1日に2度の投稿をお許し下さい.
先日の
ゴルフ7と新型アクセラの試乗や日本で最も売れているプリウス,アクア,フィットの試乗に続いて,今回は一気にスポーツ路線です.
就活の為に色々なメーカーのクルマのハンドリングを実体験してきました.
素人が好き勝手言ってるだけのレビューですので,その点を宜しくお願いします.
試乗するたびに思う事.それは,「試乗して良かったです♪」
※文中のNVH,NVは
これです.
では長々レビュー開始!
●WRX STI (Aライン)
試乗距離1km前後

※画像はイメージです.スバルHPから引用
「一応」ゴルフやアクセラと同じ,Cセグメントの車両になります.(動力性能的にはだいぶぶっとんでますが笑)
富士重工に就職活動をするにあたり,3代目レガシィしか運転した事がないのはまずいと思い,スバルが誇る最新の乗用車に試乗です.
まずは内装.
メッキ調パーツやアルカンターラがふんだんに使われ,高級感あふれる室内です.
GC8のバージョン1からすると雲泥の差です.
日本よりも海外での売り上げが多い以上,海外のお客様の要望にこたえるべく「高級路線」を選択せざるをえなかったのでしょうか.
さて,早速路上に出てみましょう.
お,ウィンカーの音が従来ながらのリレーの音ですね.(かわいらしい電子音ではありません)
ハンドリングは…
「ステアリングが直立しようとする力」がものすごい!
ステアリングを中立状態から1度でも動かそうものなら結構な反発を受けます.
ものすごいキャスター角(トレイル)がついているのでしょうか.
さらに,4~50km/hで走行中にステアリングをちょっとでも切ろうものならぴくっと反応します.
ステアリングのギア比がかなりクイックなのでしょうか.
個人的には,S2000のフィーリングに近いと感じました.
ですが,交差点などではS2000ほどの「カートのようなダイレクト感」はなく,普通の乗用車として違和感なく曲がれました.
何より低速からのトルクがモリモリなので,街乗り程度では少ないアクセル開度でも十分に加速します.1.5リッターのフィット3の「街乗り楽々仕様」に近い印象を受けました.(電スロによるセッティングもあるので一概には言えませんが.)
半踏みでレビンと同等の加速,ベタ踏みしたらシートに押し付けられる加速ができると思いますが,試乗コースの都合上却下.
さて,NVHに関しては,まぁ自分は許容範囲ですが今まで試乗したクルマで一番ロードノイズが大きいと感じました.
また,路面がほどほどに悪いところでは,クルマが「左右にゆすられる」感覚の揺れがあり,ボディ剛性「値」はべらぼうに高いはずなのに,「ボディ剛性が低い感覚」がしました.
この感覚はどっから来るんですかね…?
レビンにATR(アジアンタイヤ)の195・55R15を履かせて首都高を走るとこのような横揺れがありましたが,国産純正の,ましてや45あたりの高扁平タイヤでこの挙動は何なのだろう?と疑問に思いました.
最も,このクルマはこんな狭い日本の街中を走る為ではなく,ドイツの速度域の高い道でゆったり流せるような設計思想だと思いますので,このレビューは微塵の役にも立たないと自負しておりますw
ちなみに,「GRB アライメント」でググってみたところ,Aラインで「キャスター6° ポジキャン0.42° トーイン2mm」という情報がありましたので,これが正しいとすれば,かなり直進安定性を重視し,タイヤの編摩耗もおさえるような設計思想クルマだと,素人なりに感じました.試乗して本当に良かったです.やっぱりクルマは写真で見ているだけじゃその良さはわかりません.
このクルマで中央道をドライブしたら相当快適なグランドツーリングができそうです.機会があれば高速ワインディングでその本領を体験してみたいと思いました.
次にBRZです.
個人的に,BRZの優れている点として,ペダルやシフトノブの遊びが皆無に等しいという点があると思います.
クラッチペダルに関しては一寸のガタもなく.
ブレーキペダルも今まで同様だと思っていたのですが,わずかにピンの寸法公差によるガタがあったようです.まぁぶっちゃけ「相当注意しないと」気にならないレベルです.
うちのレビンはクラッチ,ブレーキペダル共に左右,前後に,ゆうに1mmを超えるガタがあります.古いからこうなのかと思ったら,アムラックスで見た新車のヴィッツRSもほとんど似たような作りだったりと,メーカーごとの設計思想の違いを感じるところであります.
ただ,そんなトヨタ車でも,走りだしちゃえばあんまり気にならないんですけどね.
(BMWやVWは,ペダルの軸に特殊なプラスチックのベアリング?を使用していて,一切ガタがないとか…)
さて,肝心のハンドリングの方は…
ステアリングがものすごくクイックに反応します.さすがギア比13:1という超クイックなギア比ですね!
が,反応の「量」自体は小さいので,S2000のVGSのような「ちょっと切っただけでパキパキ向きが変わる」といった印象は薄いです.
WRXのように「ステアリングがとにかく中立しようとする」感覚はあまりありません.(個人的には,WRXはちょっとその感覚が強烈すぎるので,BRZの方が「普通」に感じるような気がします
NVHは自分は全く気にならないのですが,助手席のスタッフさんの頭が跳ねまくってたような?(笑)
強いて言うならマーレ・フィルター・システムズのサウンドクリエーターがちょっと大げさかな?と思いましたが,自動車技術誌に載っていた特集を読んだところ,どんな音色・音量にもチューニングできるとのことなので,最初に導入したクルマならこれくらいの音がある方がインパクトがあっていいでしょう.
やっぱり今回のコースではまともなレビューになりませんw 富士重の方,オーナーの方ごめんなさいw
コーナーと言えるようなコーナーが試乗コースにないのが残念です.このレビューいつかワインディングで運転してみたいですね.
動力性能については自分はあまり関心がないのでパス.このクルマはハンドリングを愉しむ設計思想のはずですから.
スバルの2台はコースが物足りない感じがありましたが,何はともあれ「実体験」が増えたので良しとしましょう.
特にWRXの直進安定性の作り方は非常に参考になりました.
お次はスイフトスポーツです.
筑波サーキットでデモカーがNAのまま7秒8秒を平気で出すんだから同じ1600cc乗りとして黙ってみてられません.(笑)
試乗距離は4kmほど
えー結論は,
とてもよかったです♪
まずは内装ですが,正直同クラスのフィット,アクア,ヴィッツの中ではトップクラスの質感だと思いました.(アクセラには叶いませんが)
さて,気になるハンドリングは…
時速30キロ以上では「電動パワステらしさ」を感じません.
(フィットはいかにも「電動です!」って感覚だったので…)
この感覚ってどう数値化,グラフ化したらいいんでしょうかね…よくわかりませんw
時速5~10キロ程度ではグランツーリスモのステアリングコントローラーのように「にゅーっ」とモーターの音がしますw が,この価格なのでそれも全然許せます!
ステアリングの感覚はクイックそのもの.かといってS2000のようにクイックすぎることもなく,本当にわずらわしさを感じない感覚です.(※別にS2がダメというわけではありません.だって次欲しいのはS2(ry)
長く続くコーナーがあったのでまさに40km/h程度で定常円旋回ができたのですが,旋回の最中のステアリングの重さも絶妙でした.
さらにちょっとしたS字コーナー(TC1000のS字よりちょっときつめ)もあったのですが,恐怖心を感じさせない応答を見せてくれました.
これはとても実用的で楽なクルマですね♪
動力性能に関しては,CVTと言う事もあるせいか,4AGと比べるとそれほど強烈な加速はありませんでした.(0.2~0.3Gくらい?)
NVHに関しては,17インチで45の高扁平とは思えないほど快適な乗り心地です.
ただCVTか吸気の「ひゅいーん」というノイズがやや気になりました.
あとはレビンよりも狭いトランク…
とは言えシートを倒せば相当積載量は増えると思いますので,これは走りを忘れられないおとーさんにはベストコンパクトカーといっても過言ではないと思いました♪
以上は全て一般道で,時速60キロ以下でのレビューになりますので,中高速域になるとクルマの性格がガラッと変わる可能性も十分にあります.
(アクアとかフィットがそう「らしい」)
私は将来的に自動車メーカーやタイヤメーカー等で操安に携わる設計や実験がしたいと考えていますので,最新の自動車の操安を実体験することができて大変参考になりました.
試乗させていただいたディーラーの方々,ありがとうございました.