦)(5) (2016.12.11)MINI原人雪とたたかう(とどめ)(6) (2016.12.11)
MINI原人雪払い呪文(7) (2016.12.13)MINI原人雪とたたかう(モン・ブラン)(8) (2016.12.16)
MINI原人雪とたたかう 9 (2016.12.17)MINI原人クリスマス休戦(10) (2016.12.18)
MINI原人休戦終了(T◇T)(11) (2016.12.21)MINI原人雪とたたかう 12 (2016.12.23)
MINI原人雪とたたかう 13 (2016.12.25)MINI原人空襲警報(14) (2016.12.26)
MINI原人雪とたたかう 15 (2016.12.26)MINI原人対雪軍戦略(16) (2016.12.29)
MIMI原人雪とたたかう(戦車戦) 2(17) (2016.12.31)MINI原人対雪軍戦略 2(18) (2017.01.01)
MIMI原人雪とたたかう(歩兵戦)(19) (2017.01.04)MINI原人対工作員戦(20) (2017.01.05)
MINI原人シベリア回廊(21) (2017.01.08)MINI原人雪とたたかう 22 (2017.01.11)
MINI原人雪とたたかう 23 (2017.01.12)MINI原人雪臨時休戦(24) (2017.01.13)
MINI原人雪とたたかう(対空戦)(25) (2017.01.15)MINI原人雪とたたかう(捕虜救出作戦)(26) (2017.01.18)
MINI原人対凍結攪乱戦(27) (2017.01.21)MINI原人雪とたたかう 28 (2017.01.23)
MINI原人凍結寒波戦 (29) (2017.01.24)MINI原人雪とたたかう (塹壕戦)(30) (2017.01.25)
MINI原人雪とたたかう 31 (2017.01.28)MINI原人の安息日 32 (2017.01.29)
MINI原人衛生兵 (33) (2017.01.31)MINI原人元の木阿弥 (34) (2017.02.01)
MINI原人不覚の遅参 (35) (2017.02.02)MINI原人工兵回廊修復 (36) (2017.02.04)
MINI原人重要施設整備 (37) (2017.02.05)MINI原人の雪除け魔法 (38) (2017.02.07)
MINI原人雪とたたかう (対空戦)2 (39) (2017.02.11)MINI原人小●● (40) (2017.02.12)
MINI原人工兵回廊修復2 (41) (2017.02.19)MINI原人空爆被災 (42) (2017.02.23)
MINI原人対飽和攻撃 (43) (2017.02.24)MINI原人対破壊工作 (44) (2017.02.25)
MINI原人孫子兵法 (45) (2017.02.26)MINI原人地雷除去 (46) (2017.03.01)
MINI原人雪と講和開始 (47) (2017.03.05)MINI原人お茶の子戦闘 (48) (2017.03.09)
MINI原人BKO/PKO活動 (49) (2017.03.11)MINI原人春の啓蟄戦闘 (50) (2017.03.19)

Posted at 2020/02/23 11:07:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年02月22日 イイね!

MINI原人昆虫記 Souvenirs entomologiques de MINIpithecus 23

MINI原人昆虫記 Souvenirs entomologiques de MINIpithecus 23北海道では冬には昆虫採集はない。もっとも本州以南の採集家は冬でもオサホリとか朽ち木崩しとか、ゼフィルス採卵とか昆虫採集に余念がないが、北海道留萌では冬の昆虫採集は凍死やクマなどの生命の危険がある(笑)。新型コロナウィルスが僻地留萌にも迫らんとしている今、原人はまだヒマなので冬の昆虫標本整理にいそしんでいる。本日は夏の間、夜の急患などのお仕事の帰り、職場の裏の駐車場で拾った(笑)4匹の蛾、ウスタビガ♂♀とクロウスタビガ♂♀の展翅を行うことにした。




 COVID-19 in Hokkaido
これは北海道における新型コロナウィルス感染者の現況(実線)と原人作成の増加予想曲線(点線)である。3月下旬には北海道内の感染者は数千名に達し、原人も相当忙しくなると思われる。今のうちに昆虫標本を整理しておかねばならぬ。
 蝶蛾展翅OP道具
これは原人の展翅オペ道具である。微妙なカーブをつけてシャープペンシルに装着した昆虫針、本物のオペ用細小ピンセット、ルーツェである。原人は失敗しませんので(笑)。


 1.なんか注射
本日はウスタビガとクロウスタビガの展翅です。これらはポリ・チャック袋に入れて冷凍してあったもので完全に乾燥していない。しかし、少し硬いので、水を張ったスノコ付タッパウエアに入れて解凍・湿潤した後、軟化液(タンパク分解酵素)を注射して数時間湿潤器内で放置し、胸部を軟化させ、翅が自由に動くようにします。


 2.展翅よーし
軟化が終わったらいよいよ展翅です。必要なのは展翅板、展翅テープ、それに各種OP道具です。展翅の前に翅を柔軟体操し、展翅が容易になるようにします。昆虫針を刺して、展翅板にセットし、翅を慎重に広げて図鑑のような位置にします。最後に二重にした細いテープで触覚をはさみ、形をととのえます。愉しい作業です。


 3.ラベルつけお仕舞
展翅が終わったら、最後はラベルを作って、標本の横につけていきます。ラベルは標本の素性ですので大事です。次に展翅の状態を確かめ、悦に入って、眺めます。最後に展翅板格納箱に入れて数週間じっと乾燥を待ちます。その頃には新型コロナウィルスで大変なことになっていなければいいのですが。。。


「MINI原人昆虫記」関連ページ
MINI原人昆虫記 1 : アカアシクワガタ MINI原人昆虫記 2: 世界のタテハチョウ図鑑
MINI原人昆虫記 3: 金色蛾キクキンウワバ MINI原人昆虫記 4: 糞虫センチコガネ
MINI原人昆虫記 5: 毒蛾ヒトリガと擬態 MINI原人昆虫記 6: 秋の蛾クスサン
MINI原人昆虫記 7: 原色千種昆蟲図譜 MINI原人昆虫記 8: 春夏異形サカハチチョウ
MINI原人昆虫記 9: 甲虫標本製作 MINI原人昆虫記 10: アフガニスタンの珍蝶
MINI原人昆虫記 11: ブータンシボリアゲハ MINI原人昆虫記 12: 蝶のメタリック塗装
MINI原人昆虫記 13: 昆虫のスピード MINI原人昆虫記 14: 昆虫の呼吸のひみつ
MINI原人昆虫記 15: 昆虫のボディ MINI原人昆虫記 16: 海軍名のチョウ
MINI原人昆虫記 17: オオルリオサムシ MINI原人昆虫記 18: エゾマイマイカブリ
MINI原人昆虫記 19: オナジ?マイマイ? MINI原人昆虫記 20: 標本箱収納の愉しみ
MINI原人昆虫記 21: 世界の蝶リスト MINI原人昆虫記 22: 展翅はずしの愉しみ
MINI原人昆虫記 23: 展翅の愉しみ 
Posted at 2020/02/22 16:42:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年02月19日 イイね!

MINI原人のサルでもわかる新型肺炎 Diamond Princess

MINI原人のサルでもわかる新型肺炎  Diamond Princessついにクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号から乗客が解放されはじめましたね。いままで船内に留め置かれ、苦労なさった方々、本当にお疲れ様でした。約3000人の乗客・乗員のうち5分の1以上の600人以上が感染するという悲惨な状況の中でさぞかし不安な日々をお過ごしでしたでしょう。今回の解放を心からお喜び申し上げます。しかし、こうした解放について世の中には異論もあります。本日はそれについてお話いたします。





2020年2月11日付ニューヨークタイムズ(おかりしました)  先日ニューヨークタイムズに載った記事ではこんなことが書いてあります。「危機管理の専門家たちによれば、日本政府は公衆衛生上の危機にこうしてはいけないという教科書に載るような悪例を作ってしまったのだ」。


2020年2月18日付 CDCニュースルーム(おかりしました)  米国疾病管理センター(CDC)の見解が昨日示されました。「私たちCDCは、ダイアモンド・プリンセス号上で検疫措置を講じようとする日本政府の並々ならぬ努力を称賛します。検疫は伝播を遅延させるせることで公衆衛生上の重要な利益をもたらす可能性がありますが、CDCの評価では、船上の個人間の伝播を防ぐことが十分ではなかった可能性があります。 CDCは、船上の新規感染の発生率、特に無症状の方々の感染は今もリスクがまさに続いていることを示すと考えています。したがって、アメリカ国民の健康を保護するために、船のすべての乗客と乗組員は旅行制限下に置かれ、ダイアモンドプリンセスを出港してから少なくとも14日間は米国に戻ることができません。」と。

このコメントのとおり、米国では下船した米国人はさらに14日間の隔離期間を経てからでなければ飛行機に搭乗することも、米国に戻ることもできないとされました。しかし、日本では、さらに14日間自宅待機などの措置をとらず、自由に行動してよいことが厚生労働省によって宣言されました。こうした米国と日本の対応の違いに、「大丈夫か?」と疑問を呈する人が多くいると思います。

 生存権
しかし、原人はこう思います。乗客にも、クルーにも人権があるのです。どんどん感染が拡大する中、船上の人たちをこれ以上留め置くことは、人道上も憲法上もできないことです。かわいそうすぎます。米国はじめ各国が救援機を派遣するのもこれ以上看過できないと考えたからでしょう。


こうした船上の人々の惨状を知るにつけ、原人はこれは名匠ジョン・カーペンター監督のThe Thing (邦題:遊星からの物体X)という映画の状況と似てるなと思いました。


1982年冬、南極基地の隊員たちが、氷の中に閉じ込められた何かを発見した。その正体は10万年前に地球に墜落し、氷の下で眠っていた宇宙生物だった。接触した生物の細胞に同化、擬態を行うその生命体は、次々と隊員たちを襲い、基地の中へと潜入する。およそ2万7000時間後には地球上の全人類と同化が完了するという試算結果に怯えた生物学者ブレアの手により、通信手段、交通手段を断たれ孤立した基地。一体誰が本物で、誰が“物体X”かわからないという究極の状況下で、疑心暗鬼に陥る12人の隊員たちは生き残ること が出来るのか―。そして人類の運命は果たして―。

新型コロナウィルスの日本国内への侵入を食い止めるため、厚生労働省が行った厳しい「検疫措置」は、全人類の危機を恐れ自分を含めてすべての隊員を犠牲にしようと考えた生物学者ブレアの「隔離措置」と似ています。そうした隔離は基本的には間違いではなかったのですが、CDCが指摘したように隔離とともに行うべき、船内での「感染予防措置」Standard Precaution が適切でなかったこと、そして新型コロナウィルスの感染力が予想以上に強かったことに問題がありました。ジョン・カーペンターの映画The Thingでも、どんどんと同化=感染が広がっていく恐怖が描かれています。




感染テスト(おかりしました)  隔離された人々にRT-PCR(逆転写遺伝子増幅)による感染テストが行われたように、映画でも感染の有無が不明の隊員たちを椅子にしばりつけ、血液をとって"The Thing"の感染がないかどうかをテストする場面があります。物体X (The Thing)の血液は危険に反応するのです。隣の隊員が物体Xに感染していることを知った隊員たちは「早くロープを切ってくれ」と慌てて叫びます。次々に近くの人の感染が判明したクルーズ船の乗客たちも同じ気持ちだったと思います。


今そこにある危機(おかりしました)  もう日本には多数の感染者がいます。今後はそうした見えない感染者から本格的な流行が始まると思われます。ダイヤモンド・プリンセス号の乗客にもいくらか感染者は混じっているとは思われますが、それは「管理できる危険」です。いま、政府そして原人ら医療関係者にできることは「管理できない危機」にどう対処していくかを考えることだとおもいます。

原人のくせに失礼しました。。。

追記(2020/02/20) 本日クルーズ船にて感染した2名の乗客が亡くなってしまいました。謹んでお悔やみ申し上げます。現在重症の症状を呈している方々の速やかな回復をお祈りいたします。

Posted at 2020/02/19 22:00:21 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

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