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2023年07月10日

【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ!Vol.12 ~大事な大事なヘルメットのお話~

【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ!Vol.12 ~大事な大事なヘルメットのお話~ みなさんゴキゲンよう!
モータージャーナリストの山田弘樹(やまだ・こうき)です。

千里の道も、一歩から。初心者でもクルマを目一杯楽しんで、最後の最後は「ニュルブルクリンクへ走りに行こう!」というこのコラム。

今回は、先月の話の続きで「ヘルメットの選び方」についてお話します。

>>【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ!Vol.11 ~スポーツタイヤの選び方~

++++++++++++++++++

みんカラスタッフ TAKASHI(以下:TAKASHI):というわけで今月は「ヘルメット」について教えて頂きたいのですが、山田さん、一番最初にサーキットを走ったときはどうしていましたか?

山田:ヘルメット? もう30年くらい前の話ですねぇ(笑)。

ぶっちゃけ最初は、「バイクのヘルメット」でしたよ。「4輪専用」なんて、あることすら知らなかった。

一番最初にサーキットを走ったのは知り合いの走行会だったし、編集の仕事をするようになってからも、走るのは走行会やノンライセンスのレースだけだったから、普通にバイク用を使っていたなぁ。

TAKASHI:私もです(笑)。最初はなんでわざわざ視野が狭くなるヘルメット被ってるんだろう? って思ってました(苦笑)



山田:4輪用ヘルメットの開口部が狭かったり中身が専用構造になっているのは、もちろん安全のためだよね。

一般的には「4輪用のヘルメットは公式レースに出るために必要なもの」と認識されているけど、じゃあなぜ出られないのか? って考えないとね。

TAKASHI:万が一、クルマがクラッシュして火災になったときのためですよね……?



山田:その通り! 火災のときは、なるべく肌が露出していない方がいいわけです。

だから4輪用のヘルメットは、内装が難燃素材で作られている。火や煙が入りにくいように、間口も狭い。さらにフェイスマスク(バラクラバス)をして、念には念を入れるわけです。


※TAKASHI私物

だから運転しているときも、バイザーを閉めている方が安全。オープンカーやフォーミュラじゃないと、結構暑いんだけどね……。

TAKASHI:2輪は転倒したら体がバイクと離れてしまうけれど、4輪は車内に閉じ込められてしまいますもんね……。

バイクのヘルメットより価格がちょっと高めになるのは、構造のせいなんですか?

山田:それもそうだし、あとは絶対的な販売数も少ないからそれは仕方の無いことなんだ。公式レースで使うレーシングスーツやグローブ、そしてシューズの価格が高いのも同じ理由だよ。


※TAKASHI私物

TAKASHI:装備を揃えるのもサーキットデビューのハードルの1つですよね……でもやっぱり普段のサーキット走行でも、自分の身を守りたいなら公式レースに出られるクオリティのものを選んだ方が良いですか?

山田:できればその方が、私は良いと思う。ただサーキット側やイベント主催社側が義務化していなければ、あとは自己判断だよね。

レースは、他のクルマと競い合うことが前提でしょ? 必然的にクラッシュの可能性も増えるから、安全装備が義務化される。



走行会とかスポーツ走行で他車と競り合っちゃいけないとされているのは、そのリスクを減らすためなんだ。

純粋に走りを愉しみたかったりタイムを出したいなら、競り合う必要もないしね。

TAKASHI:なるほど~。ついついタイムが近いクルマ追いかけちゃったり、抜かれて悔しいから抜き返したり熱くなりがちですけど、それダメなわけですね(苦笑)

山田:それがしたくなったら、レースに出よう(笑)



TAKASHI:ところで自分もプロドライバーみたいにヘルメットのカラーリングをしてみたいんですけど、やっぱり塗ると気持ちが変わりますか?

山田:カラーリング? やっぱり変わるよね! 初めて塗ったときは、すごく嬉しかった。気合いも入った。

TAKASHI:キッカケはなんだったんですか?

山田:2000年に、突如フォルクスワーゲンの「GTIカップ」に出ることになったから。それで思い切ってカラーリングしてもらったんだ。初めて“むきタマゴ”じゃなくなったときは、感動したなぁ。

TAKASHI:むきタマゴ……?



山田:真っ白なヘルメットのことね(笑)

レースってさ、基本ライバルと競い合うものじゃない? だからカッコ付けることも、ひとつのハッタリだった(笑)。フレッシュマンレースなのにさ、「なんかあいつ、ヘルメットカラーリングしてるぞ!」みたいなのはあった(笑)

TAKASHI:へー!

山田:でも……。

TAKASHI:でも?

山田:最近は年を取ったのか、「むきタマゴいーじゃん!」って思うようになってきた。むしろその方が、カッコよくない? だからデザイン自体も、年々シンプルになってる。

TAKASHI:なるほどー。でも私はまだむきタマゴなので、角田選手のようにカッコイイ柄にしたいです(笑)。


写真:Red Bull Content Pool

山田:ヘルメット塗らなくてもね、バイザーのカラーを変えたりバイザーステッカーを貼るだけで、かなり雰囲気変わるよね!

あとはワンポイントで何かデザインひとつ入れるくらいの方が、今の時代には合っているような気もするんだよね。きっとペイント代も安くなるし。

TAKASHI:最近はカッティングシートでデザインする方法もあるみたいですしね。


※TAKASHIのむきタマゴ

山田:話を戻すとさ、あと4輪用のヘルメットを手に入れるメリットがあるとしたら、「HANS」を付けられることだよね。

TAKASHI:「ヘッド・アンド・ネック・サポート」ですね!(ドヤッ)

でも、それこそプロドライバーでもないのにHANSなんて準備する必要あるんですかね?

※HANS:
クラッシュ時の衝撃で首が伸びるのを防ぎ、脊椎損傷のリスクから体を守るデバイス。本体をハーネスの肩ベルトで固定し、テザーとヘルメットを連結することで、一定以上首が伸びないようにする仕組みとなっている。



首につけている黒いデバイスがHANS。ヘルメット側のボルトとテザーで連結する。
写真:Red Bull Content Pool


山田:TAKASHI君持ってるじゃん…。

TAKASHI:てへへ。これ、ビギナーのためのコラムですから(笑)

山田:というかむしろ逆だよ。プロは義務化されているけど、アマチュアにこそHANSは付けて欲しいアイテム

TAKASHI:ほぉ! では次号は、HANSについて教えてください!

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山田弘樹(やまだ こうき)モータージャーナリスト
自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経てフリーランスに。編集部在籍時代に参戦した「VW GTi CUP」からレース活動も始め、各種ワンメイクレースやスーパー耐久に参戦。
こうした経験を活かし、現在はモータージャーナリストとして執筆活動中。愛車は86年式のAE86(通称ハチロク)と、95年式の911カレラ(Type993)。
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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Posted at 2023/07/10 12:01:02

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この記事へのコメント

2023年7月11日 14:19
バラクラバです。

プロフィール

「全日本ラリーの取材(下田選手の追っかけともいう)にきました‼️ いよいよ明日から下田選手が「小倉学園86 サヤカスペシャルチーム」として碓氷峠を爆走します💨」
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