
愛媛県松山市の城山公園堀之内管理用広場(国の史跡内)で開催された,「四国松山ノーマルレトロカーミーティング」に,
ファミリアXGで参加して来ました。
参加資格は,「昭和63年(1988年)以前に製造・販売された,ほぼノーマルと認められる自家用車」です。
具体的には,「新車販売当時の状態から大きく逸脱しておらず,ほぼメーカーオリジナルの雰囲気が維持されていると認められる車両」ですが,他の旧車イベントに比べて,より厳しい審査基準が特徴ですが,写真による事前審査をクリアした車両だけがエントリー可能です。
広島から松山に行くには,しまなみ海道経由の陸路か,フェリーを使う選択肢がありますが,諸般の事情で日帰りなので,往復フェリーを使うこととしました。
5時45分始発のフェリーに乗船。
北海道遠征以来,1か月ぶりの船旅です。
ファミリアもNDも全長4メートル以内なのでフェリー料金が安くて助かります。
ちなみに,サバンナとデミオXDが6センチ,NCが2センチほど4メートルを超えるんですよね・・・。
会場は松山城の下にある,城山公園 堀之内管理用広場です。
会場が国の史跡内であり,お堀にも囲まれて守られているせいか,旧車イベントでありがちな街道レーサーや暴走族風の爆音シャコタンのクルマが走り回ることもなく至って平和(笑)
他のイベントに比べて新車ワンオーナー率が高く
シングルナンバー率が高いのも驚きでした。
ナンバーと言えば,昔の愛媛ナンバーは「愛媛」の文字が簡略字体で表記されていました。
まだ漢字がロクに読めない子供のころから変な字体だなぁと思っていましたが,今回のイベントではあらゆる世代の愛媛ナンバーがあったので,興味深く観察してみました。
珍しい「愛媛4」ナンバー
少し字体が小さくなったもの。
こちらは「愛媛55」ですが,平仮名が大きいのが見てとれると思いますが。
同じ「愛媛55」ながら平仮名が小さいもの
愛媛5で,平仮名が「さ」と「そ」ですが「さ」の方が少し古いはずなのに,小さくなっています。
510ブルーバードの方はアルミ製の再発行されたもの(封印も新しいアルミ製)のようですが,再発行をする際にはその当時の字体を使うらしいので,文字が小さくなったのではないかと推測。
やはり,愛媛県民からは「読みにくいから変更してほしい」との声が上がっていたそうで,2003年11月からは「愛媛」の文字が変更となりました。
※税金で購入した公用車なのでナンバーは隠しません。
ちなみに,このクラウンパトロールカー(JZS175改)は高速隊あがりのようで,ボンネットに虫除け板が装備されています。
カラーコード「2EF」の白黒塗装(パトロールカートーニング)で,クラウンのパトカーは型式に必ずZが付いているんですが,170系クラウンパトロールカーでは4WDのJZS173Zのみで他の仕様には付きません。
市販車のJZS175(3000cc)は,直噴の2JZ-FSEに5ATの組み合わせですが,パトカー仕様の場合,4WD用の直噴エンジンでない2JZ-GEと4ATを搭載しているため,改造車扱いとなっています。
(市販車に装備されているVSCとTRCも非装備)
当時は直噴エンジンに信頼がなかったのでしょうが,現在はパトカーでも直噴のようです。
閑話休題
10時からの開会式が終わった後は・・・
いきなり愛媛県警さま全面協力による交通安全パレードです。(さっきの175改は先導車)
イベント半ばや,最後にパレードと言うのはありますが,初っぱなからパレードを行うと言うのは斬新?です。
退出する際,パレードで走ったコースが大渋滞してたので,その辺りを考慮しての時間設定なのかもしれません。
普段一般車が走行できないところを特別に走行して一般道に出るのですが,公園内でいきなり隊列が動かなくなりました。
後ろにも参加車の列が・・・。
どうやら先頭付近を走っていた某ドイツ車がストップしてしまったようで,そのために時間が掛かった模様です。
諸般の事情で全てのクルマを紹介することは出来ませんが,自分的に気になったクルマを数台。
(本当はあまり撮影していないだけともいう)
フォルクスワーゲン タイプ82 キューベルワーゲン(1944年式)
第二次世界大戦中にドイツで生産された小型軍用車両で,設計はフェルディナント・ポルシェ博士と言う,フォルクスワーゲン・タイプ1の軍用車バージョンです。
国内に数台しか存在しない,大変希少な個体です。
ダイハツ フェローバギィ(1970年式)
フェローピックアップ用のエンジン・シャーシー・ドライブトレインに,FRP製のバスタブ型ボディを換装したクルマですが,本物は初めて見ました。
メーター回りはフェローピックアップからそのまま持ってきた大型のスピードメーターが見えますね。
フォード マスタング マッハ1(1973年式)
かつて,ある県警の高速隊に配備されたと言うことを,小学生の頃読んだ図鑑に載ってましたね。
僕の父親世代は「マスタング」じゃなくて「ムスタング」って呼んでた気がします。
以前,瀬野川公園のミーティングにも来られてましたね。
三菱 ギャラン・ラムダ GSRターボ(1981年式)
長野56ナンバーの新車ワンオーナーだそうです。
当時流行った,バックミラーで見ると良く見える,逆文字の「TURBO」ステッカー
ダイハツ シャレードXG(1981年式)
会場でお友達なっていただいた,
セーラからの贈物さんからの愛車です。
初代シャレード(しかも後期型)と言うだけでも珍しいのに・・・
激レアなAT車です。
アイチ自動車 スターレットSi(1985年式)
当時よく見かけたクルマですが,大衆車だけに現存している個体もかなり減っています。
定番の?黒/銀ツートンのSiだったので,入って来た時には普通に3ドア車だと思っていたんですが,5ドアだったのでビックリ!
実は,歴代スターレットの5ドアにはスポーティなグレードの設定があったとは思ってなかったので,Siグレードに5ドアがあったとは知らなかったんです。
子供さん二人連れの4人家族のようでしたが,千葉県から来られていたんでしょうか?
他にも取り上げたいクルマは沢山あったんですが,諸般の事情でこの辺で。
今回,四国内はもとより海を隔てた関西・中国・九州地方からの参加者の他,長野や福井,関東圏からの参加者がいらしたのが特徴です。
また,家族連れや夫婦揃っての参加が多く見られたのも印象的でした。
ノーマルカーに特化した旧車イベントも,門司港とここくらいだと思いますので,今後も全国各地から観光を兼ねて来られる方も増えるのではないかと思います。
まだ第三回と言うことで,一部で試行錯誤されているところもありますが,運営の方もしっかりされていて,今後が楽しみなイベントですね。
次回もぜひ参加してみたいと思います。
帰りは,18時5分のフェリーに乗船。(前のクルマは呉で下船したようです)
船内のテレビのチャンネルを,日本シリーズの野球中継を見ながら帰りましたが・・・。
暫くスポーツニュースは見たくありません。