ふれあい試乗会2日目は、日曜日ということもあって朝から出足は快調。昨日は担当する緑組でAJAJメンバーは僕一人、サポートスタッフが3人いたのできりきり舞いは免れたけれど忙しかった。今日は、シンスケ(斉藤慎輔)、ツツミ(津々見友彦)さんが加わったのでやや楽……でもなくて、遊んでいる暇はなかった。
緑組の担当車両は、BMW.M3、MINI.John.CooperWorks.Convertible、AlfaRomeo Jiulietta Quadrifoglio Verde/Conpetizione、SUBARU BRZ、LEGACY、TOYOTA AURIS、の7台。ちょっと地味めなラインアップに思えるが、2シーターはひとつもなく、大体が3~4名同乗が可能な実用性の高い品揃え。
M3は、3人の同乗者が快適に、絶叫系の走りを満喫できる隠れエース的存在。MINIは多くの同乗者がほのぼの系のイメージでやって来て、予想外の弾丸ぶりに満足して帰られた。アルファではインドから来た4人組(女一人)もビックリ。2台のアルファは、かなりセールスプロモーションに貢献できたのでは?
事実、小さな子連れの4人家族の多くが我がグループのアルファなどに流れてきた。家族全員が同乗できる選択肢がなくて……本当はもっとパワフルで普段乗ることの叶わないクルマが良かったけれど……ちょっぴり残念がるお父さんに「いやいやここを選んで後悔させてお帰しするわけには参りません」ドライビングのリスクを最小限にとどめ、タイヤの消耗にも頭を巡らせて頑張りました。
こう見えて、子供のあしらいは、まあ得意なほう。二人育て上げた経験はその辺の口先だけのピーターパンには真似のできないコミュニケーション能力として身についている。本当にね、もう赤ん坊に近い幼児が嬉々としてクルマに乗り込み、チャイルドシートに縛られながらも「速く走って!!」とせがむ。
この辺は男も女もなく、年齢にも関係なく、一様に絶叫マシン系のカタルシスを期待している。老若男女を問わず、グループでやって来た(3人連れが多かった)中高生もその気で乗り込んできて、数十秒のドライビングの後には目を輝かせて「面白かった!」
初めて経験する年配やファミリー層も、『クルマってこんな走りができるんだ……』未知の世界を垣間見て認識を新たにしたようだった。Seeing is believing.試乗車を提供して頂いた各メーカー/インポーターの皆さん、多少タイヤを傷めましたが、来場者の満足とのバランスを考えると圧倒的に収支はプラス。スペースも問題もありますが、より積極的な参加を試みたほうが得だと思います。
クルマの魅力に触れる機会に恵まれれば、多少なりとも事態は好転する。クルマを単に利便性や社会性だけで"評価"するのではなく、いろいろ問題は多いけど楽しい面白い嬉しい道具であることの共有からやり直す。クルマはそういう段階に来ているように思う。ふれあい試乗会は、そのことを改めて実感させた。
大丈夫、まだ間に合う。クルマを食い物にするんじゃなくて、クルマが生きる道とクルマで生きる道を必死になって考えながら、世のため人のため。多少は役に立ったかも。こういう場があれば、人はクルマに寄ってくる。人々がクルマから離れたのではなくて、クルマが人々から離れた結果? 良いクルマではなくて、心動かされるクルマ。俺はね、心底クルマが好きじゃない日本人って本当は少ないと思うんですよ。
こういう世界もあるよ、非日常で、退屈を忘れる瞬間だよ。何よりも、しがらみに囚われていない無垢な子供たちのストレートな反応、動物的な本能に近い部分でコミットするあたりにクルマの本質がありそうだ。同乗走行にやって来た人々の表情、反応、感想にたくさんのエネルギーをもらえたような気がした。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2012/10/23 16:15:55