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2014年09月19日 イイね!

ボルボにもこんな楽しいクルマを作れる  S60/V60 Polestar

ボルボにもこんな楽しいクルマを作れる  S60/V60 Polestarボルボと聞いて思い浮かべるのが安全・安心というキーワード。大人にとっては安心して身を預けるクルマは大きな魅力です。しかし、それでは飽き足らない人もいることも事実で、チューンにお金と時間を費やす人も多く、そうしたい気持ちも何となくわかるわけで……。

そんな人にとっていつもとは違うボルボの存在はとっても気になる。例えばこんなクルマ。『S60/V60 Polestar』です。

「Polestar(ポールスター)」は、1996年に設立したスウェーデンのレーシングチーム。BTCC(ブリティッシュ・ツーリング・カー・チャンピオンシップ)やWTCC(ワールド・ツーリング・カー・チャンピオンシップ)など欧州のメジャーなレースに参戦し、好成績をあげてきました。このPolestarの思想をふんだんに採り入れたクルマがいよいよ市販されることになりました。
パワーユニットは、おなじみのT6エンジン(直列6気筒ターボエンジン 2953cc)をベースにしているけれど、その最高出力が350ps(ノーマル=304ps)、最大トルクが500Nm(ノーマル=440Nm)。0-100km/hが4.9秒と強烈なパフォーマンスをたたき出します。この時点ですでに僕の知っているボルボじゃありません。
しかし、このクルマで注目されるのは、エンジンチューンだけではなく、1台のクルマとしてボルボと共同で開発された、ボルボにとっても初のコンプリートカーであるという点です。全世界で750台限定で生産され、そのうち日本には90台(S60が30台、V60が60台)が発売される。価格はV60ベースが819万円、S60ベースが799万円。パフォーマンスも価格も、最もスペシャルで、言ってしまえば実にボルボらしくない。しかし、そのギャップに大きな魅力を感じます。「あのボルボがこんなクルマを作った」と。
ラッキーなことにこのクルマに乗る機会に恵まれました。



■スペックだけではわからない、クルマの魅力

『S60/V60 Polestar』のスペックを見る限り、かなり過激なクルマを想像しちゃいます。実車(V60 Polestar)もある意味想像通り。
デザインはなかなかクールでした。僕が試乗したPolestarのカラーは通常のラインナップにもあるアイスホワイト。見た目は少しおとなしめです。一見してPolestarであるとわかるのは、前後に付されたエンブレムだけ。





しかし、視点を変えると何気なく優れた、しかも機能的なデザインも見えてきます。例えば足回り。タイヤは20インチにオリジナルホイール。



話題になったブレーキはF1にも供給するブレンボ製。そのほか空力もレギュラーのV6とは異なっています。



エンジンをスタートさせ、アクセルを踏み込むと、スペックの高さを素直に感じることが出来ます。またかなり太いエンジン音が響き渡ります。エンジンパワーに加え、トラクションコントロールも独自にチューニングされており、期待通りの走りを体感できます。レスポンスも良く、箱根の急な上り坂でもオーバー2000kgの車体を軽快に加速させてくれました。しかもノーマルとの差はかなりの高回転域に至ってもさらに伸びる点でしょう。そもそもこのエンジンが持つ潜在能力の高さも実感できました。良いエンジンだなぁT6。




ハンドリングもすばらしく、連続するコーナーでも思い通りのラインがとれるので、運転していて気持ちが良い。
ここで「おっ」と思ったことが……。それはエンジン音が4000回転を境に一段と甲高く、大きくなることです。搭載している専用エキゾースト・システムは内部で、フラップの開け閉めを電子的に行っており、4000回転を境にフラップが開くからだ。
つまり街中や住宅街では比較的おとなしく走行でき、スポーツ走行を楽しみたいときは、エンジンサウンドで気分を盛り上げてくれるわけです(走行モードを「スポーツ」にすると、フラップははじめから開きます)。
スペックを見る限り、サーキットのようなスポーツ走行を楽しみたいと言う層をかなり意識していることがわかります。とはいえ、運転を難しくしたり、激しいものにしては、受け入れられない人もいると思います。
ところがこのクルマは、その双方にしっかりとアピールできる。これがボルボの考え方なんだと思います。
一言で言えば「バランスの良いクルマ」です。しかもそのバランスがかなり広範囲に及び、ハイレベルに保たれています。またもちろん、スポーツ性能が脚光を浴びるPolestarでも、ボルボ自慢の安全機能や装備は決して妥協していません。数々のセンシング機能を駆使したセーフティー機能はフル装備されています。
そこに今回の共同開発の意味があります。開発にはボルボが所有する施設(テストコースや風洞設備など)を通常のクルマの開発同様に使用されたそうです。これはクルマの開発において異例中の異例。Polestarだけでも、またボルボだけでもきっと出来なかった。双方の技術と数々の施設、経験がマッチして初めて実現したクルマです。そしてそこがこのクルマと従来のボルボとの大きなギャップ、魅力なんだと思います。

■2015年仕様も見えました

もうひとつ注目したいのがこのV60 Polestarで2015年仕様が明確になりました。
カーナビやオーディオは2015年より三菱製を採用しました(これまではカーナビ=デンソーとオーディオ=アルパイン)。マップ行事を始めメニュー画面なども一新され、かなり見やすくなりました。しかもナビをはじめエンターテインメント機能の操作に、音声認識が採用されました。認識率は高く、例えばナビ機能の目的地設定では所在地の住所や名称を音声で発することでピンポイントの目的地設定できます。これは快適でした。
試しに5か所ほど住所もすべて正確に認識できました。また、インターネット機能も搭載された。これはBluetoothで接続するスマホを介してネットの接続する方式で、クルマの自動診断結果をボルボのクラウドにUP、各ディーラーは、クルマを診る前に不都合な点を知ることが出来る。またマップ情報の更新などに役立てられるそうで、この点は輸入車にとっては大変遅れていた部分なので歓迎したいです。
ルームミラーも一変していました。フチがなくなり1枚のガラス板のよう。しかもクルマがどの方向を向いているのか、その方位を表示してくれました(かつてのC30でも採用されていましたね)。







価格はV60 Polestarが819万円。通常のカタログモデルの最上位モデルV60 AWD R-DESIGNに比べても約160万円高。こんな高価なボルボはちょっと、と言う人ももちろんいるでしょう。すでに予約は始まっていますが、このクルマを現車を見ないで予約した人がいるのはちょっと驚き。ただ、その選択は間違っていないかも。ボルボをチューンして乗りたいと考えていた人にとっては160万円高はカバーできる範囲ではないかな。しかも通常のボルボ同様、メーカー保証が効く、とってもスペシャルなボルボです。僕が今のV60をまだ購入していなかったら、間違いなく選択肢のひとつになっていました。
これから、このクルマを街中で見かけたら、運転席を覗きたくなるなぁ。きっと楽しそうな表情をしているだろうなぁ。すっごく楽しかったから……。買うかどうかは別にして(笑)
Posted at 2014/09/19 15:29:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | カーライフ | 日記

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