自分の小田急ロマンスカーのイメージといえば、HiSEがフラッグシップで、LSE、RSE、そしておまけ程度のEXE…といった感じ。NSEは小学生の頃、習い事の帰りに必ず本厚木で見ていたものですが…乗れずじまいで引退。
そんなロマンスカーも様変わりしてしまいました。
自分の好みも変わってきて、缶ビール片手に車窓を眺めるには、EXE(未更新)がいちばん!
あの薄暗い車内と、たっぷりした分厚いシートがとっても心地いいんです。
大人になったなぁー、と思います(笑)
にしても、ついこの間まで普通にカメラに収めていたと思った車両がもう博物館入り。
アス比が違うあたり、やっぱり1昔前なんだなぁーとは思うのですが…。
開業直後のロマンスカーミュージアム。
ではありますが、平日はガラガラという情報をキャッチして、思わず後輩と明け番の日に行ってしまいました。
まずモハ1形がお出迎えしてくれるのですが、スペースの関係か、照明の関係か、はてまたその色のおかげなのか、押し込められるように置かれ、まるで存在感が皆無。
外から眺めるだけで、車内の見学は不可。
「子供の頃は、普通に車内に入れたんだけどなぁー。運転台に座って写真も撮ったし。」と、ついこぼしてしまいました。
そもそもロマンスカーミュージアムとだけあって、通勤電車は不遇。
SEが保管されていた蔵の中に、2200形HE車・2600形NHE車・9000形が押し込められています。
お金払うから、そっちも見せてよ…と思うのは私だけでしょうか。
エスカレーターを降りて展示室に入ると、3000形SE車・3100形NSE車・7000形LSE車。整然と並べられているだけではありますが、やっぱりテンションが静かに上がります。
カメラもバイトをして自分で購入するまで、インスタントカメラさえ持たせてくれなかったので…
じっくりNSEを眺められるのがヨダレが出るほどうれしい(笑)
鉄道会社に入社して、揉まれ退職しだんだん興味が薄れていましたが、さすがに好きなものは好き!
前情報通り館内はガラガラで、写真もいろんなアングルから撮り放題。露光してもまったく人が入らない贅沢。
復元された、小田原方先頭車のホームベース型の愛称板。個人的には、「えのしま」より「あしがら」の方がよかったなぁ。
横から比べると分かる、NSEとLSEの傾斜角の違い。後のHiSEは2階の運転席とワンモーションフォルムになっていますが、運転席が後退している方がスタイルよく見えます。
NSEの引退装飾は、新宿方の愛称表示器以外はすべて剥がされてしまいました。
そして…やっぱりデッキしか入れない客席。ファミリー鉄道展のときは座れたし、そもそも3両に短縮してしまうなんて…と思う部分はたくさんありますが、残してくれただけ感謝しないとですね。
SEとNSEの客用扉は軽量化のために手動なのですが、車掌SWはあります。LSE以降は車掌SWで折り戸(EXE以降は引き戸)が電動開閉しますが、SEとNSEは鎖錠する/開錠するという作用になります。扉はアテンダントが手動開閉し、特急券を確認して案内をしていました。
普通であれば“再開閉SW”の赤い押しボタンも“再開錠SW”となっています。
見ているだけで楽しい。
そして見たかったものの1つ、連接台車…プラットホームが邪魔で全く見えず。ロマンスカーといえば連接台車じゃないの!?と思うのですが…
小田急さん…改善いただけないでしょうか。。。
日本の鉄道における高速車両の先駆けになった3000形SE。長らく検車区脇の保管庫で余生を過ごしていましたが、さらに短くされて3両での展示。
スペースの都合とはいえ…なんとも残酷な現実というか。
SSE側の先頭車には連結器も装備されています。カバーの下からのぞき込めるのも、またオツ…
NSEの見学に数時間を要し、やっと進んで後方に控えるHiSE。小田急開業60周年を記念して投入されたかつてのフラッグシップも、先頭車だけになってしまいました(泣)
愛称幕が「スーパーはこね」なのは、大変よろしいと思います。わかってる。(語彙力
HiSEは車内すべてが解放されていて、シアター形状の展望席からは更新後の3000形SSE車と3100形NSE車を眺めることができます。ここでビール飲みた(ry
先頭車だけになってしまったHiSE、なんとも連接台車が不自然。連接台車をじっくり見たいのはそうなんだけど、そうじゃないんだよなぁ…
SE・NSE・LSE・HiSE・RSEの中間車を容赦なく解体してしまったんだから、せめて台車の変移って感じで展示してほしかったなと思います。
とはいうものの、この角度から連節車を見れるのも興味深いといえば興味深く…普段は外幌で見えない内幌や、電気連結器も観察できます。
LSEとHiSE、さらにはRSEに至るまで、基本的な走り装置は一緒の多段バーニア制御。ただ、主電動機まで全く同一の形式なのは知りませんでした。
RSEは、先頭車とダブルデッカー1両の展示。これなんか平成の電車なんですが…ハイデッカー構造でなければ、もう少し活躍していたのかなぁ。
7号車の車内は全面開放していて、大きなガラス張りの運転台をじっくり眺めることができます。JRの防護無線も付いたままなんですね。
ダブルデッカーのスーパーシート(グリーン車)とコンパーメント席は中に入ることができません。
入りたいところに入れn(ry
ダブルデッカーは2階のスーパーシート間のみ通り抜けが可能になっていて、かなり不自然な妻面。ちょっとここは気になっていた部分なので、観察出来てなにより。
そんな感じで展示スペースは終了。将来的に引退する車両の展示スペースはどうやらなさそうな感じです。
EXEはSEの冠を称していないので仕方ないと思いますが、VSEの処遇がどうなるのか気になるところではあります。
シミュレーターは入館時間1時間ごとに区切られ、1回につき2人のみ。倍率が高く、この時は未来の鉄道マンがハンドルを握っていました。
…現実に絶望するなよ?
(退職前の1年ぐらいは、子供に手を振られて返すことに罪悪感すら感じていた人より)
順路を進むとジオラマが広がっています。これがまたよく出来ていて、子供向けというよりは大人向けのジオラマ。
なぜか、昼間より夜の時間が長かったです。ロマンスカーがたくさん走っているというわけでもなく、そんなところも大人向けかなぁと。
ビナウォークには・えびーにゃ(海老名市)
・おだっくー(小田急交通)
・きゅん太(小田急バス)
・かなみん(神奈中バス)
・えのんくん(江ノ島電鉄)
と、ゆるキャラが勢ぞろい。
海老名といえばもう1つ、タヌキ型のゆるキャラがいたはずですが…
いえ、そんなものは最初からいなかったようですw
箱根湯本駅に止まるNSE。かっこいいですなぁ…。
ちびっこがガチャコン夢中で遊んでいる主幹制御器は1000形の発生品でしょうか。蓋がアクリルになっていて、カム軸と接点SWの動き、レバーサー、リセットSWの動きを観察できます。
ちなみにブレーキ弁は動かすことができませんでした。
そんなこんなで13:30に入館し、退館は17:30。
すっかり入り浸ってしまいました。
大人の社会科見学、終了です!
そうそう。レガシィに、定番のSTIフロントリップスポイラーが付きました。
中古品で男の勲章も付いていますが、やっぱりこれがあって初めて完成という感じがします。サイドとリアにも、何かエアロを装着したくなってしまいました。
給付金、おかわりこないかなぁ…