やせふくろうのブログ一覧

今年買った物の中で値段の割に今一つだった物を掲げておこう。
星を「よく」見るには視力検査の数値が全てでは無い。一般的なメガネで矯正視力を出せば良いと云うものでも無くて、暗い場所で瞳が開いた状態での細かく見る能力が求められる。
例えば、昼間は乱視で困っていなくても夜中に細い月を見たらいっぱいずれていたりするでしょ？カレーと共に酷くなるそうだけど。
目が良ければ暗い流れ星が他の人より多く見えたり色の対比が綺麗と言われている暗い二重星(並んだ星)が楽しめたりするらしいが私は駄目。聞いた話ほどは見えないなぁ～となる。
そこでこの怪しげなオーバーグラス。ちゃんとしたショップの取り扱いだから効く人には効くはず。メガネの上に掛けるので寝転がって流星観望する時など使えそうだ。ちなみに写真左のメガネの下は入ったが上は入らなかった。
それで一度軽く使ってみたが、背景の抜けの暗さと星像のシャープさがちょっぴり良くなった気がした。当然個人差が有るのだろうが私にはびっくりする程の効果が無くて残念。

17日に自宅のベランダから双眼鏡で「そこに居る」ような感じがしたの今回はよしとしようと思っていたのですが、天気が良かったので昨晩は徳山湖まで行って見てきました。

薄明終了時で高度15度の低空なので私の眼視では無理。4cmの双眼鏡ではぼやっとした存在。7cmの双眼鏡では薄く青緑に色付いている様な気がして綺麗でした。４等前後ですから昨年のツーちゃん彗星と比べてはいけませぬ。

とりあえず見た証拠を85mmレンズで撮影。撮った枚数を重ね合わせするなど見栄えを上げる処理もできるのですが、面倒なので「彗星軌道の地球に近い位置に居るからどんどん動く」視点で載せておきます。
長居はせずに19時には片付けて帰路についたけど夜の山道ドライブはスリリング。

C/2025A6(Lemmon)が接近中。
アメリカのレモン山天文台で発見されたのでありましてレモンの形をしているわけではありません。
西空の低空、最大3.5等ぐらいになると予想が出ていましたが4.0等を下回るのではと云うのが直近の噂。

新月が10月21日です。地域で違いますが日没が17時10分頃。薄明が少し残りますが１時間後ぐらいには見つけたいもの。すぐ低空のもやに入ってしまいます。
月末に向け少しずつ高度が上がりますが、できれば月明りの無い24日までに見たいです。
今回は太陽接近前に見るパターンなので、蒸発して急に暗くなる事は無いですがバラバラになって派手に尾を引く事もありませぬ。
低空でこの明るさだと肉眼で楽しむのは無理。夜空の暗い所で目を慣らして小さい双眼鏡でぼんやりとした存在が判る程度かな。
西空が低空まですかっと晴れたなら見てみたいものです。

グラフ引用：COBS
観測図引用：2025年10月 レモン彗星が4等前後/AstroArts

備忘録的な物。
GPVの予報では曇りだったので安心して目覚ましを掛けずに寝たが、心の一部が見るべし起きるべしと騒ぐのか熟睡できなくて何度も起きる。仕方なく空が見える部屋に行って確認すると、なんとほとんど晴れていて真っ赤な月がぽっかり浮かんでいた。
めんどくさいような嬉しいような気分で着替えてベランダに出る。用意しておいた蚊取線香に火をつけ、影の中から少しずつ出て満月に戻っていく様をのんびり眺める。この時期の優しい夜風が心地良かった。
皆既時点では空も暗く、オリオンや双子、明るいシリウスなど冬の星々が東の空にちりばめられる。やがて朝焼け前のグラデーションの頃には高度を落としだいぶ満ちた月は雲の中へ。
久しぶりの月食で何となく撮ってしまったが、明るい部分と赤い影の部分の光度差が大きいので眼視ほどは表現できない。皆既への潜入時と出現時は光度差が少ないし、ターコイズフリンジと言われる青みがかかった影の縁の彩りとかも有るので次回が有ればそこを重点にしたい。きっと忘れてると思うけど。
ちなみに次回は来年３月３日で20時半の前後だ。天気が良いといいな！

天気は不安定な所が多そうなんだけど、今度の日曜夜半過ぎで月曜朝方に起きる月食の簡易メモ。
部分食開始 01h27m
皆既食開始 02h30m
皆既食終了 03h52m
部分食終了 04h56m
(日の出/東京 05h18m)
皆既食とは地球の影に月が入っている状態。地球には大気層があり光が散乱されるので、影の部分にも少し光が回るので赤く照らされます。
図は月食と通常の月の満ち欠けを簡単に書いてみました。三日月状態の時はともかく半分より明るい状態の時は形が違うのです、と授業で習ったような気がするかも。