ドラテク修行のために買ったS2000が老朽化してお金が掛かるようになったので、それに代わる車として、86を買ってから早くも5年半経ちました。
86なら、タイヤ4本積めるし、ロールバー無しのオープンカーでは走らせてもらえないサーキットも走れるし、ボディー剛性も高いだろうと思い、買ったのですが、肝心のドラテク修行は、収入が右肩下がりのため、サーキット走行は消耗品に何かとお金が掛かるし、若し壊してしまったら、直して乗るような金銭的余裕もないので、サーキットでのドラテク修行ができない本末転倒な状況に。(笑)
86でサーキット走行したのは、
2014年3月25日 に当時サーキット会員になっていた
幸田サーキットYRP桐山を一回走ったのと、
2016年11月28日 に鈴鹿サーキット南コースのSMSCエンジョイクラブ ・ジムカーナクラスに参加して走った、計二回のみで2年に一回のペース。(笑)
三菱アイを買ってからは、普段86に乗る機会も減り、86は氷上走行専用車両となりそうな状況になってしまいました。
そんな中、前回のサーキット走行に誘っていただいた某獣医師さんから「参加できるかどうかわからないけど、
これ に参加しようかと・・・」と言うお誘いのようなメッセージをもらったので、ワタクシも参加申し込みしてみました。
そしたら先着順だったみたいで、運よく二人そろって参加できることになりました。
それが、鈴鹿サーキット南コースで開催される『
TOYOTA GAZOO Racing Driving experience PROGROM 3』と言う、サーキットでプロのレーシングドライバーから指導を受けられるイベントです。
S2000に乗っていた頃は、『
S2000 Driving Forum 』と言う、同様なイベントに毎年参加していましたが、S2000を手放してしまってからこの様なイベントは久しぶりです。
講師陣
今回のインストラクターは、
関谷正徳 監督
影山正彦 選手
井口卓人 選手
脇田一輝 選手
水谷竜也 選手
参加車両
今回の参加台数は30台。
その内の半分がトヨタ車で、またその中の10台が86。後期型86の比率も思ったより高く、半々位と言った感じでしょうか?
次に多かったのはポルシェで5台。そして、スバルとホンダが各3台。あとは、日産,マツダ,BMW,ミニが1台づつと言う割合でした。
それを車種やチューニング度合い,サーキット走行経験などの違いによって、4つのグループにクラス分け。ワタクシの86と某獣医師さんのS2000は同じCグループになりました。因みに、AグループはポルシェやレクサスRC F,NSX,WRX STIという速そうな車。
関谷監督による座学
午前中は西パドックハウス内教室にて、全員揃ってオリエンテーションと座学。
その後、A・Bグループは南コースに移動して、基本走行。
C・Dグループは教室に残って、関谷監督による座学を受け、10時半頃からA・Bグループと入れ替わりで、ワタクシ達のC・Dグループが南コースに移動して、12時まで基本走行するスケジュール。
オリエンテーションが始まるまでは曇りの天気でしたが、いつの間にか雨天になっていました。
座学が終わり、いよいよワタクシ達が走れる順番になりました。(嬉)
この雨のせいで、A・Bグループで事故があった?らしい。
午前中の基本走行練習は、南コースを二つのセクションに分け、1コーナー進入から2コーナー立ち上がりまでの走りをチェックしてインストラクターからアドバイスしてもらうセクションと、ヘヤピン進入から立ち上がりまでをチェックしてもらうセクション。
待機時間が長く、タイヤが温まらず、コース上に水溜まりもあって、滅茶苦茶滑ります。
前半のセクションは最終コーナー出口からストレート区間手前の地点からフル加速して、1コーナー進入するのですが、いつも周回コースで走っていたのと違い、ブレーキング開始ポイントがつかみづらくブレーキが余り気味。この点では上手く誤魔化して走っていたので、インストラクターからこれを指摘されることはなかったのですが、如何に自分が路面からの情報でブレーキング開始地点を決めていたのではなく、経験値だけでブレーキング開始地点を決めていたのがよく分かりました。(反省)
後半のセクションでは、ヘアピン立ち上がりで自分ではそんなに乱暴な操作をしているつもりはなかったのですが、無茶苦茶滑るので、車が暴れ気味。インストラクターからはもっと丁寧な操作をするように注意されました。(悲)
結局、午前中の基本練習は4セット走れただけで、不満が残りました。(残念)
昼食は弁当も出ないということで、某獣医師さんと国際レーシングコース パドックエリア センターハウス内「SUZUKA-ZE」へ行きました。
GRのホームページでは、昼食はプロドライバーと一緒に食事しながら、走り方など様々な話を聞くことができると書かれていたのに話が違い、益々不満が溜まります。
そして、この路面コンディションでは、午後からのフリー走行を無事終了できるかどうか?、とても心配になってきました。(不安)
昼食後は再び西パドックハウス内教室で、午後からの走行に備えてのブリーフィング。
最後に関谷監督から、「今回のフリー走行での約束事として、後ろから来た速い車に道を譲る場合は譲る側がウインカーを出し、譲る意思を示す。そしてその際に、譲る側は走行ラインを変えないで、追い越す側がラインを変えて抜くことと、抜かせるための急減速はしないと言う事を必ず守ってくれ。」とのこと。
南コースは単独で走る分には、とても安全なサーキットですが、コース幅は広い方ではないので、こうした注意喚起を図ることは良いことだと思いました。
雨はこの頃には止んでいましたが、曇っていて、まだ先の天気は分からない状況なので、尚更です。
下見同乗
ブリーフィングが終わると、南コースに移動して、先ずは先導車用のレクサスに3人づつが同乗して、コース下見の同乗走行。
ワタクシは関谷監督が運転するGS Fの助手席側に同乗しました。
この車、何故か左ハンドル。パワーのない86と違い、加速が全然違います。(笑)そんな車をこの路面コンディションで全く暴れる事もなく、スムーズな運転に感心。
続いて14時からは先導走行。
先導車の後ろを走る車を毎周入れ替えながらの走行で、ラインを確認します。
午前中と違い、コース上に水溜りはなく、路面コンディションが良くなっています。
先導走行が終わると、いよいよフリー走行です。
タイムテーブルでは14:30~16:30となっていますが、15分ごとにグループを入れ替えて走行するため、実際に走れるトータル時間は30分未満。(悲)
自分達のグループが走らない時間は、見学と同乗走行。
A・Bグループの一本目の走行が終わり、いよいよワタクシ達Cグループの出番です。
CグループのメンバーはRX-8,S2000,86×4台,AQUAの計7台です。
たまたま、並んだ順番がCグループの先頭になったので、ワタクシが一番先にコースインすることになりました。
午前中の路面コンディションで、後続車がビビッているすきに、逃げ切る作戦で、アウトラップから飛ばしていきました。(笑)
作戦が功を奏してか?2・3周もすると、後続車はかなり離れたところで団子状態。これで、前も後も気にすることなく、自分の走りに集中できます。(嬉)
6周目と8周目には後ろを走っていた車に追いついてしまいましたが、お二方とも周りをよく見ていて、マナーも良く、スタートからチェッカーフラッグが降られるまで、ずっとクリアラップで走りきることができました。
アクアが
運転手が上手かったせいなのかもしれませんが、 意外に遅くないのに驚きました。この方、GRガレージのメカニックをしているそうです。
南コースはホンダのイベント等で何回も走っていましたが、こんなにクリアラップがとれて走れたことはなかったので、午前中の不満が一気に吹き飛びました。(笑)
◇ 車載映像 フリー走行 1本目編
VIDEO
一本目の走行が終わり、Aグループが走っている時に、プロドライバーが運転するレクサスに同乗走行。
ワタクシは脇田選手が運転するIS Fに同乗することになりました。
よく見ると、この車も左ハンドル。何故か?と尋ねたら、同乗者が助手席に座ると、右ハンドル車の運転席と同じ視界になり、走行ラインを把握しやすいからではないか?とのこと。
それが本当なら、凄い気配り!。正にユーザー目線。(笑)
脇田選手の同乗走行で気づいたことは、しゃぶしゃぶコーナー(最終コーナー前のシケイン)で、ブレーキングとアクセル・オンのタイミングが、ワタクシの方がワンテンポ遅いような気がしました。
同乗走行とBグループの2本目の走行が終わると、Cグループの最後の走行です。
今度は最後尾スタート。前の車はファルケンのハイグリップタイヤ(前後255サイズ)を履いたRX-8。後で聞いた話では、このコースを61秒台で走っているとのこと。本来 Cグループで走るような人ではありませんでした。
スタートの旗が振られ、コースインのウインカーを出しながら、ピットアウト。
ところが、前のRX-8が何時までもウインカーを出したまま、加速しません。
「えっ、何?先に行けってこと?」
訳が分からないまま、取りあえず抜かせてもらいましたが、その後バックミラーで見ていても徐行したまま。
「車両トラブルなの?」と、不思議がっていたら、いつの間にか前を走る車は遥か先。(笑)
後でRX-8の方に訊いたら、前の車に引っかかりたくなかったので、車間距離を開けただけだそうです。
このことが功を奏してか、またクリアラップで走れることになりました。(笑)
その後、3台の車に追いつきましたが、ブリーフィングでの約束事が効いてか?ストレスなしに追い越しさせていただきました。
そして前を見ると、S2000の姿が見えました。必死に追いかけますが、距離が縮まることも、開くこともなく。(笑)
前回のエンジョイクラブ ・ジムカーナクラスの走行では、全然勝負にならなかったのですが、今回の青い方のS2000にはコストコで一番安かった理由で買ったらしい16インチ純正サイズのミシュランPILOT SPORTを履いているので黒い方の車ほど速くなさそうです。(笑)
しかしながら、差が縮まらないまま、チェッカーフラッグが振られ、走行終了。
◇ 車載映像 フリー走行2本目編
VIDEO
フリー走行終了後は、西パドックハウス内教室に戻って、まとめの閉会式。
このイベントはトヨタ主催のイベントですが、トヨタ車以外の車でも参加できて、イベント中もトヨタ車の宣伝をしようとすることもなく、純粋に車を運転することの楽しさと難しさを学んでもらおうとする姿勢が感じられました。
サーキット走行経験豊富な中・上級者では、走行時間も短いので、お勧めできるイベントではないかもしれませんが、ワタクシのような者がリハビリ走行を兼ねて参加するには丁度良かったと思いました。
本コース走行
閉会式終了後、希望者は17:30分から本コースを先導車付きで数周走行できるとのことで、走ってみました。
MAX:90㎞/hくらいまでしか出せませんでしたが、日が落ちて暗くなったサーキットをノー・ヘルメット,ライト・オンで走る経験は中々できる事ではないので、面白かったです。
某獣医師さん、誘ってくれてありがとうございました。
また誘ってください。
でも、サーキット走行は2年に一回のペースだから、次回は2020年かな?(笑)