ユーヂのブログ一覧

仕事に忙殺され、V60もなかなか乗れない日々。
ブログの書き込みも滞り……。

そんなとき、トヨタの「８６」の生みの親であり、トヨタのヒットメーカーにお会いし、「８６」の開発秘話を伺いました。いまや多く伝えこられている、スバルとのコラボレーションや、スバルの水平対向エンジン、トヨタの直噴システムＤ−４Ｓといった両者にとって虎の子を開示し、組み合わせるという大胆な発想は驚愕の出来事でした。
その上、まだあまり知られていない数々の隠し味。
「あらゆる業界が若者層に受け入れられないのは若者層がスマホやケータイに夢中だからといわれてきました。しかしスマホやネットをライバル視してもかなう相手じゃない。発想を変えてあげれば良い、我々がスマホを利用することです」
「時代はますますＥＶへ向かっています。注目されるのは燃費と価格。これではクルマもケータイやテレビのようにコモディティ化してしまう。どこで差別化を図るのか、きっと業界は目的を失う。そんなとき、クルマの本当の楽しさをどれだけ多く提供できるのか、が重要になります。それは目に見えない大切な技術。我々は「８６」でそれを培うことが出来ます」
　トヨタは来年、生産台数870万台、営業利益1兆円超えを目標に掲げ、再び世界一を目指すという。前回の世界一を達成した08年には、とにかく売れるクルマにこだわった結果、トヨタからスポーツカーが姿を消したときでした(『MR-S』が07年に生産終了）。それは社内でも魂が抜けた状態だった。
「ゲームの『グランツーリスモ」からトヨタ車がなくなりました。これには相当の危機感を覚えた。これからの次代を担う子ども達の“トヨタ”のブランドを訴求できないなんて……」
そして今回再び世界一の座を奪回しようというが、同じ轍は二度と踏まない。クルマの楽しさを追求することの重要さに目覚めた、今回のトヨタの世界一狙いは本気です。
あらゆる業界で減退が目立つ、日本の製造業。しかしトヨタは相変わらず世界の超トップ集団の中にいる。それを実現できるのは本当の意味で、世界に誇れる優れた人材が多いから。他業種(特に電機メーカー）の方にも是非耳を傾けて欲しいし、自信を持って欲しい。要は“豊かな発想”と“挑戦”です。隙間なんていくらでもある。


そしてトヨタはＢＭＷと共同でスポーツカーの開発に乗り出すと発表。今もなお新たな挑戦ができるトップ企業ってすごい！