寛平ちゃん、おかえりなさい ― お疲れさまでした。

寛平ちゃんが、自分の足とヨットで、地球を一周して帰ってきた。
私としては、久しぶりに純粋に感動した出来事だった。
途中も、それなりにTVの中継がつながったりしていたので、前立腺がんなどのこともあり、心配しながら「必ず最後まで走りきって帰ってきて」と応援していた。
毎日、毎日５０kmを走り続けるというのは、言葉としては書くのも言うのも簡単だが、実際にやるのは、すごい精神力・体力が必要なのだろう。
私は田舎生まれなので、芸能人や芸人さんと遭遇する機会が少なかった。
振り返ると、寛平ちゃんが一番最初に話した芸能人だったように思う。
中学生だったころ、寛平ちゃんは「ひらけ！チューリップ」という曲で100万枚を超えるヒットを出した。
曲が曲だけに、全国のパチンコ屋さんかヒッパリダコになった。
たまたま、友人と二人で湖西線に乗ったところ、車掌さんに手招きされ「一番前の車両に寛平ちゃん乗ってるで」と言われたのだ。（今思うと、この車掌さんも車掌さんだな）
寛平ちゃんは、向かい合わせの４人がけに一人で座っていた。
そこへ二人が強引に座った。目があった。いやな顔されるのかな～～～。
「これから、今津の○○○○いうパチンコ屋さんへ歌いにいくねん」
寛平ちゃんの方から話かけてくれたのだ。
本当にTVで見るそのままの寛平ちゃんだった。
あれから３５年、ずーっと寛平ちゃんを応援していた。
24時間テレビのときも、
スパルタスロンのときも、
そして今回のアースマラソンも。
これからもず～っと応援する。

ここから内容は【関西限定】なのかも知れない。
何だ？！あの日テレ・YTVの中継は。
見ていた悲しくなってきた。（本当に色々な意味で）
あの中継は、大阪城音楽堂で、ファンのみんなに迎えられるところで終わっておいた方が良かったのではないのか。
大阪城音楽堂～グランド花月へ走ってもらって、芸人仲間に再度あたたかく迎えられるという企画はありだと思うし、寛平ちゃんにも本当に喜んでもらえる内容だと思う。
しかし、放送の後半の１時間にその内容があったのか？
全く無いどころか、寛ちゃん、参加されていた芸人さん達、視聴者・・・みんながいや～な気分になってしまったのでは？
行き当たりばったりでうまくいかない進行。
ゴールテープさえうまく準備できない。
スイッチングの悪さ。
一人からまわりしだして、今にもなげだしてしまいそうなさんまさん。
孤軍奮闘のさんまさんに絡めないまわりの芸人さん。
フォローするだけがせいいっぱいの局アナ。
若い人たちが良く使う「グダグダ」とはこういう状況のことを言うのか。
LIVEで走ってもらって、リハーサルなしで100人近い芸人さんに動いてもらい、感動番組に仕上げることことが無理だったのだろう。
アドリブで番組がつくれる吉本芸人さんでも厳しい設定だったのだろう。
どうも芸人さんたちが、純粋な感動シーンを演出するだけでいいのか、吉本らしいチャラケタ部分を求められているのかが理解できなかったので、だれもがさんまさんに絡んでいけなかようだ。
さんまさんと絡むことの多い、村上ショージさんが我慢しきれず後者の方で動いたが、全くの空回り。
ホント、日テレ・YTVさんしっかりしてよ。段取り悪すぎヨ。
寛平ちゃん、出演者、視聴者・・・・・・みんな迷惑。

あの後半（グランド花月）は、純粋な感動シーンとして見たかった。（見られるものなら）
本当は、番組なんて関係なく、カメラなしであれば、集った芸人さんと寛平ちゃんの間で、延々と続くプライベート感動シーンが作られたことだろう。
そんな場面を、寛平ちゃんに持ってもらいたかった。
寛平ちゃんと仲間のプライベートであれば、私達は見られなかっても良かった。
（カメラだけ回しておいて、一週間後に編集して30分ぐらいでみたかったな）