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今日本屋さんに行ったら画像の本が売っていました。私はベストカー誌で掲載されている水野さんの自動車評論が大好きなので、まず値段を見ずに本を数ページ読ませていただき、「1,000円以下なら買おう」と決意して値段をみると、なんと税別694円という想像以上の安さで、無事一冊お買い上げとなりました。

ちなみに私は福野礼一郎さんの評論も好きですが、「クルマはかくして～」は買っていません。本のお値段からして流石に道楽が過ぎるので、、

現在発売中ということもあり内容については触れませんが、簡単にいえば「間違いだらけのクルマ創り 2014」といったところ（苦笑）

「このクルマはすごい！」とホメまくる自動車ジャーナリストとはまた別の視点で、近年発売されたクルマについて中立な姿勢で書かれています。若干古巣に厳しい感じはありますが。。

水野さんはコミュニケーション能力が高い方で、その評論の特徴は大体以下の通りです。

①情報量が多い
②正当（妥当）な内容である、と感じる
③読みやすい

一般的に、雑誌で読める自動車評論ではライターの方がネタ切れを恐れて有益な情報は小出しにする傾向があるのですが、水野さんの場合は一切勿体つけることもなく、有益な情報を「これでもか」とその文章内に投入してきます。

恐らく長年自動車（レーシングカーも含む）を創る側にいることで蓄積された経験・知識が膨大であり、さらにはご自身が文筆業を本業とする気が無いため実現しているものと思われます。

水野さんにとって、自動車を評論することに対するモチベーションは金銭の見返りではなく、自分が職務上獲得し得た知見は後輩エンジニアや自動車ファンにとって役立つはずだ、また、そうなって欲しい、という一種の使命感からではないか、とすら感じます。

この本によると、水野さんは台湾の自動車メーカーの要職に就かれたそうで、そうなるとしばらくはカー雑誌に寄稿されるのは難しいかと思います。であれば、私のような水野さんファンにとって、この本はmust buyかと。

＜2016年2月追記＞
うれしいことに、その後もBC誌には定期的に寄稿されています。うれしい誤算！