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2021年08月18日 イイね!

デルタのエアコンについて考える

引き続き韋駄天2号機のメンテナンス(適正化)を進めて行きます。

韋駄天もデルタ4台目ということもあり、効率的に適正化が進みます。 

最近雨が続いていて、ちょっと暑さも落ち着いてますが、まだまだ夏は続くし、しかもこれから地球温暖化街道まっしぐらな時代ということで、デルタにとってはお先真っ暗な未来、、あんまり効かないってのが定説のデルタのエアコンを効くようにいろいろと対策を講じて行きたいと思います。

まず、基本的には2つあります。 

1、冷却水がしっかりと止まっているか
2、内外気切り替えがしっかりと出来ていて、外気を遮断できているか


これが意外と2つともダメな個体が多いです。 ダメというか、しっかり出来てない個体が多いってことです。 ガス補充したり、コンデンサー変えたり、コンプレッサーOH したりしても、この基本的なことが出来てないとあんまり効きません。 特に大事なのは『2』だと思いますが、後の方でそれは書いて行きます。

まずは『1』の対策ですが、温水カットバルブの装着です。 今の個体は既に付いている個体が結構あるかと思いますが、私の元にやってきた個体には付いてませんでした。 ってことで、取り付けます。



さて、今回チョイスしたのは平行物にはたまに付いてたりするタイプのバルブです。 一般的な手動のボールバルブとは違い、バキュームで自動開閉するラグジュアリータイプです(笑) 室内からボタンで内気循環にすると閉じる仕様です。

以前、デルタを扱っているディーラーが使っていたメンテナンスマニュアルがあるのですが、韋駄天はそのマニュアルを持っています。 オートザムの整備士(?)が国内用に日本語で捕捉を入れていますので分かりやすいです。 その太いメンテナンスマニュアルの『エアコン』の項を見てみます。



これを読むと、このヒーターバルブが付いてるのがデフォルトになっていますが、エボ以降で付いてる個体ってあまり見たことがないですね。



で、取り付けですが、あの狭い場所にこのパーツを押し込むのは僕には無理だったので、少々見栄えは悪いですが、写真のように高圧ホースをぐる〜っと回して取り付けました。 なんの為に買ったものなのか、ガレージにあった新品の国産高圧ホースがピッタリで、狭いところで無理に曲げるのはヒーターバルブに変な力がかかっても嫌だなと、90度エルボのジョイント(水道の蛇口)を2個使って装着しました。 まあ、これでいいかなと(^^;



これで1はクリア。 続いて『2』の確認ですが、、、 確認したら、韋駄天のデルタは最後まで閉まりきってない、、、 これは、負圧の問題。。



内外気切り替えフラップが、開いてる時と閉まってる時の写真を上下に並べてみました。 まだこの辺を掃除してないので汚いですが、いずれも赤丸の部分がきっちりと端まで行っていなければ、外気が入ってきてエアコンは効きません。 効かない人はこの辺もチェックしましょう! 負圧が出てても閉まり切らない場合もありますので、その場合は細かくホースをチェックして行きましょう。

さて、韋駄天のデルタは2次エアを吸っている!?

どうも温水カットバルブの開閉もそうですが、内外気切り替えフラップの切り替えポンプもパワーが弱い感じ、、 この場合はどっかから2次エアを吸っている可能性が大きいので、負圧計を使って調べてみると、やっぱり数値おかしい。 



この数値では空燃比がリーンになり、アイドリングで燃料が濃くなるというか、プラグも被りやすくなるし、良くないね。 とりあえず、漏れそうな部分で交換してないっぽいバキュームホース(バキュームセンサ周りとか)をサクサクと交換しましたが、変わらず。。

これはなかなか手強い感じと、本腰を入れて1本づつ潰して行きました。 すると、エアクリーナー下にあるチャコールキャニスターという部品へ繋がるホースから吸っていることが判明。

キャニスターなんて無くても走りの性能には関係ないので、以前の韋駄天ならホース抜いてメクラで終了なのですが、韋駄天も大人になって、最近は仕事でSDGsなんかの活動を少なからずやっていることもあり、この韋駄天2号機に関しては環境に優しい車にしたいなと、、、なので、ちょっとキャニスターについて勉強した(笑)

ここからはエアコンの話からちょっと逸れますので、、、 

キャニスターについて、いろいろな記事を読み漁り、なるほど、これはやっぱり必要だなと。。 

装置自体は単純な作りで、中に活性炭の入った筒で、ガソリンタンクからのホースを繋ぐニップルとバキュームホースを繋ぐニップル、それと大気を吸い込むホースが付いたシンプルな構造。 軽自動車でも高級車でも、どの車種にも大体同じようなものが付いてます。 それでガソリンタンクの内圧を調整しつつ、ガゾリンが気化した気体を大気開放せずにキャニスターを通してちょっと浄化して、その後の気体はエンジンで一緒に燃やしてしまうという装置だ。 外して大気開放しても性能的には問題ないが、環境に悪く、なによりガソリン臭くなるってことです。 

なるほど、、、

でもそれを繋ぐことで負圧が不安定になるって、そもそもの設計がダメくないかい?と、韋駄天は考えたのですが、とりあえず、吸い過ぎなので、キャニスターに行くバキュームホースの三又部分にオリフィス入りのジョイントを使って、ちょっと流量を制限してみた。 ちょっと改善。。 まあまあ行けそうだが、これで行くか、、



でもそもそもこんないい加減な対処法しかないのかな??? 

さらに調べると、最近の普通の車にはキャニスターに繋がるバキュームホースにはバージバルブなる弁が付いていて、なんらかの電気信号で開け閉めしているということが分かった。 なるほど、それなら納得だ。 恐らくアイドリングやスロットルオンの時は閉まっていて、アクセルオフで負圧が大きくなる時に開くのだろう。

デルタの場合は本国では元々は付いていなくて、日本で付けた?という説もあり、、 バキュームをどこから取るかとかで変わってはくると思いますが、アイドリングで吸っていることには変わりないので、きちんと負圧を制御するなら、なんらかの対処が必要なのかなと。。

ショップの社長が言うに、デルタのキャニスターはほとんど死んでいる、、、と。 うーん、、とりあえず、キャニスターの配管と、生きてるかどうかのチェック方法を簡単な図にしてみた。



で、うちのガレージには予備のキャニスターが2個転がっていたので、この個体に付いていたのも含めて負圧がどう変わるそれぞれかテストしてみた。 おそらく最初の16Vに付いていたものだと思うが、完全に詰まっていてまったく機能せず、、 続いて、白エボ1のものは今の個体のものと同じ数値だった。 キャニスターが目詰まりってのもよくあるトラブルのようで、その場合、デルタは調子良くなり、その代償としてガソリン臭くなるってことです(笑) 



見た目もなんか良くわからないキャニスター、、、 なんなんだ、、、 変な付け方するなよな、、、 エボ2からは少し改善されてるという話ですが、エボ1までは無いほうがマシ。。

ガソリン臭いのも嫌だし、最悪ガソリンタンクに何らかのトラブルを誘発、、なんて記事もあり、、

オリフィス入りのジョイントでとりあえずは凌ぐことに。。 これで、負圧問題は解消、キャニスターからの配管も繋いで、とりあえずは問題無い、、、かな。。



このくらいの数値が出てれば問題ないか。。 あとはキャニスターがちゃんと機能しているかどうかだが、給油の際にフューエルキャップを開けた時、極端にシューー!!と吸うか、吐くかの空気の流れがあるとキャニスタートラブルということなので、その辺は次回給油時に確認しようと思います。

とりあえず、ガソリン臭くは無いし、負圧も出て、内外気の切り替えもしっかり出来ていて、カットバルブも作動しているので、エアコン適正化の最低限の機能は復活した。 

で、ここまでで割と効くようにはなったのですが、まだちょっとイマイチというか、ガスが少ないのかな?という感じで、、、 というのは、デルタのエアコンは国産車のようにエアコンのスイッチを入れたらファンがすぐに回って、、、って感じではないようで、コンプレッサーが作動して、圧が上がってきたら2次ファン(かなりの急速)が回り出してしばらく回り続けて、止まるとまたコンプレッサーが動いて圧を上げてファンが回っての繰り返しなんだけど、どうもファンがすぐに止まるのだ。。

これはガスが少ないようで、ショップにてガスを補充してもらいに行ったのだが、その時に高圧ホースから僅かなガス漏れを確認したので、とりあえず補充してもらったのだが、後日ホース交換で、その時にエアコンガスの添加剤なども入れてもらおうと思います。



デルタ適正化の道はトライアンドエラーの連続だ! なんか車いじり自体は今も昔も変わらずやってるけど、考え方が変わってきた。 旧車をレストアする際は現在の環境に適した仕様にしてやることも重要だなと。。 

なんて考えながらショップからの帰路の高速で、久々に冷蔵庫のように冷えるデルタを体感した。 このくらい冷えたら真夏でも乗れるかな。

ちなみにこのデルタは数年前にコンデンサーとリキッドタンクを対策品に交換して、コンプレッサーのOHもしているとのこと。 今回の適正化で、とりあえずは夏を越えれそうです。 効かないエアコンには何か問題があります。 ただ、やはり要素が多すぎて、、自分で確認できることを確認して、それでもダメならやぱりプロに診てもらうのが早いかな。 信頼できるショップがあれば良いのですが、関西であれば韋駄天が紹介しますよ😁

またエアコンネタは定期的に更新しますので、興味ある人は参考にして下さい。

関連情報URL : https://corsomarche.com/wp/
Posted at 2021/08/18 20:06:55 | コメント(2) | トラックバック(0) | メンテナンス | クルマ
2021年08月03日 イイね!

まずは外観と足周りから!

やはり30年物のイタリア車を普段使いにって、それなりに手を入れてやらないとダメな訳で、、、

ただ、デルタの場合は見た目も大事だし、その辺のドレスアップ的なところも進めて行かないとダメですよね(笑) 調子いいけど見た目がボロいとか、韋駄天的にはナシですから。

ってことで、購入して、まず、何をしたかと言うと、ひたすら磨きました。 そう、ひたすら。。 エボ1までの塗装はクリア無しの仕上げなので、長年の劣化でも磨けば復活する場合が多い。 韋駄天が見たところ、ところどころヤバい部分もありましたが、概ね復活するなと思ったので、まずは塗装面を粘土でならして、ポリッシュで優しく、時には激しく、一皮めくります。 人間で言う角質ぽろぽろ的な感じかな(笑) 



↑韋駄天のオススメはコレなんですが、まあ、もう20年以上使ってます。 とにかく綺麗になるんですよね。 ただ、ポリッシュはやりすぎたらハゲちゃいますので、角とかは注意が必要ですが、とにかく磨けば磨くほどに輝きますので中毒になります。 



それでこの後はひたすらワックスの重ね塗りです。 塗れば塗るほど深みが出てくるワックスです。 



↑韋駄天オススメのこのワックス、もう惚れ惚れするボディーが仕上がります。 この作業(粘土、ポリッシュ、ワックス)を数回繰り返すのですが、ほとんど病気か?ってほどの愛情が必要です! 最後は頬ずりしてる自分がいればOKです(笑)

こんな感じで、韋駄天は外観から仕上げて行きます。 外観がまとまればモチベーションが上がりますからね✨ 

この他にもグリオズっていろんなのがありますので、見て想像するだけで韋駄天のような洗車フェチにはたまらないブランドです(笑)



塗装の次はグリルをバラして、メッキ部分はメタルコンパウンドで磨き、黒と赤は綺麗に洗ってヤスリがけして再塗装です。 これでかなり精悍な状態になります。 

その後は褪せたプラの部分などを黒くしていきます。 ドアノブやライト周りやワイパーなど、ワコーズの魔法のような溶剤を使いますが、これがめちゃくちゃ凄くて、、、 何が凄いって持ちが半端ないんですよね。 未塗装樹脂専用の復活剤で、ちょっと高価ですが、超オススメです。

コレね↓


で、まだまだ途中ですが、まあまあ見れるようになったので、先日の写真を撮って、まずはweb上でお披露目です。 とは言え30年の月日を過ごした塗装なので限界はあります。 塗り直した車にはやっぱり負けますが、デルタ特有のエッジの効いたデザインは塗り直すとどうしてもボヤけてしまうので、その辺はオリジナル塗装が優っている点かと思います。



マルティニの韋駄天号とは違って、普段使い出来るデルタ作りなので、ホイールも16インチです。 エボ1のノーマルは15インチですが、さすがにちょっと寂しいので、エボ2と同じ16インチにしました。 実際に付けているのはリム幅が少し広めの16インチ8Jのホイールです。 スピードラインのチャンピオン(マグネシウム)ですが、韋駄天はこれの17インチも持っていますが、16インチはだいぶ軽いですね! 見た目も少し違う感じで、これはこれで気に入ってます。 リムに合わせてタイヤも少し太く215-45/16というサイズのアドバンです。 

足は購入する前は、まったくのオリジナルでしたが、流石に30年ものの純正ショックは頼りなく、ここは納車時に変更しました。 車高調も考えたのですが、悩んだ末に選んだのがこのチョイス↓



京都のコルソマルケオリジナルの純正形状のTEINのアブソーバーに、オリジナルスプリングです。 デルタ専用設計なので安心ですね!

テインのアブソーバーは硬さ調整が付いたモデルです。 スプリングはアイバッハなどのダウンサスとは違い、純正比で約2倍ほどのレートを持った純正形状ハイレートスプリングです。 

欲を言えば、もう少しだけ車高が下がったら良いのですが、その辺は操縦性と乗り心地を考えてあるのでしょう。 ショップの社長曰く「これが大人のローダウン」だそうで、、、 まあ、マルティニの韋駄天号は超低いのでシャコタンデルタ2台もいらないかと(笑)

いつものコースでちょっと攻め込んでもしっかりと踏ん張ってくれますので、このくらいがデルタには丁度良いような気がします。 乗り心地も悪くなく、アッパーマウントも純正を使用していますので、ボディーにも優しいですね。 テインの方は、これから少し調整しつつ、韋駄天の乗り方に合った硬さを見つけたいと思います。

とは言え、韋駄天のアイデンティティとも言えるシャコタン(笑)を捨て切れるかどうかと言われると、、、 しばらくはこれで行きますが、多分、おそらく、、 気がつけばシャコタンになっている自信はあります(^^;; ただ、バネを切るとか(韋駄天の年代では車高を下げる為の自然な発想)は、流石にしません(^^;; ダウンサスを入れるか、清く車高調を奢るか、、、 まあ、それも今後の楽しみと言うことで(^_^)

とまあ、とりあえず、外装(塗装)と足周りですが、今のところはまあまあ満足ですね。 ただ、これ以外にも韋駄天のやることリストには、まだまだいっぱい残ってますので、マルティニの方の韋駄天号が外装リフレッシュから戻って来ないうちに、せっせとこの赤エボを仕上げて行きたいと思います。

次回は、、、 とりあえず、今必要なのはエアコンをもう少し効くようにすることと、、 
関連情報URL : https://corsomarche.com/wp/
Posted at 2021/08/03 13:19:21 | コメント(2) | トラックバック(0) | 普段使いチューニング | クルマ

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何シテル?   10/20 12:40
ランチア・デルタに乗って20余年。 1996年に買ったデルタ16Vを11年目に亡くし、2007年からエボに愛情を注いでいます。 もろもろの理由でモチベーションも...
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