岩井谷を戻り、合流地点から一つ北側の池之俣御輿谷へ。
こちらは道沿いにお墓などもあり、岩井谷よりは人里としての歴史がありそうなのですが、
両脇の草や舗装の割れなどあって道は更に狭いです。
未舗装部分は段差や凹も多少有るので、走行は慎重に。
国土地理院の2万5千分1地図を見ると、林道の途中に発電施設と貯水池がありますが、
その先500mほどでゲートがあります。
虻が集まってきたので車内で着替えて沢靴を履き、用意ができたら林道を歩き始めます。
地図と実際の林道は若干違い、ヘアピンの折り返しで高度を稼いだり、終点の位置が伸び
たりしています。
もしツアーの遊歩道整備に関係あるとしたら、資材上げやツアーの途中で体調を崩した客
の搬送なども考えたのかも?
だらだらとした登りの林道を、ベルトに下げた鈴を鳴らしながら進みます。
慣れない沢靴で踵に豆が出来て痛いですが、15分ほどで“いつかは行きたい
青垂滝”の沢
との分岐点、更に15分でもう一回右から枝沢。
林道は枝沢側の砂防ダムへ登っていきますが、踵が痛いのでその先は未確認。
本流もしっかりした砂防ダムがあり、さあこの先どうしたものか・・・
少し枝沢側へ歩くと、本流左岸側にはっきりした踏み跡がありました。
「これは便利」とばかりに、浅い枝沢を渡って踏み跡をトレース。
踏み跡は、小規模ながら木の土止めとか施工されている人為的な物。くねくね曲がりながら、
本流と枝沢の間の尾根を一気に登っていきます。
「これでは本流から離れすぎる・・・どこへ行くんだ~」滝汗で心臓鼓動全開、青息吐息で登り
ます。
30分ほど登ると、森の中の斜面を左右に横切る遊歩道に出ました。
「お、これは某滝めぐりのツアーコースじゃないか」
登る途中で全く予想してなかった訳じゃ無いですが(爆)。
本当は砂防ダムだけを迂回し、後は沢登りのつもりだったのです。
沢をつめてこれば、もし管理の方々に見つかっても表面上は険悪にならないそうですし、
一応念を入れ、ツアーだと10:30から11:00頃にここを通るようなので、その後の時間帯に
来るようにしてました。(計画的)
「うぅぅ、このままこれを10分ほど歩けば池之俣御輿滝。しかし遊歩道はツアー専用で・・・」
で、写真の池之俣御輿滝。
どっしりした雰囲気がええ感じです。おもわず踊ってしまうぐらい。(マテ)
誰も来ない、静か~な時間を頂きましたw。
さて帰りですが、せっかくの用意なんで、少しびびりながらも沢を下る事に。
聞いていた通り特別難しい所も無く、流れの浅い所や岩を選んで慎重に降りてきます。
右岸側の木々の向こうに岩壁が見えたり、日差しを柔らかくさえぎる緑、足にからむ澄んだ
冷たい水など楽しいです。
30分ほどで出発時に見た砂防ダムに到着。
さて、どうやって降りようか(ため息)。
休憩がてら考えますが、ダム両側はやっぱり危なそうなので諦め、すこし戻って笹とシダと
訳の解らん藪を枝沢側に向かって突っ切る事に。
「蛇が恐い~。カブレる木やトゲトゲの草があったらいやだぁ~」とか泣きながらワサワサと
藪漕ぎ。
距離的に対した事は無いので、無事登りで使った尾根道に出ました。
後は直ぐ林道に出て、下りは踵が痛くないのでぽくぽく順調に歩き、ヴィッツの所に戻ります。
その後、レンタカーを返却に高山へ。
「楽しめましたか?」
行きに手続きをしてくれた係りの人が声を掛けてくれました。
「お蔭様で。景色のい~所で遊んできました」
 
				  Posted at 2009/08/20 18:16:09 |  | 
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涼しげな話 | 日記