滝の写真オタクで無い私は、家に帰ってパソコンのモニターで見るまで、その日
どんな感じに撮れたのかは解りません。
今回の四つの滝の中で、おそらく砂防ダムのようなツマラナイ写真になるだろうと、
一番期待してなかったのが、この“材木滝”です。
曇りの日差しと飛沫の霧の所為か、どことなく水彩画のような…恐らく今年1番
のお気に入り写真になりそうです。
この滝へ行くのは、初心者向けコースとされているのですが、ある程度歩かな
くてはいけません。
他の滝とは少し離れているので、車で温泉街を出て濁河川に架かる橋を渡り、
あまり良い場所が無いので適当に車を停め、“御嶽少年自然の家”の傍にあ
る案内看板の所から遊歩道に入ります。
疎林の中の道は良く踏まれていますが、前半は左右の熊笹の成長がちょっと
強いです。半そでだと少し痛いかも。
熊五郎が居そうな気もしますが、この小道で見かけた話は聞かないので、多
分大丈夫でしょうw。
並行に走る長い深い谷に挟まれた細長い土地なので、大型の動物には住み
づらい場所だと思います。
歩くにつれ笹が減って、大きい古い樹が増えてきて、「えらい所を歩いているん
だな~」と感じる事ができます。
梅雨の合間ですから、道の所々水溜りが出来ていて、はまらないよう気を使い
ながら足を運びます。
そんな感じで30分ほど歩いた後、最後の10分は兵衛谷への物凄い下りになり
ます。
木の階段(土止め)はしっかりしているのですが、とにかく急で、水が流れてい
てよく滑るw。
水を触ってみると、赤い所は温く(温泉)、透明な所は冷たい(真水)。そんな流
れが並んで歩道を横切ってたりします。
他の滝を見た後でしたので、疲れが出てきて持病の膝痛がきつかったです。
そんなこんなで下るにつれ、随分前から聞こえていた滝の音が大きくなり、そ
の姿がやっと見えてきます。
滝の手前側にも温泉成分の湧き水が出ていて、湯の華が階段状に固まり、
水苔と共に不思議な風景を造っています。
水苔に詫びながら踏んづけて自然の階段を登ると、その上には小さな露天風
呂があります。
“材木滝の湯”や温泉でググってみると、秘湯マニアの方が満足そうな、かつ
不安そうな表情で入浴しているサイトが、何件か見つかると思います。
誰かが書いていたように、
「行き帰りの道の大変さを思わず忘れてしまうような、気色悪いお湯」でしたw。
もちろん、入ってませんからね(汗)。
兵衛谷はそのまま、材木滝の飛沫の通り道になってます。
水が少ない時期なら、滝の岩肌が柱状節理で太い材木が林立してるように
見えるとか、対岸側にも温泉が湧いて赤くなっているとか、見ていて楽しめる
のでしょうが、今回は飛沫でどしゃどしゃです。
手前の高い所から何枚か撮って、そのまま帰ろうかと思ったのですが・・・
何となく物足りなかったので、岩陰でコソコソカメラをセットしてから、意を決して
飛沫の中で1枚だけ撮ったのが上の写真です。
そして、帰りの登りは・・・疲れて意識が遠のきました(虚弱)。
↓怪しい温泉の写真もあるよ?(2枚だけ追加)
Posted at 2007/07/10 20:56:14 | |
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涼しげな話 | 日記