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タッチ_のブログ一覧

2019年09月13日 イイね!

マツダ・ブランド戦略の正念場

マツダ・ブランド戦略の正念場この話題はもう少し後、CX-30が発売になってその販売傾向が見えた辺り(半年後?)くらいに書こうと思っていたのですが、、、(^_^;

なかなか興味深い記事を見付けちゃってw、もう書いてしまおう(笑)。

企業研究・マツダ 高級路線の行方(日本経済新聞)
「マツダ3」不振で不協和音 部品・販売「殿様商売だ」
マツダが挑む「脱コスパ頼み」 米市場にご当地SUV
マツダが悩む「乗り換えられる」リスク 保有期間短く
有料記事で恐縮ですが、部品メーカーなど身内の声(本音)も紹介されていて、なかなか面白い記事でした。北米向け新型CX-Xが開発中なんて話とかw
※上記の3本がひとつになった記事はこちら

マツダの高級路線については、特に一部のクルマ好きやマツダファンには批判の声があります。その気持ちはわからないではないですが、一方でマツダなりの危機感もボクは理解しているので、マツダは苦しくてもそういった批判の声に抗して進んで行っていると捉えています。

ただ、勿論とっても難しいことなので色々と問題が起こるのは仕方が無いものの、マツダの高級路線に肯定的なボクをして、それってどうなんでしょう?と思うことは色々あるワケです。日経新聞の記事でも「プレミアム路線が急速過ぎる」「殿様商売だ」なんて声が紹介されていますしね(^_^;)。

以前のブログでも取り上げていますが、マツダは第6世代の7~8年間でも相当に販売価格は上げていて、直近のMAZDA3から急に大幅値上げしたワケではありません。

例えばアテンザで云えば
先代が200万~275万円。
GJアテンザ初期が250万~340万。(約25%UP)
GJ MAZDA6最終型が283万~424万(42%~54%UP)
なんて具合です。

ところがMAZDA3は先代のBMアクセラの195万~331万という価格帯から実は11%~7%程度(218万~355万)しか上がっていないので、冷静に受け止めればそんなに殿様商売という話ではありません。(以前のブログ

ただこういった数字を挙げての理屈はあくまでも理屈であって、最終的にその価格を「高い」と思うか思わないかは、消費者個々人の判断です。ここが商売の難しいところ(^_^;)。

マツダの役員クラスの人たちはあっちこっちのインタビューで「急激な値上げはしない」「価格はお客様が決めるもの」と発言しているので、上記の事はボクがわざわざ言及しなくても彼らは解っているハズでした。他方で価格に見合う価値を認めて貰いながら、その価格を徐々に上げていっても変わらず選んで貰えるブランドになる!というのが彼らの意思なので、新商品の価格は上げていかなければなりません。

この塩梅というか、加減が正に難しいところなワケですが、現時点を切り取って評価すると、マツダの高級路線は性急過ぎるというのが市場と、業界関係者の結論と言わざるを得ないようです。

MAZDA3のクルマの出来は凄く良いですし、上記の通り価格上昇は最小限とは言わないまでも、内容を見れば適性な上げ幅とボクは思っていますよ。しかしマツダの高級路線を理解しているボクをしても、MAZDA3の販売価格は事前の予想より少しずつ高かった

実はこの個々人の「予想より少し高い」という印象って、実際の商品を見てその出来が予想以上だったとしても、意外に「だったら予想より高くても仕方が無い」とはならず、「少し高い」という印象だけが残ってしまったりします。それでも買ってしまえば忘れちまうものですが、ハンコを付くまでの間は確実に消費者を悩ませて、場合によっては「買わない」と決断させるリスクになります。

そしてそのリスクを回避する有効な手段が実は「値引き」で、その人の「少し高い」部分を取り去ってあげると商談がスムーズに進んだりします。しかし今のマツダはこの値引きを徹底して絞っているので、その手は使えません。

この辺りは、特に高級路線を敷くマツダにとっては本当に難しい課題で、CX-30の販売価格ももう決まっているようですが、本当にこのまま突き進むのか、少し冷静になって考えて、値付けと値引きに関しては微妙に軌道修正を図るのか、考えた方が良い局面に来ているのかもしれません(^_^;)。

これも以前のブログで書きましたが、値付けは一旦してしまうと下げられません。
他方で販売が好調に推移すれば、今のマツダなら頻繁な商品改良のタイミングで、価格を上げていく機会はいくらでもあります。

どうもマツダは、紹介記事でも述べられている通り従来と客層が変わったことに勝機というか、活路を見出している節がありますが、それ自体を否定はしないものの、行き過ぎるのは危険とも思います。

MAZDA3は確かにメルセデスのAクラスやBMWの1シリーズと競合すればまだ十分に安い(価格競争力がある)ワケですが、それってカローラやシビックを買う客からメルセデスやBMW、Audiを検討する客にターゲットをシフトする(対象顧客を変える)ことなんです。

これが何を意味しているのか?関係者はちゃんと理解しているんですかね(^_^;)。
そしてゆくゆくはそういったブランドに「価格以外の何か」で勝っていかならんのですよ。

日経の記事に
「米国では価格の割に車両性能が高い『コスパの良いブランド』として見られてきた。他社が値引きするなかで、値引きをやめた差額分の価値が伝わっていない
という記述があります。これは米国の話ですが、果たして日本ではどうでしょう?

以下は仮説ですが、アクセラからMAZDA3に代替わりして、月間販売実績がさほど変わらずに推移したとします。しかし販売実績の中身を詳しく見たら
・従前からのアクセラ(或いはカローラやシビック)の顧客は販売減
・メルセデスやBMWなどの外車を所有、或いは検討する顧客は販売増
で、辻褄があっていたとしたらどうでしょう?

従前の顧客が買わない理由は、価格に見合う価値を見出せない(納得がいかない)からでしょう。
外車を検討する顧客が買う理由は、メルセデスやBMWより明らかに安いから、かもしれません。

もしこういう状況に陥ったとしたら、これってどちらの顧客に対しても商品の価値を十分に伝えきれていない危険性がありませんか?

魂動デザインやSKYACTIVエンジンはマツダ車の魅力ですが、こいつらは目に見えるから多くの説明は不要です。しかし人馬一体は目に見えません。故に説明には工夫を要するワケですが、「人が歩くように走れる」とか「意のままに走れる」なんてチンプンカンプンな説明で大丈夫なのか?(苦笑)

大体「意のままに走れるのがマツダ車の魅力」って言ったって、世の中で「私は意のままに走れません」なんて思っているドライバーって居るんでしょうか?(^_^;)

「オレはマツダ車じゃなくても意のままに走れるぜ!」って考えているドライバーに「意のままに走れるのがマツダ車の魅力なんです」って説いたって、全然響きませんよね?(苦笑)

このような点を含めて、顧客にマツダ車の魅力を如何に伝えるか?ちゃんと伝わっているか?は、上がり続けるwマツダ車の価格の納得感、更にはマツダの高級路線の是非にも関わる重点課題だと思っています。

だって消費者は、価格に見合う価値があると認めれば文句は言いませんからね(笑)。
Posted at 2019/09/13 14:08:52 | コメント(2) | トラックバック(0) | マツダ | 日記
2019年07月22日 イイね!

興味深かったロードスター主査のインタビュー記事

興味深かったロードスター主査のインタビュー記事ここ最近、メディア記事をネタにした話題が続いていますが、今週もまた面白い記事を見付けました。

マツダ「ロードスター」はどう進化していくのか
開発責任者が語る「未来のロードスター」とは
(東洋経済ONLINE)

ぃゃ別にロードスターがどう進化するか?なんて解り切っている話なのでどーでも良いのですが、、、(笑)

だって主査ご自身が語っている通り
・ロードスターの提供価値は変わらないと思う。「誰もが幸せになる」。
・開発の哲学としての、人馬一体はこれからも変わらない。
・みんなで集う楽しみ、カスタマイズする楽しみも変わらない。
・ライトウエイトであること、前後重量配分50:50など、(いわゆる)ロードスター憲法は変わらない。

というのは、ロードスターがロードスターである所以ですからね。つまりWhatであり、それは変わり様がない…というか、変わっちゃイケないところでしょう。

ただ、じゃぁこれらを変えないためにどうするか?Howの部分については
・スカイアクティブ ビークル アーキテクチャーの導入
・法規制では環境対応。さらに将来的には衝突安全への対応
・パワートレインのEV化

なんて話は色々あるでしょう。追々ね(^_^;)。

まぁそれらはイイwので横に置いて、注目点は以下の二点

「ことづくり」の分野でどうするべきか、悩んでいます。(P2)
運転訓練をやってみたい(P4)

齋藤主査は実研部門上がりだそうで、もし美祢などのテストコースを使うというと直ぐに高速走行とか限界走行なんかが想起されがちですが、そうではなくて、曰く

運転訓練です。滑らかな運転とは何か。どういうブレーキの踏み方が気持ちいいのか。走る、曲がる、止まるという一連の車の動きの中で、Gのつながりをしっかり感じ取りながら走る訓練です。

をマツダとして、メーカーとしてやってみたいんだって(^_^;)。

な~んだ、そんなの
ボクが5年近くも前からやってることそのもの
じゃん(爆)。

グループi-DMsで今度の10月に予定しているイベントに来てくれたら、ノウハウなんか全部教えてあげるのに(^_^;)。どうしたら上手くいくとか、上手くいかないとかw

ということで、早速マツダの知人wに直メール打っておきました(笑)。
Posted at 2019/07/22 15:11:37 | コメント(2) | トラックバック(0) | マツダ | 日記
2019年07月04日 イイね!

アテンザがMAZDA6に改名!25Tも追加♪

アテンザがMAZDA6に改名!25Tも追加♪ついにこの日が来てしまいましたね(^_^;)。

てっきりMAZDA2(デミオ)の方が早いかと思ってましたがw

「MAZDA6」の予約受注を開始 (ニュースリリース)

マツダ株式会社(以下、マツダ)は、同社のフラッグシップモデル『マツダ アテンザ』*1を、マツダブランドを鮮明化すべく『MAZDA6(マツダ・シックス)』と車名を変更し、新たに2.5Lガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」を導入し、全国のマツダ販売店を通じて本日より予約受注を開始します。

実は昨年の大幅改良の際、またw新型に買い替えることをかなり真剣に悩んだのですが、担当営業には「買い替えた後でG2.5T搭載車が出たらイヤじゃん?」と理由を話して思い止まってました(^_^;)。

その懸念wの通り、今回車名の変更に合わせて25T S Packageが追加になりましたが、内容を見て残念ながら、こりゃ買えんわ、となりました(苦笑)。

ボクのブログを2013年から読んでいる人は「AWDじゃなかったから」と思うかもしれませんが、そうではありませんd(^_^;)。
どうもGJ型は開発の初期段階でボタンを掛け間違ったwようで、AWD化にはボクらには見えないハードルがあるみたい。となれば、いつまでもAWDに拘ってグチグチ言うのも大人気ないじゃないですか。。。(苦笑)

んじゃなんで今回の25Tがダメなのか?

ホワイトレザーの内装が選べないから(爆)

マツダの関係者から「え!?タッチ_さん、ダメなのはソコですか!?」という声が聞こえてきそうですが、、、

ハイ、ダメなポイントはソコなんですっ!!( ̄^ ̄*)

その他、ブラックメタリックのホイールもダメですね(苦笑)。

マツダはロードスターやMAZDA3のファストバックもそうで、赤のボディに黒のホイールを組み合わせるケースがあって、これはドレスアップでも一部の人が好む組み合わせなのは知っています。

しかしボクからすると、黒って折角の大径ホイールがタイヤの黒と混じり合ってわからなくなるし、絶対に明るいシルバー(或いは白w)の方が好みです。
まぁホイールなんかは塗っちゃえばイイんですけどねww

というワケで、アテンザ改め新型MAZDA6への買い替えは保留で、2022年に登場が噂されるFR版を当初の予定通りに待とうと思います。
こんな感じのヤツかなぁ~(笑)。
玉谷さんなら判りますょね~w
Posted at 2019/07/04 18:57:58 | コメント(1) | トラックバック(0) | マツダ | 日記
2019年07月02日 イイね!

初のMAZDA3、ネガティブ評価記事に苦笑い

初のMAZDA3、ネガティブ評価記事に苦笑い大絶賛の試乗記がメディアを賑わせている新型MAZDA3。
一応、ボクも試乗記というか感想くらいは書こうと準備はしているのですが、、、もうちょっと待ってねw

そんな中で、誰にも増して絶賛の記事を数々書いてきた池田直渡氏が、まさかの厳しい評価(^◇^;)。

Mazda3国内仕様試乗で判明した「ちょっと待った!」( ITmedia:週刊モータージャーナル)

どれどれ、一体何をもって「ちょっと待った!」なのかと記事を読んでみたら、、、思わず(苦笑)してしまいました(^_^;)。

問題wの部分は3ページなのですが、先ず最初に断っておくと、彼がここで主張している話がトンチンカンだったから苦笑いしたワケではありません。むしろ逆で、或る意味、彼がそう感じたのはその通りなんですが、、、曰く

静止状態からのアクセルの踏み込みに対してエンジンのレスポンスが悪いので、ドライバーは無意識に「あれもう少しかな?」とアクセルを踏み足し、その結果レスポンスが付いてくる頃には、踏み過ぎている。」

という理由で、彼はSKYACTIV-D1.8は落第と評しているようです。

ハイ、ここを読んで、かつてどっかの誰かwも似たようなことを書いてたなぁ~ww

新型アテンザ・リベンジ試乗:結果 (2012年12月03日)

(苦笑)

実はこの話には後日談があります。

DE精密過給制御 (2016年01月17日)

リンク先をいちいち読んで頂くのは恐縮wなので顛末を要約すると、2012年末にアテンザXDに試乗した際にこのゼロ発進時の緩慢なレスポンスはSKYACTIV-Gに比べて明らかに劣っていると認識。この件をアテンザXDにAWDが無いことに紐付て、SKYACTIV-Dの大トルクでゼロ発進時のトラクションを失わないように意図的なチューニングと解釈して「けしからーん!」と思ったのでした。

ところが、、、(^_^;)
上記の理解は全くの誤解だったことが2015年のモーターショーでお友達がマツダのエンジニアから聞いてきた話で知れます。曰くエミッション制御(燃費性能では無く、排ガス浄化性能との兼ね合い)で、どーしても極低回転からのトルクの立ち上がりに難があるという。

そのブレイクスルー技術としてDE精密過給制御が登場していますが、実はコレが搭載される以前の仕様でも、ドライバーのアクセルワーク次第で十分に躍度も加速度も思いのままになることはわかっていました。
何しろ試乗車数回の試乗で慣れちゃう程度のモンでしたからww
つまりSKYACTIV-Dのゼロ発進時のネガは最初からwで、デビュー以降ずっと改善が続けられてきていて、ボクなんかはXDのオーナーではないものの、最新型のXDなら1.8だろうが2.2だろうが、もう意のままなワケです(^_^;)。

とはいえ、客観的に見れば、やはり自然吸気で完全にリニアなレスポンスを誇るSKYACTIV-Gに比べて、SKYACTIV-Dはターボ付きなので若干の見劣りがあり、慣れというかコツというかそれなりのアクセルワークは必要です。

その点を池田氏は指摘していると思うのですが、2012年(なんと7年前w)からの話題だし、初期に比べれば継続して随分と進化もしてきているワケですから、それを今更持ち出して落第とわ、、、(苦笑)

まぁこの点は、モーターアシストと機械式の過給機が付くSKYACTIV-Xは明らかに優れているハズですから、Xを待つべきという主張は間違っちゃいませんょ(^_^;)。

しかしSKYACTIV-D1.8が落第とは、、、落第なのはアナタのアクセルワークなのにww
Posted at 2019/07/02 13:00:12 | コメント(4) | トラックバック(0) | マツダ | クルマ
2019年06月03日 イイね!

第7世代マツダの商品戦略を妄想する

第7世代マツダの商品戦略を妄想する先日、この話題に関連するブログを3本ほど書きました。

ひとつはマツダが今後展開するLarge(FR)モデルの次期アテンザの価格予想
もうひとつはMAZDA3のデビューによって明らかになった価格
そして現状のマツダの商品ラインナップ

これらの話題は全てパズルのように繋がっていて関連があります。MAZDA3については確定したことになりますが、それ以外のモデルが将来どうなるかは当たり前ですが不確定で、特に新しいLargeモデルに属すると想定されるCX-5、MAZDA6、CX-8、CX-9については、恐らくマツダ社内でもまだ何も決まっていないでしょう(笑)。

今日の話題は次世代マツダ車の商品戦略、というか価格戦略。平たく云えば"値付け"ですね。

MAZDA6の予想は先日ブログで書きましたが、実はこの予想には前提条件があって、もうブログコメントで書いちゃってますが次期MAZDA6が引き続き現在のセグメントに留まるのであれば、という前提です。だからこの前提が覆って現在のCDセグメントからEセグメントに移行するなら、当然価格も更に上がることが予想されます。なんでもお友達がディーラーで「上のグレードは700万とか800万円位に価格が上がる。ベースも500万を超えるかもしれない」と囁かれたそうですが、そういう未来もあり得るってワケ(^_^;)。

ここだけ取り上げれば、現行アテンザの価格が283万から419万ですから、まぁザックリ倍になるワケで、そう簡単に今まで通りに売れるとは考え難いですょね(苦笑)。

他方、マツダの藤原氏はそんなに急激に価格を上げたら失敗すると骨身に染みているようで「徐々に」とインタビューでも答えています。しかし価格(値付け)を上げていかなければならないことも明確に意識もされています。

現在のマツダ車の価格レンジは日本向けは139万~446万ですが、この上限をどこまで上げられるか?はマツダの重要な経営課題ってワケです。


では話題のひとつ目。新型MAZDA6がEセグメントに上級移行するか?

これはかなりの高確率でそうなるでしょう。理由(根拠)のひとつ目は上記の価格上限の話で、割高wの欧州プレミアムDでも600万です。マツダがどう頑張っても、Dセグメントセダンに700万、800万の値付けは困難でしょう(笑)。これがEセグメントとなると、価格帯は650万~1,000万になり、トヨタのクラウンでも500万から700万ですから、価格の上げ代は確実に高くなります。

そして理由(根拠)のふたつ目

次期MAZDA6にはこのVISION COUPEのデザインエッセンスを色濃く反映しなければなりませんが、実はその試行は既にGJアテンザの最後の商品改良で一度は行われています。

ボディデザインに次期魂動(第7世代)のエッセンスを盛り込めないか検討する中で、結局は顔とお尻の小変更にとどまった理由が

▲ドアも変更し、ボディサイドをCX-5風にする案。
次世代の魂動につながるデザインではあるが、ボディサイドに対してキャビンが前に寄り過ぎて見える。

▲伸びやかなボディサイトに併せてキャビンも変更し、ルールラインのピークを後ろに寄せる案。
しかしAピラーの位置も変えないと、バランスは完璧にならない


という経緯があるワケで、現行モデル比でAピラーを後退させてキャビンを後ろに下げることになるのはもう必至です。

しかし現行とサイズが変わらなければキャビンが狭くなるかトランクが短くなるか、、、

そしてこれが商品改良ではなく車体構造まで含めた全くの新規となるのであれば、もうAピラーを後退させてキャビンも後退させつつ全長を伸ばして、、、といったデザインにする(なる)のがもっとも自然で無理がありません。

ところが現行型でもDセグメントの中では最長とも云える全長の持ち主なので、これ以上長くしつつDセグメントに拘る必要があるのか?(笑)

な~んて事情が諸々重なってくると「えぇ~い!Eセグメント移行、行ったれ!」となっても全く不思議はありません(^_^;)。つまり彼らのクルマ造り(デザイン)の事情。

と、ここまで判っているなら、なんでボクはDセグ維持で価格帯350万~500万なんて予想を一旦ブログに書いたのか?というと、、、(苦笑)

次期MAZDA6がEセグメントに移行して価格が450万から600万、なんてイキナリこれだけ書いても全く信憑性がないでしょ?(^_^;)。逆に言えばFFからFRに転換しようが少し大きなエンジンを載せようが、MAZDA6単体でどうこうしようとしても、上げられる価格帯は350万~500万程度で、それより更に上を目指すなら、MAZDA6単体ではアレコレやってもダメだということ。

なぜ350万がスターティングプライスか?というと、それはMAZDA3の上限価格が360万だからです。これを450万とかに上げちゃうと、MAZDA3とMAZDA6の間にポッカリ100万弱の穴が空きます。この穴を埋める何か、が無ければMAZDA6に高い値付けをするのは難しい。

で、話題のふたつ目。新型MAZDA6単体じゃダメならどーするのか?

ここでCX-5(現行257万~356万)をLarge(FR)モデルに転換して340万~460万くらいに値付けをすれば、商品価格戦略上の穴は空かなくなります。そうすればMAZDA6を400万~600万の価格レンジに持っていく道が開けます。

つまり現行アテンザオーナーが買い替えを考えたとき、新型MAZDA6の値段が高過ぎて手が出し辛いとなった際の受け皿として、セダンオーナーにはMAZDA3セダン、ワゴンオーナーには新型CX-5、が揃っていれば、顧客を繋ぎ止める手があることになります。

こう考えると、LargeモデルのトップバッターがCX-5という話にも、以前ブログに書いた理由に加えて更に理由が加わることになりますね(苦笑)。

それでもCX-5、MAZDA6、共に大幅な価格上昇となりますから、クルマ造りはデザインもメカニズムもチューニングも、イメージ作戦もw相当に頑張らないとイケませんけどね(^_^;)。

ただこのボクの仮説の
「MAZDA6がEセグメント(全長4,900mm前後、全幅1,900mm前後)に移行して450万~600万の値付け」
というのは、以下の点でなかなか良い落とし処だとは思います。自画自賛wwだけど

①それでも先行する欧州Eセグメント、トヨタのクラウンより安い
後発が先行のライバルに勝負を挑む際、商品(クルマ)の出来で引けを取らないこと、あわよくばいくつかの点で上回ることは大前提ですが、価格が並んだり高かったりしたらほぼ確実に負けます。良い事例wがコレ(苦笑)。

②ひとつ下のDセグメントのライバルと価格帯がバッティング
欧州プレミアムとの比較で云えば、
・Eセグメント比では価格の安さ
・Dセグメント比ではセグメントがひとつ上

となって、どちらも競合した際の強み(売り)になります。
現実問題としてDセグメントとEセグメント(メルセデスのCとE、BMWの3と5)の違いって購入する側からすると微妙です。500万以上出してクルマを買う側からすると、キャビンや荷室の広さとかいった実用性の面で選ぶというより、少し違った基準になるでしょう。そもそも500万以上のお金をクルマに対して払おうって人たちが「動けば何でも良い」と思っているハズはなく(笑)、売る方としてもターゲット顧客、訴求ポイントなどが絞り易く、結果的に売り易いでしょう。

③外車の「値引き販売」対策
BMWやAudiでは有名な話のようですが、元々日本国内向けに強気(割高)な価格設定をしている外車は、かなりの値引き代を持っています。(参考
つまり、これらをライバルと想定して値付けをする際には、半ば恒常的に行われている値引き額をしっかり考慮しておかないと「価格競争で負ける」という事態に陥ります。
マツダは粘り強く正価販売を推進していますから、競合が値引きしてきたからといって、簡単に値引きで応じるワケにはいきません。先ずは販売の現場が値引きで対抗せざるを得ない事態に陥らないように配慮しておく必要があります。

この点は恐らくレクサスが苦労している点だと思うのですが、レクサス各車の各国市場の値付けはメルセデスやBMWとほぼ同等です。それを当然のように日本国内でもやったワケですが、外車ディーラーに「一声50万」とかって値引きを提示されたら「ウチ(レクサス)も50万引きましょう」とは簡単には云えないでしょう(^_^;)。こうなると後発ブランドは苦しくて、結果的に商談でメルセデスやBMWに競り負けるケースは結構あるのでは?と容易に想像が出来ます。

勿論、販売時の大幅な値引きは車両の資産価値を下げ、Audiのオーナーなどは下取り価格の安さで酷い目に遭ったという人が散見されますが、そうした値引き販売のツケで懲りた経験の無い人は、良いモノが安く買えるなら、、、と普通に思うでしょう(苦笑)。

ってな具合に商品に値段を付けていくこと、特に現在よりもより高額にシフトしていこうとした場合、色々と考慮すべき点は多くて
「この商品の出来ならこれだけの価格を付けても買ってくれる人が居るハズだ!」
みたいな商品力に対する過信は結構、危険です(^_^;)。

その点、マツダは商品の値付けには相当に慎重な姿勢を、少なくとも役員クラスの発言では繰り返していますし、第6世代商品ではCX-3という教訓もありますしね。

商品の値段は一旦付けてしまうと下げるのはほとんど不可能、というくらい難しいです。それはその値段で買った顧客を裏切ることになるからですが、一方でなんやかやと理由を付けて、商品を出した後に価格を徐々に上げていくのは難しくありません。

MAZDA3の出来やここ1~2年の技術開発に関する記事を見るにつけ、今後のマツダ車が少なくともクルマ造りで失敗する要素は極めて少ない、というかほとんど想像出来ません。

唯一想像できるwとすると、狙い通りに商品(クルマ)が売れないなんて事態があるとすれば、それは値付けで失敗する(付けた値段が高過ぎた)くらいかな~と思います(^_^;)。

商品を出してから毎年一回商品改良をする都度、10万ずつ価格を上げていけば5年のモデルライフで50万、値段を吊り上げることは出来るんです。しかもそれは、売りながら市場の反応(評価)を見ながらどうするかを決めることもできます。

だから最初はマツダの当初の狙いより少し安めに値付けして、モデルライフいっぱいを掛けて徐々に、本来狙いたかった価格まで上げていく、、、くらいの発想が良いのかもしれませんね(苦笑)
Posted at 2019/06/03 18:03:08 | コメント(2) | トラックバック(0) | マツダ | 日記

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「無事帰宅しました。
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