旅とは食べることなり

先週の土曜日から3泊4日の旅に出ました。
旅の計画は1年前からで、宿の予約、ルートなどは半年前に決定。
同時にホテルの早割を予約。
鉄道のチケットは1ケ月前に入手という具合。

できるだけ安く出かけるために、ホテルは日曜日か平日です。
こうすることで予算を最低まで下げることができます。



最初新幹線を利用する予定でしたが、岡山の宇野みなと線に乗りたくなり、サンライズエクスプレスなら前の日の晩に出て、早朝に岡山に着くので切り替えました。
シングルツインにすれば新幹線料金に3,900円追加すれば乗車可能なのです。
ホテルに泊まること、半日早く目的地に着くことを考えると、プラスだと思います。

唯一の定期寝台特急ですからチケット入手には苦労するようで、今回はシャワー券を購入するのに並んだ人の多さに驚きました。
皆さん、みどりの窓口の10時打ちやキャンセル待ちで、ようやくチケットを手に入れたとのことでした。



宇野みなと線に乗ったのは、かつて寝台特急瀬戸の足跡を辿るためです。
瀬戸大橋の無い時代は宇高連絡船によって、海を渡って高松へ向かっていました。
瀬戸大橋開通後に連絡船は廃止になりましたが、四国汽船によって直島を経由して高松ルートは今も存在しています。
そんな当時の鉄道路線を味わいたいのが今回の旅の目的です。



それと、旅と言えば飯。
とにかく行った先ではとにかく名物や土地の美味いものを食べます。
今回はやっぱり「うどん県」ですからうどんです。



いつも訪れる「さか枝」で肉ぶっかけの小(これが普通盛り)に紅ショウガとタマネギの天ぷらをチョイス。



本場の讃岐うどんの味はまた格別です。
うどんを食べに四国に来る人の気持ちがよくわかります。
たかがうどんと思いますが、これは食べた人でなければきっと伝えることはできないでしょう。
翌日もぶっかけに卵の天ぷらを朝食で食べたくらいです。



それと、香川のもうひとつの名物が骨付鶏。
これもビールとてもよく合う名物料理。
骨付鶏の発祥の店、「一鶴」は混んで有名な店ですが、ここで食べる鶏は最高です。



塩とコショウとニンニクで、下味付けした鶏もも肉を焼いただけなのですが、そのシンプルな鶏のモモ焼きが抜群に美味しいのです。
特に歯ごたえの強い「おや鶏」と、柔らかくてたべやすい「ひな鶏」がありますが、噛めば噛むほど美味しさが出る「おや鶏」の方が好きです。



店で食べる食事も美味しいのですが、寝台列車で持ち込んで食べるのもいいですよ。
今回は東京駅の大丸でポール・ボキューズのローストビーフパヴェ仕立てをチョイス。
牛一頭から2～3kgしか取れない希少部位トモサンカクを使ったしっとりローストビーフ。とにかく柔らかくてジューシー。



前菜に買ったのは、まるごとトマトのマリネ・オレンジ風味。
見た目も美しいのですが、とにかくトマトがこんなに美味しかったの？と思うぐらい果実のように甘くてスイーツに感じる一品です。



これを大好きな日本酒の八海山で流し込みます。
フランス料理の名店の総菜と日本酒。



こんな贅沢が出来るのも寝台特急における旅の醍醐味でした。

次は七夕の7月7日に長野に出かける予定です。
信州の美味しいもの堪能したいですね。