今日は寒かったけれど電熱グローブのおかげで楽々通勤でした。
でも帰りは雨に降られちゃいましたけれどね(汗)。
先日、館山でカワサキのKS-Ⅱとすれ違いました。
KSR-80は知っていてもKS-Ⅱは知らない人は多いと思います。
なにせ不人気で販売期間は3年間だけ。
ヤマハYSR50やスズキGAGなど、当時は原付にもレーサーレプリカが人気の時代。
その頃にミニモタードとして登場したのですが、ARの後継車を期待していたカワサキマニアからもソッポを向かれた不人気車でした。
ミニのオフとしては翌年登場のTDR80がDT50系の水冷エンジンだったのも痛い要因でした。ARはRZに食われ、KSはTDRに食われるという事態から誕生したのがKSRです。
満を持して登場したKSRシリーズは息の長いヒットとなりました。
その陰にはKS-Ⅱというバイクがあったわけです。
私がKS-Ⅱに乗っていたのは5年ぐらいかな。
今の場所に引っ越して通勤用の軽快な原付2種が欲しくて、仲間から手ごろなKSR80を探して貰っていたら、なぜかやって来たのがKS-Ⅱでした。
KSRに見えなくもないスタイルですが、一回り小さく感じるのは10インチだから。
空冷で6速MT、その小さな車体に9.2馬力の2スト。
遅いわけはありません。
まさに通勤快速にピッタリでした。
KS-Ⅱで楽しんだのは林道探索。
房総半島は林道天国なので台風14号で今では通行止めになった林道もいくつも走りました。
2サイクル故にPOWERもあり、スタックしても小さく軽量な車体なので脱出も楽。
ベースもKX80なのでサスがフルボトムするけれど走りは楽しめました。
行燈のように暗い6Vのライトは半波整流ですが12V化にして少しマシに。
カブやモンキーのリレーやCDIを利用して試行錯誤したのが懐かしいです。
常にフル加速で走っていた報いで、3回もエンジンが焼き付き、その都度モトショップにドック入り。
どうもオイルポンプの具合が悪かったみたいで最後は完全にクランクまでアウト。
当時28年も前のバイクを労わらずにガンガン走らせていたわけですから、ご老体には無理があったのも正直なところです。
KS-ⅡのMTはロングレシオ気味で巡行時の回転数を低くして好燃費としながら最高速を出せるように6速MTが採用されています。
ステップ比が大きいのでシフトアップ後に大きく回転が落ちます。
一速で8,000rpmまで引っ張って2速にシフトアップすると、5,100rpmまで落ちます。
よってなるべく8000rpm以上回すと加速低下はなくなります。
これがエンジンを壊す原因なのですが、やはり2ストは気持ちよく走りたい。
でも、高回転に対するオイルポンプの問題もあるので、早めのシフトアップの方がエンジンには良いでしょう。
最高速度はメーター読みで98kmなので、メーター誤差を入れると実測は93km程度。
車体の軽さと10インチのタイヤ、エンジン出力など考えると妥当です。
100km越えはギア比を見直しても苦しい気がします。
KSR80が105km程度なので、90km以上出れば御の字です。
当時でもガスケット、ピストン、ピストンリングも出なくて、AR80のパーツを某オクで落として組んでいました。
2回目の焼き付きではAR80のエンジン丸ごと載せ替えています。
純正マフラーのオイル飛びがヒドイので、そのままAR80のマフラーを使ってオイル飛び対策にしていました。
AR80の方が低速は細いですが一気に回り速度が上がるのもオンロード用だからだったのかな。
で、なんでKS-Ⅱの後にKSR110ではなくてLEAD110にしたのか。
まず当時のKSR110は中古でも25諭吉と手が出ませんでした。
KSR80の中古は買えたのですが、左手の指の痛みが強くなっているのと腱鞘炎も発症してクラッチ操作がキツくなったのでMTは諦めざる得ませんでした。
先月から痛みが激しくなり左手にステロイド注射を打って貰いました。
これで3ケ月ぐらいは激しい痛みから解放されます。
事故の影響で左手は握力も低いので、安全運転の意味でもMTのバイクは乗ることはないでしょう。その代わりにPCXというこれからも乗り続けられる相棒がいます。
KSR110もノークラですから今なら買えると言われそうですね。
tamaさんのARもそうですが、30年以上前のバイクの維持管理は大変です。
欠品パーツが多い中、ドナーとなる中古パーツの減少もあります。
それでも創意工夫で維持して乗られていることに愛車に対する強い思いを感じます。
私も見習ってPCXを大事に乗ろうと思います。