スバルよ、声を上げろ

24年ぶりに東京(台場)に戻ってきたTMS(東京モーターショー)。東京ビッグサイトのレイアウトを初めて知った。東と西のホールを長いアプローチで繋ぐ。2週間前のLAショーのロサンゼルスコンペンションセンターに近い作りだが、おそらくモーターショーの観客にとっての動線は、過去最悪に近いものになりそうだ。


見物は多いのだけれど、会場の制約によってそれらが必ずしも魅力的に見えない。これはショー運営としては大いに反省し、内向きの了解で納得することの愚を自動車工業界も監督官庁の霞が関もきちんと共有すべきだろう。日本の内向きの心理的な自粛ムードに囚われていたら、依然世界最大の自動車世界生産を誇る日本の活力を減ずるどころか滅する恐れすらある。絶対に負けられないゲームはそこにあるのだ。

それはともかく見物は多いので、是非足を運んでください。TOYOTAの86ばかりに注目が集まっているけれど、開発/生産の中枢として機能したスバル 富士重工のワールドプレミアも実はここTMS。どっちがではなくて、どっちも上手に盛り上げる必要が我々メディアのみならず、マーケットのクルマ好きを以て任ずる人達にもある。一緒になってやって見せようではないか。


会場の動線や、建物の有効利用については改める必要があるところは無数にある。そんなことより、今ある状態を健全化するためには、いままでと同じ……ということに安心してはだめで、今までとはやり方喪何も違うやり方でなんとかする……という気概と結果責任を果たすという心構えで何としても立ち向かってもらわないと困る。

ガイドツアーにご参加の皆さんへ。東京ビッグサイトは、見る側からするとかなりしんどい作りです。出展メーカーのレイアウトは東の1、2、3と4、5、6がまあメイン。これに西館のTOYOTA、BMWを始めとする有力メーカーが部品メーカーとともにある。とにかく固いフロアを普段歩くことのない距離を動く必要がある。なるべく履き慣れたスニーカーのような履物て会場に足を運ぶことをお薦めします。