wrong endのブログ一覧

昨年から普段履きしている「復刻版のピレリーP7」に全く不満は無いのですが、サーキットやジムカーナで走るのはちょっと辛い（グリップレベルが低い）ので、今回別のホイールセットにADVANのA050を履きました。約８年振りのSタイヤなので、楽しんで使いたいと思います（笑

今回もどうでも良い話し（昔の思い出話し）なので、興味の無い方はスルーして下さい（笑
今から30年くらい前（だったかな？）のお話しです〜たまたま六本木をぶらぶら散歩していた時に、当時其処にあった「CERRUTI 1881」のお店の前に、Fの330GTCが停まっていたんです。写真の紺色よりもっと薄いブルーメタリックで、とても上品な色合いでした。ま〜古いFって言うだけで、存在感もありますし、とても格好良いんですけど、私が「？！」と思ったのが、オーナーさんのさり気ない配慮（センスの良さ）でした。





330GTCはフロントエンジンなので、ボンネットは逆アリゲーターで（運転席側から）開きます。恐らく走った後のエンジンルームの熱を逃がす為だと思われるのですが、ボンネットをわずかに開けて、排熱をしていたんですよ・・・で良くみると、その隙間を作る為にオーナーさんが、ゴルフボールを２個ボンネットの運転席側に挟んでいたんですね。（たまにテニスボールを挟んでる人は見た事あったんですが・・・）それがとってもお洒落で、格好良いな〜と思ったんです。車は違ったとしても、自分もやってみたいな〜などと思っていたのですが、それ以降、そう言う車（ボンネットにゴルフボールを挟める車）を所有する事はありませんでした（笑

先日FBのお友達の方から〜以前ご自身でレストアされた車両が展示されるので、近くに行ったら寄ってみて下さいね〜とお声がけを頂いたので、本日会社のお昼休みを利用して行って来ましたG735・・・自分には似合わないお洒落なショールームなので、入るのにちょっぴり恥ずかしかったのですが、笑って誤魔化しながら？入店しました（笑





とても美しい優雅なボディラインと、英国クラフトマンシップを感じさせる内装に圧倒されますね〜20代の時に生意気にもXJ-6を運転する機会に恵まれたのですが、その時はこの車の良さが判らなかった・・・のが正直な感想です。ステアリングが細く＝高速では頼りなくて、シフトレバーも華奢＝壊れそう？で、シートの座り心地が良くて、ゆったりロールしながら粘る足に感心しながらも〜やっぱり自分はベンツの方が好きだな〜なんていい加減な事を思ってました。





50代後半になって改めてこの車を眺めてみると・・・良いんですね〜とっても（笑）ウッドパネルや革の内装って、やっぱり英国車だから似合うんだな〜って思いました。古き良き時代〜大英帝国＆英国クラフトマンシップの織り成す技の集大成ってところでしょうか・・・うっとり車を眺めていたら、あっと言う間に時間が経ってしまい、慌てて会社に戻りました（笑





センターコンソールに着いていた「V12」のバッチの材質が何となく気になって？、帰宅後レストアされたご本人に聞いてみたところ、オリジナルは金メッキなんだそうです。ですがレストア時にバッチが欠損していた為、英国から新品を取り寄せたところ、クロームメッキで面白くないな〜と言う事で、その新品を型にして彫金家に頼んで24金で作り直してしまった!!そうです。偶然目に止まったのですが、う〜んやっぱり拘りって伝わる（伝搬する）ものなんですね〜と言うオチでした。

先日のブログに続いて昔のお話しです〜HSPで開催されていた「最速王座決定戦」（名前が随分と勇ましい）ですが、レギュレーションはあるものの、年式や排気量はあまり関係無く、クラシックカーと86、ミニ、最新の車（ランエボやRX7等）程度のゆるいクラス分けで、異種格闘技戦？の様相を呈していました。私の参加していたクラシックカークラスでは、上位の殆どがナンバーの無いレース車両で、JCCAで言うところのFクラス相当のチューニングだったと思います。タイヤもスリック（もしくはSタイヤ）を履いていましたので、コーナリングスピードも結構速かったと記憶しています。そんなレース車両に混じって、1960年代に作られた、排気量僅か1,500cc、エンジンは何の変哲も無いOHV（Ford 105E）＝馬力は120~130PS前後、タイヤはバイアス（AVON）の175サイズ・・・こんな非力な車でも、コースレコード（自然吸気で）ホルダーでしたし、何度もポールを取り、レースでも優勝（写真のレースでは優勝）しています。





非力な車でも速かった理由は、一重に軽かったから・・・車重が550Kg前後しかありませんでしたから、馬力の少ないエンジンでも加速が良く、175のタイヤでもコーナリングが速かったんです。（ブレーキも乗用車用のガーリング製の2ポッドですが、十分に効きました）以前、スーパーセブンと911の比較についてブログに書きましたが、スーパーセブンが引き算の車（快適な装備を排除し軽くする事で速くなった車）であれば、911は足し算の車（年々排気量を拡大させて速くなった車）だと思っています。（＊レンシュポルトは引き算の車です）軽量フェチ？のコーリンチャップマンは数々の名車を世に遺していますが、それ以外の軽量な英国車（尖った車達）も、操る事がこの上なく楽しい車です。今でもチャンスがあれば、G15辺りが欲しいですね〜オリジナルのままだとちょっと非力なので、リアのフレーム延長して〜2Lの空冷フラット6なんて積んだら面白そうです（笑

先日のブログで、HSPで開催された「最速王座決定戦」で一緒に走ったケンメリGTR（故人近藤学さんの愛車）の事を書きましたが、たまたまご本人がこのGTRについて語られている動画を見つけましたので、貼り付けてみました。またネットで知った情報なので、間違いがあったら申し訳無いのですが、近藤さんのケンメリGTRは、元々日産がロータリーエンジンの開発をする為に使っていたテスト車両だったらしいです。近藤さんが入手されてからS20エンジンに戻されて、徹底的な軽量化とエンジンチューン（恐らく2Lのまま？で、160馬力から250馬力にアップ・・・後日みんカラでお友達になって頂いた方より教えて頂いたところによると、2.3Lだったらしいです）をされた様です。車重もストックより軽量化されており、恐らく1トン弱だった？と想像されますから、パワーウェイトレシオは4〜4.4辺りと推定出来ます。今でこそパワーウェイトレシオで4を切る車がゴロゴロしていますが、964RSは車重が1,230Kgで260馬力、993RSは車重が1,270Kgで300馬力なので、それぞれパワーウェイトレシオは4.73と4.23になります。ですから、このケンメリGTRがポルシェRS並み？に速かった事が判ります。





物静かに語る故人の近藤学さんですが、サーキットでは静かな語り口とは全く正反対の、とても熱い走りをする方でした。2006年にジェットエンジンを積んだ競技車両のテスト中の事故で亡くなられたそうです。近藤さんの訃報を知った際、一瞬HSPを走っている甲高いGTRのエグゾーストノートが聞こえて来たように感じました・・・勝手な事を書きましたが、あらためて、近藤学さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。