
SKYACTIV-DRIVEのATF交換に関する備忘録です。
ボクが20年ぶりにマツダ車に回帰するにあたって決め手となったミッションですし、基本的にはお気に入りなワケですが、その性能を維持するためのメンテナンスに関してはなかなかネタが多いです(^^;)。
初めて買ったアクセラSKYACTIVでドライバビリティの悪化から
ATFの交換に踏み切ったのが2012年9月9日。走行距離は18,680kmでした。
その効果はテキメンで、ドライバビリティはほぼ新車状態に戻ってめでたしめでたし。
アクセラからアテンザに乗り換えて最初に
ATFを交換したのが2013年11月17日。走行距離が21,062kmでアクセラより2,500km以上長く走りましたが、やはり交換の動機はドライバビリティの悪化。交換後はかなり新車に近いフィーリングに戻っています。
その後、2014年9月15日に
2度目のATF交換を実施。走行距離は40,321km。
更に記録を失念してしまったようなのですが今年の7月、たぶん64.000km前後で3度目のATF交換をしています。
なぜATFを交換したくなるのか?といえば、書いている通りでドライバビリティに悪影響が出始めるからなんですが、具体的には以下のようなモノ。
例えば細街路などを極低速(10km/h未満)から低速(20~30km/h)辺りを行ったり来たりするような場面、SKYACTIV-DRIVEは全段ロックアップするのでほぼエンジン回転にリニアに走ってくれますし、1速から2速、或いは3速といったシフトアップにも違和感はミニマムです。
ところが走行距離が15,000kmを超えてくると、この極低速域で何かロックアップし切れずトルコンが滑っているような感覚を伴い始めます。そしてゆっくり加速していって回転が上がってくると、2速にシフトアップした瞬間に明確なショックを伴い始めます。それは例えばMTで、ギヤを1速から2速に上げた際に
回転が落ちないうちにクラッチを繋いだような挙動で、シフトアップと共に車体が若干前へ押し出されるような感じ。
極低速域でこの挙動が出始めると、通常走行時のアクセルワークに伴う変速動作も微妙にそれ以前の感覚からズレてきて、i-DMが白を出す頻度も上がってきます(苦笑)。
このイヤーな感じが許容範囲を超えるのが大体20,000kmというのがボクの経験則で、ATFを交換してあげると解決するのをアクセラのときに知って、以後は20,000kmを目処に定期的に交換して現在に至っているワケです。
と・こ・ろ・が、、、d(^_^;)
昨年の8月に参加した
マツダ主催のあるイベントで幸運にもAT開発担当の方と意見交換する機会があってATF交換サイクルに関する見解を求めたところ、然るべき対策が施してあるが故にメンテナンスフリーであるとの答えを得ます(苦笑)。
この然るべき対策とはクルマがATFのコンディションをなんらかの方法でモニターしていて、ATFの経年変化に伴って制御プログラムが動作を微調整することによって、ドライバビリティに悪影響が出ないような仕組みになっているというんですね。
ちなみにこのエンジニアの方、非常に真面目そうに見えましたのでw、厄介なクレーマーに対する逃げ口上でテキトーな事を言ったとはボクには到底、思えません(^_^;)。
ということは、彼が教えてくれた仕組みは確かに組み込んであって、当然相応のテストも行われていることになるワケですが、じゃぁボクがほぼ2万キロサイクルで経験するドライバビリティの悪化は一体何ナンだ?という事にもなるワケです。
取り合えず彼に話を聞く直前にATFを交換していたため、もし今後同じような悪化を覚えた場合にはATFの交換をせずに"ATの学習機能のリセット"をやってみようというのがボクの宿題となっていました。
で、そろそろ走行距離が80,000kmに近付いてきてドライバビリティが悪化してきたのでディーラーに頼んでAT学習機能のリセットを、、、
と思うでしょ?(^_^;)b
ハナシがそう単純に済まないからこうしてネタにもなるんですが、この3回目のATF交換の後、実は今までとは異なる推移があって、はてさてこれはどーしたことか?と結構、悩ましい状況でした(^_^;)。
先ずATF交換後に、これまで15,000kmはドライバビリティの悪化は無かったワケですが、今回に限ってはなぜか交換後5,000kmも走らないウチに悪化が顕在化しました(*_*)。
二週間ほど様子を見たんですが、不思議に悪化が進行することは無く、しかし当然の改善する事も無かったわけで、ここで一回AT学習機能のリセットをやってもらいました。
その後は暫らくは問題なかったのですが、11月の下旬頃から再び悪化が顕在化。
12月のオフミの丁度一週間前に再度、AT学習機能のリセットをディーラーに頼みます。何しろ一週間後にはクローズドコースを走るイベントがあるワケですから、クルマのコンディションに不安を持って臨みたくはありません。
しかし今までこんなことは無かったハズなのに、一体ナゼ?という疑問も持ちつつもリセット実施。
確かにリセットを掛けるとドライバビリティは元に戻るので、どうやらATFは交換を要するほど劣化してない、或いはATの制御プログラムで調整可能な範囲内ということになるのでしょうが、じゃぁこの悪化現象は一体どうして起こるのか?
しかも困ったことに、折角オフミの前にリセットを掛けたにも関わらず、オフミ当日が近付いてくるにしたがって再び悪化が徐々に進行していくのがハッキリわかります(^_^;)。
今回ばかりはこっちも神経質になってますからね。しかしこういう状況になってしまうと、今までの経験則が役に立たないのでどう対処したものかと困り果ててしまいました(苦笑)。
で、対処のしようが無いとなれば取れる方法は只一つ、
様子見となるワケですが、、、(^_^;)。
今回は話がここで終わりません。
オフミも無事に終わり、正月休み明けにアテンザを走らせてみると、、、
ドライバビリティの悪化現象が解消している。。。(・_・;)
いや全くウソみたいな話なんですが、何も手当てをしないで様子見を決め込んでいたら治ってしまいました。しかもATF自体は交換から16,000km近くの走行を経ているので、今までの経験則に当て嵌めればそれなりに経年変化は起こっている状態の筈です。しかしATF交換直後、或いはAT学習機能のリセット直後に近い状態に勝手に復帰してくれて、ここ一週間はその状態を維持し続けています。
こうなってしまうと今までのボクの経験則も色々とリセットせざるを得ないワケですが(苦笑)、
・少なくともATFの経年変化は2万キロ程度で動作に支障を来たすものではないらしい
・となるとフィーリングやドライバビリティの悪化はATFの経年変化とは別の理由で起こることになる
・これらの悪化現象の解消にはAT学習機能のリセットをディーラーで実施して貰うことは効果的
・AT学習機能をリセットすると直るということは、普段使いで
ATが何か変な事を覚えたのが原因なの?w
というような感じでまた謎wが増えてしまいましたが、少なくとも「2万キロ毎にATFを交換しなければならない」というボクの経験則は、必ずしもそうでは無いようですA^_^;)。