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@GT86iのブログ一覧

2020年04月29日 イイね!

エンジン工場見学の旅

エンジン工場見学の旅先日、長年訪れてみたかったポルシェAGのシュトゥットガルト・ツフェンハウゼンのエンジン組み立て工場を見学してきました。😊
ちょうど、コロナ騒ぎの直前だったのでよかったです。



な~んて言うのは嘘ですが、暇つぶしにYouTube徘徊をして、911のエンジン 6気筒水平対向エンジンの生産現場を見学しました。😄

◇ Porsche ENGINE - 自動車工場生産組立ライン。


水冷エンジンになってからの911は、996→997→991→992型と3回のフルモデルチェンジ経て現在に至っていますが、この動画のエンジンをみると、991型前期頃に撮影されたものでしょうか?
この動画を観ていると、86/BRZの水平対向エンジンとの違いもみれて興味深いです。

◾冒頭のサムネイル画像や動画の0:07秒や0:23秒辺りではシリンダーブロックが86/BRZのエンジンFA20」と違い、クローズドデッキ構造だということが分かります。 997型前期までの水冷エンジンはオープンデッキだったらしいですね。
BMWも一世代前のN型エンジンはオープンデッキでしたが、スープラにも搭載されている今のB型エンジンはクローズドデッキです。
クローズドデッキはオープンデッキに比べ、冷却性には不利ですが、剛性に優れると言われています。
◾冒頭のサムネイル画像や動画の0:33秒辺りでカムシャフトを駆動するタイミングチェーンがダブルローラータイプになっていることが確認できます。(オイルポンプ用チェーンはシングルですが。)それに対し、FA20はシングルローラータイプです。ダブルの方が耐久性は良いのでしょうが、コスト・重量・エンジン全長にも関わるので一概にダブルの方が偉いとは言えないのかもしれません。ちなみに、S2000はサイレントチェーンでした。
また、FA20はタイミングチェーン カバーが別部品になっていますが、ポルシェのはクランクケース(シリンダーブロック)と一体構造になっている点も違いますね。
◾2:02秒辺りにセミウエットサンプ式(インテグレーテッド ドライサンプ潤滑システム)のアルミダイキャスト製の薄くて幅広のオイルパンが観れます。この薄さが低重心化にもつながるのでしょう。なお、最近のエンジン(991型後期から)はオイルパンが樹脂製になってきてます。
◾2:16秒辺りにインテークカムシャフトの取り付け作業が観れます。カムシャフトの形状からバリオカム プラス(可変バルブタイミング&リフト機構)を装備していることが分かります。991型GT3用はバルブ駆動方式が直打式でなく、ロッカーアーム駆動になっていて、カム山は1バルブに一つです。
ちなみに、86/BRZは 718 GT4のエンジンと同じローラーロッカーアーム駆動です。
◾2:37辺りにフューエルコレクションパイプがインテークポート下にあるのが確認できます。991型前期までのポルシェの直噴インジェクターはサイド配置でしたが、後期型からはガソリンの壁面付着が原因となるプレイグニッションを回避するため燃焼室中央に直立配置に改められました。(GT3はまだサイド配置?)
FA20も直噴インジェクターはサイド配置ですが、D-4S(直噴+ポート噴射)なので、大丈夫?。
◾3:17秒辺りにクランクケースに熱交換器(水冷オイルクーラー)の取り付け作業が観れます。3:45秒辺りにその大きさがよく分かりますね。このデカい熱交換器がアウトバーンを200㎞/h以上の高負荷で走り続けてもヘコタレない秘訣でしょうか?。ちなみにドライサンプ式の991型GT3は熱交換器がクランクケースの下側に取り付けられています。
スバルのターボエンジン「EJ20」には熱交換器が装備されていましたが、FA20には無いのはスポーツカーのエンジンとして残念です。😥


下の動画6:30秒からスバルの「FB20」型エンジンの生産現場が少しだけ観られます。



関連情報ホームページ:
Porsche 911 Carrera (2012 - 2016) / Engine
2009 Porsche 911 Dry-Sump Test
FB型水平対向エンジンの生産技術ーー将来のスバルのための工場ーー
トヨタ86のパワートレーンを完全オーバーホールしてみた



続いて訪れたのは、AMGの本拠地であるドイツ・アファルターバッハの工場。
(勿論、YouTube上での話ですが。😅)

かつて、4気筒/2リッター以下 の高性能車といえば、「ランエボvsインプレッサ戦争」のおかげもあってか?、日本車は世界的に見ても性能でも価格の面でも競争力を持ち合わせていました。
それがいつの間にか、車両価格も高くなり、欧州車にも性能面で負けるようになってしまいました。😥

現在、量産車で4気筒/2リッター/ターボで最強のエンジンは、AMG A45 S 4MATIC+に搭載されている「M139」型エンジンです。
最高出力は421馬力で、最大トルクは何と V8/5ℓ/NA並みの500N・m!。
こんなのが、86と同じ額の自動車税なんてずるいです。😡
AMGには、この下に A35 4マチックに搭載されている「M260」型エンジンがあり、これがやっとシビック TYPE Rが搭載する「K20C」型エンジンと同等の性能といったところ。
M260は排気量もボア・ストロークもM139と同じなので、M139のデチューン版と思われるかも知れませんが、吸排気の位置も反対で、製造する工場も違う別物のようです。


A45 S 4MATIC+A35 4MATICCIVIC TYPE R
エンジン型式M139M260K20C
エンジン種類直列4気筒 DOHC +ターボ直列4気筒 DOHC +ターボ直列4気筒 DOHC +ターボ
バルブ駆動方式ローラーロッカーアームローラーロッカーアームローラーロッカーアーム
VVT / VVLIn-Ex / ○In-Ex / ○In-Ex / ○
総排気量(㏄)1,9911,9911,995
内径×行程(㎜)83.0×92.083.0×92.086.0×85.9
圧縮比9.0 : 110.0 : 19.8 : 1
燃料噴射方式筒内直接+ポート噴射筒内直接噴射筒内直接噴射
最高出力(kW[PS]/rpm)310[421PS]/6,750rpm225[306PS]/5,800-6,100rpm235 [320PS] /6,500rpm
最大トルク(N・m[㎏・m]/rpm)500[51.0]/5,000-5,250rpm400[40.8]/3,000-4,000rpm400 [40.8] /2,500-4,500rpm
前方吸気・後方排気前方排気・後方吸気前方排気・後方吸気

AMGの本拠地であるドイツ・アファルターバッハの工場ではM177/M178/M139型エンジンが「ワンマン・ワン・エンジン」のポリシーに沿ってハンドビルドで組み立てられていて、下の動画がM139の組み立て風景です。

◇ AMG ENGINE - 自動車工場生産組立ライン。


◾動画1:42秒辺りでシリンダーブロックがクローズドデッキ構造であることが確認できます。
◾動画6:00~8:00秒ではシリンダーブロックがディープスカート形状になっていることが確認できますね。
◾動画9:10秒辺りにオイルパンの横に大きな熱交換器があるのを確認できます。
◾動画9:35秒辺りからシリンダーヘッド取り付け作業が観れます。
◾12:00秒辺りでカムシャフトの取り付け作業が観れます。カムシャフトの形状からこのエンジンも可変バルブタイミング&リフト機構「CAMTRONIC」を装備していることが確認できます。
K20Cも可変バルブタイミング&リフト機構「VTEC」を装備してますが、可変リフトは吸気側でなく、排気側にあるらしいです。
◾15:03秒 ヘッドカバー上にフューエルパイプがあるのが確認できます。高圧直噴インジェクターは燃焼室中央に直立配置されていますね。
シビック TYPE Rの直噴インジェクターは燃焼室サイド配置ですが、シリンダー壁面への燃料付着を防ぐために、燃料の微細化を追求するとともに、最大3回の多段噴射制御を行うことで燃焼効率を高めているらしいです。
◾16:55秒辺りで大径ツインスクロールターボチャージャーの取り付け作業が観れます。ターボチャージャーの冷却にはオイルと冷却水だけではなく、外気も利用するため、エンジン カバーをエアディフレクターとして働くよう設計するとともに、ボンネット下にダクトを設けているとのこと。


関連情報ホームページ:
「メルセデス AMG A 45 S 4MATIC+」を発表
48Vマイルドハイブリッドを搭載する新世代4気筒[M260/M264/M139]
高出力と環境性能を両立したタイプR専用エンジン[K20C]


以上、“Stay Home”
暇つぶしの旅 企画でした。😄

Posted at 2020/04/29 18:01:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | Others | クルマ
2020年04月17日 イイね!

Extreme Performance Summer Tires 2019

Extreme Performance Summer Tires 2019先週、やっと86のタイヤをスタッドレスタイヤから夏タイヤに履き換えました。😅
現在履いているタイヤは、納車時に装着されていた純正タイヤのMICHELIN / Primacy HP 215/45R-17 [2012年50週製造]です。
86の走行距離はいまだに22,000㎞弱で、冬はスタッドレスタイヤを履いていて、2013年の夏頃から2018年の秋頃までは、ネットオークションで買った中古ホイールに装着されていたYOKOHAMA / DNA S.drive [2008年30週製造]を履いていたので、今のタイヤでの走行距離は実質 5千㎞に満たない位ではないでしょうか?
その間、明宝スキー場でのジムカーナ練習会に1回と、鈴鹿南コースを1回走っているので、多少摩耗していますが溝の深さだけ視れば、まだまだ使えそうなのですが、流石に7年も経っているので、硬化して細かいヒビわれが生じはじめており、換え時になっております。

そこで今回のブログはタイヤに関する話題です。

皆様はタイヤを買う時、何をプライオリティに選んでいますか?
価格ですか?、性能ですか?、ブランドですか?、見映えですか?
レースで良い成績を出すためと言うなら、絶対性能が一番の優先順位にくるのでしょうが、そうでなければ人によって変わってきますよね。
通勤からデート・サーキット走行まで同じタイヤで、となるとグリップ力だけでなく、乗り心地も良い方がよいですよね。
価格とブランドとかは分かりやすいですが、そもそもタイヤの性能って分かりにくいですね?🤔
ドライ路面でのグリップ力,ウエット路面でのグリップ力,ハンドリング,乗り心地,ロードノイズ,転がり抵抗(燃費),耐摩耗性,経年劣化など、人によって重視する性能も変わってくると思います。
いくら安くて、新品時の性能が良くても、耐摩耗性や経年劣化性が劣るようでは、結果的にコストパフォーマンスが高いとは言えません。
そう考えると余計に分かりにくいですよね。🤔
車雑誌を見ても、車種別の性能比較はしてても、タイヤに的を絞って製品性能比較をしている記事は少ないですよね。タイヤメーカーは重要な広告主のため忖度しているのか?、性能比較を避けているようにさえ思います。
比較するには、同一(タイヤサイズ,空気圧,車種,ホイール,路面,気温など)条件のもとで、ムラがない運転ができる優れた評価ドライバーがテストしなければ意味ありません。

そこで一つの目安となるテスト結果記事をご紹介します。
(タイヤはその銘柄によって、熱の入りやすさや適正空気圧も違うし、ドライビングスタイルでも変わってくると思うので、あくまで目安です。)
以前にもワタクシのブログで紹介した海外のサイト『Tire Rack.com』が、「Extreme Performance Summer Tires」として分類するハイグリップラジアルタイヤのテスト結果記事の2019年度版です。

使用車両は245/40R-18タイヤを装着した2017 BMW F36 430i Gran Coupeで、
比較テストしたハイグリップタイヤは です。

スペック比較(245/40R-18サイズ )
BFGoodrich g-Force Rival S 1.5
Treadwear:200,Traction:AA,Temperature:A、
タイヤ重量:26ポンド、トレッド幅:9.1インチ、全径:25.7インチ
Bridgestone Potenza RE-71R
Treadwear:200,Traction:A,Temperature:A、
タイヤ重量:25ポンド 、トレッド幅:8.6インチ、全径:25.7インチ
Dunlop Direzza ZIII
Treadwear:200,Traction:A,Temperature:A、
タイヤ重量:28ポンド? 、トレッド幅:8.9インチ、全径:25.8インチ
Yokohama ADVAN A052
Treadwear:200,Traction:A,Temperature:A、
タイヤ重量:24ポンド、トレッド幅:9.0インチ、全径:25.8インチ

アメリカの運輸局で設けられた基準の「 統一タイヤ品質等級基準(UTQG)」によるタイヤの摩耗率に対する評価 [Treadwear] は、スペック上では4銘柄とも同じ200で、タイヤの耐熱性や熱を放散させる性能 [Temperature] もAランク。濡れた路面いわゆるウェット路面での車をまっすぐに停止させる能力 [Traction] はg-Force Rival S 1.5が唯一AAランクになっています。(この基準はあまり当てにならないような気がしますが。)
タイヤ重量は ADVAN A052が一番軽いですね。(Direzza ZIIIは28ポンドとなっていますが、多分記載ミスで他のサイズから判断すると、Potenza RE-71Rと同等かそれより少し重い位ではないでしょうか?)
実寸のトレッド面幅はg-Force Rival S 1.5が一番広く、Potenza RE-71Rは一番狭いようです。



関連情報ホームページ:
Tire Test Results Test Report
Tire Test Results Test Result Charts
Tire Test Results Spider Charts

テストトラックコースでのパーフォーマンスでは、ドライ・ウェット路面ともにPotenza RE-71RとADVAN A052が拮抗しています。全体的な道路評価では ADVAN A052が一番の高評価となっており、乗り心地,ロードノイズとも良いようです。
Direzza ZIIIはバランス的には良いが、スピードが足らないとのこと。
UTQGの [Traction] でAAランクだったはずのg-Force Rival S 1.5ですが、ウェット路面での制動距離が一番長いですね。
◇ Test Result Video



今年、Potenza RE-71Rの後継モデルとなる「Potenza RE-71RS」が発売されました。 メーカーの発表によると、ドライグリップと耐摩耗性能を向上させたとのこと。
パフォーマンス的には、ADVAN A052を引き離したかもしれませんが、快適性はまだADVAN A052を超えていないような気がします。
タイム重視ならRE-71RS、快適性を犠牲にしたくないならADVAN A052、価格を重視するならDirezza ZIIIって感じになるのでしょうか?




因みに、86に履く次のタイヤは購入済みで、またMICHELIN の Primacy HPです。
純正タイヤが気に入っているからと言う理由ではなく、ただ単に貧乏でお金がないから、新しいスタッドレスタイヤ用にネットオークションで買った中古の純正後期型ホイールに付いていたタイヤ[2018年28,30週製造]に履き替えるだけです。😅
今までのはフランス製でしたが、今度のはドイツ製。果たして違いはあるのか?
Posted at 2020/04/17 17:01:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | Others | クルマ

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みんカラ 旧ニックネーム : 銀色S2000はーどとっぷ  30歳を過ぎた或る日、ドライビングスクールに参加したことが切っ掛けで、走りに目覚めてしまいました。...
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