
代車で来ていたTOPPOですが,これを書いている時点ですでにGTOの車検があがってきていますので,家にはありません。
さて,代車が何か楽しみにしていたところ,軽でも良いですか?と聞かれていました。
それで,当日分かったのですが代車は黄色いTOPPO。
正直,軽なら 三菱 i が良かったな(^o^; とか思いながら…
帰り,助手席で乗り心地や,振動・騒音を確認していたのですが,エンジンノイズは最近のワゴンRより大きめ。 ガーガーと言うメカ音がどうしても耳に付きます。
ロードノイズや,風切り音が凄く少なくいので,逆にエンジンノイズが目立っているだけかもしれません。
乗り心地は固めですが,跳ねや突き上げるような硬さでは無く,フレーム剛性のある硬さです。
非常に背が高く,シートポジションも低くは無いのですが,助手席で感じるフラつきはほぼ皆無と言って良いと思います。
高速コーナーでも,ロール感の無さは背の高い車に乗っているなどと全く意識させない程でした。
実はこの車両は福祉車両の為,助手席がムービング シート仕様です。 なので,助手席が運転席よりも若干高い位置に付いています。
この事から,普通なら乗り心地も不安感も倍になるはずなのですが,全くそのような事は無く,ハイアイポイントで見晴らしの良さを楽しめる程でした。
シートも1時間程乗っていても腰が痛くなるような事はなく,乗っているとどんどん馴染んでくるタイプで,見た目とは裏腹に非常に快適でした。
室内の広さはパジェロミニよりも体感的に広く感じますし,フロントガラスの位置やボンネットの見え方からも広いような錯覚を覚えます。
その広さは嫌味な広さでは無く,昔の車に乗っていると感じる自然な広さで,今時の車としては好感が持てました。
ダッシュのパネルは樹脂成型ですが,見た目だけはウレタン調です。
小物入れ等,手近に有ったら良いな。 と言う装備が結構豊富でいて実用性もありました。
指示器が作動している時の音が,専用のスピーカから再生されている辺りは高級感があります。
ハザード時,キーを付けたままドアを開けると指示器の作動音は半ドアのピーピー音になります。
最低グレードからセキュリティが標準で装備されているのには驚き。
ボンネットにセンサが付いてるのを見て,最初何か分からず調べた時にセキュリティ用と判明。
バッテリーにアクセス出来ないように専用のセンサが取付けられていました。
(メータ無いにセキュリティ ランプ装備。 その他,キーレス時の動作設定有り)
室内ランプもディレイOFFの特殊なタイプが標準で付いています。 (15秒程減光を維持)
最近,一番気になる室内のドアノブですが,TOPPO BJからの引継ぎと言う事もあり,指をかけて軽い力ですッと開ける事ができました。
これ,結構重要だと思います。 指をノブにかけた時に,素直にフィットしてそのまますッと開ける事ができると,何となく気分が良いです。
内装での不満点は,シガーソケット電源の蓋が樹脂ヒンジなので,多用すると折れてしまいそうな事。 その下にある小さなゴミ箱の取外しが少し固めな事。
福祉車両なので,センターに有るはずのドリンク ホルダが無い。
メーター周りでは,今どのレンジに入っているのか凄く分かりにくい。
シフトレバーでも,どのレンジに入っているのか分からない。 (夜は特に)
ステアリングのスリーダイヤが大きすぎ。
パーキング ブレーキがフット式なのですが,解除がもう一度踏むタイプなので好ましくない。
(フット タイプの解除は手で引いて解除する方が安全で分かりやすい。)
空調のセンタ吹き出し口の操作が硬い。(左右振りが安っぽい)
走行性では,とにかくしっかりとしたボディと足回りに終始驚き通しでした。
夜の走行では,プロジェクタ式4灯ランプにも関わらず,その視界は広大。 歩道も全てをしっかりと照らしている事から,なんでこんなに明るいの?とその構造を確認してしまう程。
(最低グレードなので,ハロゲンバルブです。)
後ろ足が独立懸架では無い事と,背の高い車なので全くと言って良いレベルで興味が無かったのですが,これは意外すぎます。
フロントはテンションロッド式で,スタビ入りです。 スタビ取付け位置や,トランスバース リンク,テンションロッドの形状が非常に独特で,L型ロアーアームで無くともこれだけの剛性感を出せるのかと思い知らされました。
(パジェロミニと構造は同じですが,形状が全く違います。)
ブレーキは,ABS無しの4系統配管で,フロント12inc ソリッド / リヤ リーディングトレーリング 7inc と見事な最低装備。
これで車体重量約850kgを停止させるのですが,これには父もKW4氏も驚いていました。
なんでこんなに制動するのか… VIVIOにプロμのHC+入れた時と同じ位かそれ以上に止まるそうです。
さすがにいつもの山を攻めると,最後の方では甘くなってきたそうですが,ソリッドと言う事も有りこれは致し方ないでしょう。
ターボモデルはいきなり,フロント 14inc ベンチになるのでそちらは更に期待できます。
しかも,このブレーキはABS無しなのに下り急減速や,パニックプレーキ時にも不審な挙動を見せないそうです。 ブレーキだけの問題では無いですが,やはりハンドルを切っても踏めるブレーキは安心感に繋がりますね。
最後にエンジンとATですが,これはちょっと最初は問題大有りでした。
と言うのも,キックダウンはしないし,エンジンは音ばかりで全く回らない。 振動は多いし,4速に入るのが早すぎて加速しない。
これはさすがに無いわ… と言いながら,家の近くの坂を2往復。
なぜか2往復目には,エンジンの調子が良くなってきました。 更に2往復と,どんどんエンジンの音が良くなってきます。
最後に,KW4氏のお山テストで絶好調に。 全く吹かなかったエンジンがキャブ車のようなレスポンスと軽快なフィーリングに。 ATも学習したのか,振動もかなり少なくなり,3速キープやキックダウンに素直に対応してくれていました。
特に,ATのエンジン ブレーキの効きが良いようで,シフト落ちも素早く結構軽快だったようです。
やっぱりエンジンは回さないと… (^o^; GDIなんて回していた方が調子良いようですし,本来ガソリン エンジンは高回転型ですからね(^^♪
さて,ここで意外な問題が… KW4氏がTOPPOを試乗した感想なのですが,VIVIOでどうやってTOPPOに勝てば良いのか… 馬力はTOPPOが 50PS 有るとは言え,車重850kgは重いはず。
トータルバランスはTOPPOが上。 さて。 KW4氏はVIVIOのマフラーをRX-Rノーマルに戻されました。
それだけ,衝撃的だったようです。 背が高いのに。
ちなみに,TOPPOのパワステは未だに油圧式でした。
これは電気式よりも素直でいいですね(^^♪ スバルの電気パワステ嫌いなので…
燃費に不利な油圧式を採用してくれている辺り,今後も続けて欲しいです。
電気でも油圧位に素直なら良いんですがね。
段差を乗り越えた時の足の動きや,ATの感覚,ブレーキのタッチ。
どれを取っても全く違和感無く乗れるそうです。
これでスバルの軽は不要と確実に判断できました。 プレオやR2・R1ではね…
今回のTOPPOは,2WD車でした。 これで4WD車と同等かそれ以上。 もしくは違和感無いのは凄い事だと思います。
R2の2WDなど,不安定感がヒシヒシと伝わって来ましたからね。 家のR2 i は4WDでした。
ステラは… まぁ… コメント控えます。
足回りで不満点を書いていませんので,少し。
ブレーキ タッチはもう少し硬めがいいです。 決して悪く無いですが,パジェロミニ位は欲しいところ。
サスはターボ モデルではスポーツ タイプになるそうですので,これは必要十二分と思います。
エンジン ノイズと振動はもう少し上品にして欲しいところです。
これで屋根周りを軽くして,高速コーナー時の頭の重さが克服できれば完璧ではないでしょうか。
やっぱり,屋根の重さが出る時は出るようです。
この足回りの剛性感は,嫌う方が居るかもしれません。 ふわふわに慣れているとこれはゴツゴツと表現されるでしょう。 しかし,決して突き上げではありません。 ピッチングでもありません。
以上,長くなりましたがTOPPOのレポでした。
トータルで見ても非常に良い車ですが,パジェロミニの方が色々な意味で高級感があり,楽しいと思います。
パジェロミニとは用途が違うので,このタイプでは非常にお勧め。 NAでもアクセル ハーフで十分に坂登るそうです。
でも,これは意外と好き嫌い出るかも… ルックスは,最初こそとっつきにくいですが,数日でカッコ良く見えます。 黄色なんてかなりお気に入りになりました。
この日の画像は,代車のTOPPOです。