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2012年03月04日

武蔵の名城 <江戸城(皇居東御苑、皇居外苑) 、井伊掃部頭邸跡(前 加藤清正邸)>

武蔵の名城 <江戸城(皇居東御苑、皇居外苑) 、井伊掃部頭邸跡(前 加藤清正邸)> 3月3日ひな祭りの日は、東京近辺は最近になく暖かく陽気もよかったので、皇居を散策してきました。
皇居は徳川幕府の江戸城であった敷地に、明治元年(1868)年10月に皇居となり、翌2年(1869)3月、明治天皇が京都御所より住まいを移し、現在に至っています。皇居の内、「皇居東御苑」と「皇居外苑」は、「江戸城」の櫓や石垣など多くの史跡を見ることができます。また、皇居は「江戸城」として、日本100名城に指定された武蔵国を代表する城郭です。この「江戸城」をブログにしてみました。

皇居東御苑
江戸城の本丸、二の丸、三の丸部分を皇居東御苑といい、国の特別史跡に指定されています。


大手門
江戸城の正面入口にあたる「大手門」です。江戸城の各門の特徴は「枡形門(ますがたもん)」と呼ばれ、外側と内側が二重門になっており、進路は必ず直角にしてありました。外側を「高麗門(こうらいもん)」、内側を「渡櫓門(わたりやぐらもん)」といい、防御のための工夫が施してありました。万一敵に攻められたときに、高麗門を突破されても、渡櫓門で足止めさせ、弓や矢で攻撃できるようにしてありました。


大手三ノ門跡と同心番所
江戸城へ登城するには、「大手門」、「大手三ノ門」、「大手中ノ門」と「中雀門(書院門)」の計4つの門を通らなければなりませんでした。また、各門には「番所」が設置され、この大手三ノ門には「同心番所」が置かれていました。
ここでは与力や同心といった者が警備を行い、ここを馬に乗ったまま通過できるのは、尾張、紀伊、水戸の御三家だけで、他の大名は駕籠や馬から降ろされ、検問を受けました。


百人番所
大手三ノ門跡を通過すると、大手中ノ門跡手前に今度は「百人番所」があります。鉄砲百人組といわれた与力や同心たち100人が配置され、昼夜を問わず警護にあたっていた番所です。昭和30年代に復元された建物だそうです。


大手中ノ門跡と大番所
登城の際、通過する最後の大番所です。他の番所よりも位の高い与力や同心が警護にあたっていました。


中雀門跡
大番所を通過し、本丸入口の「中雀門(書院門)跡」へ向いました。緩やかな坂道です。
「中雀門跡」です。

ようやく本丸です。少し先に「本丸天守台」が見えてきました。



松の大廊下跡
本丸天守台の手前に、元禄年間に赤穂藩主・浅野内匠頭が吉良上野介に刃傷事件を起こした「松の大廊下跡」があります。


江戸城本丸天守台
江戸城の天守は3度にわたって修築されました。最初の天守は慶長12年(1607)に完成しました。
2度目は元和8年(1622)に完成し、3度目は寛永15年(1638)に完成しました。いずれの天守も「天下普請」で、将軍が諸大名に命じて造らせたものでした。
ところが、明暦3年(1657)の大火事・明暦の大火により、寛永期の天守は焼失してしまいました。江戸市民10万人もの死傷者を出だしたとも伝えらえる大火事は、濠と石垣で防御した天守も焼けつくしてしまいました。
4度目の天守再建に着手しましたが、三代将軍家光の異母弟で初代会津藩主となった保科正之が、町の復興に全力を注ぐべきとの進言があったため、工事は中断され、その後天守が再建されることはありませんでした。
いままで幾つかの天守台を見てきましたが、これほど綺麗で、またこれほど巨大な天守台は見たことがありません。まさに、天下人徳川将軍家に相応しいお城であったというのがよくわかります。



次は天守台の裏にある「北詰橋門(きたはねばしもん)」と「平川門」に向かいました。


北詰橋門
江戸城天守台に最も近い位置にある「北詰橋門」です。この門は重要地点にあることから、濠を深くし、石垣も他の場所よりもより高く堅固にしてあり、橋を跳ね上げる仕掛けになっていました。
現在の橋(復元)は固定された橋となっています。


平川門
徳川家康が江戸へ入る前、太田道灌(1432-1486)の時代からここに門があって、当時、門の前には上平川村や下平川村などがあったそうです。
この門は江戸城の艮(うしとら)の方角(東北)、つまり鬼門にあたるため、「不浄門(ふじょうもん)」とも呼ばれ城内の死者や罪人を出す特殊な用途の門でもありました。また、「御局御門(おつぼねごもん)」とも呼ばれ、大奥女中の通用門としても使用されました。
お福(春日局)が門限に遅れて、この門前で一夜を過したという逸話も残っています。


二の丸庭園
「皇居東御苑」から今度は、「皇居外苑」に行ってみることにしました。

皇居外苑
大手門の南側、桔梗濠に面したまずは巽櫓(桜田二重櫓)からです。

巽櫓
櫓とは、倉庫や防衛の役割をもった建物で、かつて江戸城には19の櫓がありました。今は、「伏見櫓」、「富士見櫓」とこの「巽櫓」の3つしか残っていません。うしろに小さく写っているのが「富士見櫓」です。
明暦の大火で焼け落ちた天守の代用として、「富士見櫓」が使われたそうです。いずれも貴重な現存建築です。


桔梗門
 

坂下門と宮内庁



二重橋と伏見櫓


楠正成
南北朝時代に後醍醐天皇が京都に向けて進軍途中に、楠正成が天皇一行を出迎えた時の姿をかたどったものがこの銅像だそうです。
上野恩賜公園の西郷隆盛、靖国神社の大村益次郎とをもって、「東京の三大銅像」というそうです。


桜田門


井伊掃部頭邸跡(前 加藤清正邸)
桜田門から桜田濠沿いに200~300m半蔵門寄りに歩くと、「国会前」信号機があります。この脇は現在は憲政記念館の所有地ですが、江戸時代初期には肥後熊本初代藩主・加藤清正の江戸屋敷がありました。二代忠広の時、加藤家は改易され、その後は彦根藩江戸屋敷となりました。
有名な幕末に起った大事件、桜田門外の変はこの彦根藩邸から井伊直弼が桜田門外にさしかかった時、水戸浪士らに暗殺された事件でした。

彦根藩邸跡から桜田門方面です。登城途中のこの僅かな距離で井伊直弼は暗殺されました。 徳川幕府滅亡のきっかけともいえる大事件でした。


江戸の名水「櫻の井」
彦根藩邸前には江戸時代、名水井戸といわれた有名な井戸がありました。三本の釣瓶を下ろすと、
一度に桶三杯の水が汲め、幕末当時江戸城を訪れる通行人に豊富な水を提供し、重宝がられたそうです。この井戸跡が、その名水「櫻の井」井戸跡です。加藤清正が掘ったと伝えられています。
歌川広重の浮世絵にも描かれるほど有名な井戸であったそうです。


「櫻の井」の真下を通る首都高です。その先に見えるのは半蔵門になります。東京FMはここからオンエアしています。


日本100名城「江戸城」をブログにしました。現存する濠や石垣、天守台や櫓は、何度見ても素晴らしいし、また、それらの旧跡が周りのビル群と何ら不自然さもなく調和しているのは、日本の首都東京ならではの風景かもしれません。
関東地方の日本100名城は全部見ましたが、関東のお城では江戸城は最も好きなお城です。 昨年、金山城(群馬県)でボランティアの方に関東の100名城でいちばんよかったのはどこでしたか、と聞かれたとき、迷わず「江戸城」と答えたことを覚えています。
今回、皇居東御苑と皇居外苑を見ましたが、しばらくしたら、また行ってもいい、そんな印象の名城でした。
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Posted at 2012/03/04 02:00:21

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この記事へのコメント

2012年3月4日 10:32
 おはようです。

 アツプされた江戸城の写真を沢山見て僕自身行った気になりました。 ありがとうございました。
 特に天守に興味のある僕としては天守台はよかったです。
 巨大なのは別として石積みの方法からかなり時代が新しく感じます。

 一つ城とは別に僕自身の疑問は、何故天皇の皇居はここにあるのだろうか?
 本来なら京都に御所でも建てればいいのに・・・
コメントへの返答
2012年3月4日 10:43
おはようです♪

江戸城天守台は私も好きで、この大きく四角い石を、よくぞここまで積み上げたものだと感服しています。
石積みは明暦の大火以降ですから、この時代の石垣は他ではなかなか見られないかもしれませんね。

天皇が千年以上棲家とした京都を離れた理由ははっきりと知りません。
大久保利通や岩倉具視ら明治新政府の働きかけによるものかもしれませんね。
2012年3月4日 14:14
JZX100さん、こんにちは♪

江戸城は東京で最大のパワースポットと云われていますから
皇居をここに置くことで国家の繁栄を願ったのでしょうか?

今までノーマークの場所でしたが
東京に訪れることがあれば
ぜひ立ち寄りたいですね^^
コメントへの返答
2012年3月4日 14:20
Bozさん、こんにちは♪

260年もの長きにわたって、平和な日本の礎をつくった徳川幕府の聖地に、古来より日本の象徴である天皇家を遷移した理由はあながちそうかもしれませんね^^

とくに皇居外苑は車道からもよく見えますので、とくに外国人観光客がよく目立ちます。

東京駅からも近いですから、都内に来る機会があれば是非一度立ち寄ってください。
本文にも書きましたが、大手町の高層ビルとこれら旧い建物がよく調和したスポットです。
2012年3月4日 15:47
JZX100さん、こんにちは♪

江戸城は二重橋や桜田門辺りが中心に巡っていましたが、天守台や松ノ廊下跡は知りませんでした。意外にも近場に盲点がありました(~_~;)
コメントへの返答
2012年3月4日 16:27
茶~ちゃんさん、こんにちは♪

皇居前広場(皇居外苑)は人気があって、結構なひとたちが集まっています。
二重橋前は団体旅行用の記念撮影場所がちゃんとあって、伏見櫓をバックに写真を撮れるようにしてあります。

皇居東御苑はやはり天守台見たさの観光客というか、圧倒的に個人のひとが多いですね。

ただ、どちらも近隣に有料駐車場しかないのが、マイカーで行きづらい面もあります。
2012年3月6日 23:02
この景色はテレビで見た事ある景色です(o^∀^o)

素敵ですね~☆
コメントへの返答
2012年3月6日 23:08
ゆいたんさん、コメントありがとうございます♪

皇居外苑の巽櫓と伏見櫓は時代劇でしばしば登場する江戸城のシンボル的建物です。

私も好きな景色です♪♪
2012年3月7日 20:47
こんばんは~☆

それにしても、見事な天守台ですよね!さぞかし見事な天守が建っていたんでしょうね!
どっかのテレビ局が江戸城の再現CGを番組で放送してました。
櫓は内部見学できる時期とかあるんでしょかねぇ?
江戸城、いいなぁ。
コメントへの返答
2012年3月7日 20:55
こんばんは♪

お城好きにはこの天守、何か感じるものがおありでしょう。
大阪城や名古屋城は櫓の公開をやっていましたが、江戸城はどちらも見るだけで内部は非公開です。

ちなみに去年、清洲から移築したとかいう名古屋城の櫓は見てきました。
真夏でも涼しそうな木造建築の倉庫でしたね^^
2012年3月22日 1:46
こんばんはるんるん
遅※です。

皇居の北半分は、私の大好きなエリアです。東京~exclamation×2って感じが(笑)
コメントへの返答
2012年3月22日 7:38
おはようございます♪

都会の中にあるお城は、画になりますよね^^
ビルと濠、石垣、櫓のコントラストが何ともいえないコントラストをかもし出していますね。

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