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ネット上で非公式に出回る一連の86/BRZ情報の中で、画像赤丸の数値（○ヨタの社内データ）に驚かれた方もいらっしゃるのではないかと思います。私もA-Lineとはいえ一応WRX STIのオーナーですので、「まぁこんなものか」という感想とともに若干の残念感が（苦笑）

ただ、この重心534mmっていう数値がセダンなのか、ハッチバックなのか、それとも両車一緒なのかに興味があり、どこかにもっと詳しい情報がないか探していると、三栄書房の「モーターファン別冊 新型インプレッサのすべて」にズバリではないもののかなり有力な重心データが記載されていました。

現行インプレッサG4（セダン）
504mm

現行インプレッサSPORTS（ハッチバック）
519mm

現行WRX STI セダン
509mm

先代インプレッサ（ハッチバック）
534mm

ライターの方が記載されていた数字でしたが、個人でこんな計測データを持っているはずもないので恐らくスバルの社内データが出所かと思います。

一番の驚きは現行WRX STI セダンの509mmかと。WRX STIセダンはハッチバックにはあるspec.C（薄板ウィンドウ、サイド＆カーテンバッグレス、アルミボンネットといったクルマ上部の軽量化がなされた仕様）が選べませんから、標準車の数値に間違いありません。 →2012年7月、WRX STIセダンにもspec.Cが追加設定されました。

ちなみに画像によるとランエボの重心が 503 509mmとのことですが、ランエボはサイド＆カーテンエアバッグが最上級のGSR-Premiumのみに装備されていることを考えると、恐らくそれらの無いモデルの数値と思われ、また最低地上高も140mmでWRX STI セダンの150mmより10mm低いことを考慮するとWRX STI セダンがかなり優秀に思えてきます。

次に、現行インプレッサのセダン、ハッチバックを比較すると、車重は両車同グレードは原則同一の1250kg～1350kgでありながら重心はハッチバックがかなり不利なようです。

そして最後に先代インプレッサハッチバック、恐らくGH7あたりかと思いますが、どっかで見た数字になっていますね（笑）ということは冒頭の 534mmもWRX STIハッチバックの可能性が高いのでは。

先日オートサロンで発表された2012年度スバルのモータースポーツ活動によれば、ＩＲＣラリーですらセダンボディで参戦するようで、ハッチバックオーナーとしては少し寂しい気はしますが、私としてはそれよりもスバルがモータースポーツで活躍して、さらに魅力的なクルマを開発/発売していってくれるほうがうれしいですね。