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タッチ_のブログ一覧

2019年11月29日 イイね!

「マツダが売れなくなった」という話は風評か?

「マツダが売れなくなった」という話は風評か?さて、日経ビジネスとITmediaにマツダの藤原副社長のインタビュー記事が掲載されて、昨今マツダに対して色々と言われて面白くない想いを抱いていたマツダ・ファンwは、兎にも角にも情報が得られて多少はスッキリしたのではないでしょうか(^_^;)。

ボクは別にアンチのディスりなんか気にはしていませんでした(目に留まれば頭には来てたw)けど、一連のインタビュー記事で改めて明かされた情報の中には、ボクの想像を超えていた話(CASE関係のコストのデカさとか、サプライヤーに主導権を取られないように効率を犠牲にして人を張らないと厳しいとか)が知れて、まぁヨカッタと思ってます。

ただここでちょっと冷静になって考えてみました。ボクはブログで「風評」と言い切ってしまいましたが、まぁ「高級路線で失敗」は確かにそうだとしても、そこに至る経緯というか、どーしてこういう風になったのか?という点。

そこで、ここに架空のビジネスマンが居るとして、ちょっと遡って世間に流れていた情報に触れて、どんな風に思う(思い込む)かをザックリ考察してみました。

彼は特にマツダに対して好意的でもアンチでもなく、特段クルマ好きってわけでもなく当然のように自動車関連サイトなんぞ見ない(笑)、極普通のサラリーマンだと仮定します。

普通の人なのでw、極普通に日本経済新聞のサイトで極々当たり前にニュースをチェック。

で、自動車に特段の興味がなくても、自動車メーカーは日本の基幹産業のひとつですから、各社の業績なんかは目に留まるワケですね。

で、日本経済新聞のマツダのニュースを直近から遡ってピックアップしてみると、、、

マツダ、10月の世界販売6%減 国内・中国でマイナス
マツダ世界販売8%減、19年度上期 米中摩擦で大幅減
マツダ、世界販売8月11%減 中国で苦戦続く
マツダ世界販売、11カ月連続マイナス 中国で17%減
マツダ、4~6月の純利益75%減 米中で販売苦戦
マツダ、落ち込む世界販売 4~6月は12%減35万台
マツダ世界販売12%減 19年上期、米・中市場で苦戦
マツダの世界販売、5月13%減 中国で苦戦続く
マツダの世界販売12%減 4月、貿易摩擦で中国が苦戦

おゃまぁ、年度始まりの4月以降、ものの見事に「販売減」「販売不振」のニュースが並びます(苦笑)。しかも日本国内に限らず世界で売れていないと(^_^;)。

「あぁ、昨年までは好評で好調と言われていたマツダだけど、今年に入って売れなくなったのね。しかも全世界的に。」

流石にこう毎月のように販売不振のニュースが続けば、上記のような印象を持ったとしても、仕方がないですわな。A^_^;)

そしてここで彼、特段クルマに詳しくないから理由は想像が付きませんが、
「そういや新型のMAZDA3が発売になって、えらく好評だった筈だけど」
という噂話wはなんとなーく記憶に残っています。
特段クルマに詳しくなくても、一般常識wとして新型車が発売されれば「新車効果」なるもので販売台数が増えることくらいは知っています。にも関わらず一連のニュースで販売台数の前年割れが続いている、というのに素朴な疑問wを持ちました。
んで検索ボックスに「マツダ3」なんて入れて記事検索を掛けて見ると、こんなのがヒットしたりしますw

マツダ、高級路線の行方 「マツダ3」不振で不協和音

「あぁなるほど、高級路線に舵を切って売れなくなっちゃったんだ」

この記事の信憑性…なんて疑問は当然のことながら少しも持たないでしょう。1割値上げが具体的にいくら上がったのか?もわからないでしょうが、わざわざ調べようとはしないでしょう。そしてSKYACTIV-Xなんて新型エンジンがどうこうなんて話も全く知りません(苦笑)。

読んだ記事を書かれている通りに受け止めて、上記の通りに思い込む人が相当数いても、まぁ不思議はなさそうだと思いましたA^_^;)。

いやー、しかしこうした想定で振り返ると、メディアの情報って恐ろしいですねぇ(汗)。

天下のw日本経済新聞の記事ですから、そこいら辺の低俗なゴシップ記事ではありません。そして少なくとも毎月の実績記事はマツダのニュースリリースなどで発表されている事実を淡々と述べているだけで、別に憶測やら虚偽やらもありません。そう考えると、少なくとも今年のマツダの販売実績に関してだけを見れば
「今年になってマツダは売れなくなった」
は事実であって、これは風評ではありませんA^_^;)。

で「なぜ売れなくなったのか?」という理由の方ですが、これは最後のリンクの記事が「高級路線で」と書いてしまっているので、読んだ人がそう思い込んでも仕方がありません。これは読者の問題では無く記事の問題。

マツダの幹部からしたら、インタビューに応じて記事にあるような発言をした関係者は一体誰だ!と腹の虫が収まらないでしょうが、、、A^_^;)

ただこの記事は「マツダが売れなくなった」ではなく「MAZDA3が高級路線で売れていない」と言っているだけなので、MAZDA3以外のマツダ車が今年に入って販売を落としている理由は実は語っていないのですが、そこまで精緻な理解を不特定多数の読者に期待するのは無理でしょう(^_^;)。

このように見ていくと、ネガティブな評判が立った根本原因はやはり本業の業績不振であり、逆に販売が好調ならこういった風評は流れなったと考えられます(^_^;)。

ボクはマツダの現在の事業戦略は正しいと評価していて、今年のように多少の浮き沈みはあったとしても、大きな戦略転換の必要性は感じていませんでした。しかしながら紹介した記事のように、市場のみならず身内からも不協和音が出るようであれば、基本的な戦略は変えずとも戦術レベルであるとか、或いは進捗のスピードであるとか、若干の微調整は必要かもしれない、とは思いました

そのことには折をみてブログに書こうかと思ったのですが、、、

マツダ、高級路線を「徐行」に 大型モデル発売を延期


この記事によれば、マツダは既に手を付けたようですねA^_^;)
Posted at 2019/11/30 14:31:31 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2019年11月28日 イイね!

新型Mazda3のインプレと考察(6)

新型Mazda3のインプレと考察(6)今回はちょっと毛色の違うお話w。

そんなにタップリな時間を掛けて試乗したワケではありませんが、ボクのディーラーのいつもの試乗コース、、、だけではない場面でそこそこに走った印象を出来るだけ簡素にまとめると

①:XD、20Sのエンジンは第6世代とほぼ同じ
②:ハンドリングは旧型のBMアクセラに比べるとヨーレートゲインが若干落とされていてより自然
③:ブレーキのペダルタッチ、コントロール性はもう劇的に向上
④:乗り心地…というか車体の挙動は「まるでスポーツカー?」と思わせるビシッと締まったモノ。


こんな感じ(^_^;)。総合すれば流石は第7世代で、第6世代よりは全てが確実に一段階以上、上を行っているのですが、内外装や静粛性、音響などの解り易い点以外は旧世代を起点に人馬一体の理想に向けた延長線上に位置しているため、どこがどう?良くなっているかは特に第6世代オーナーには直ぐには解り難いと思っています(^_^;)。

そんな第6世代オーナーが第7世代のMAZDA3の進化を如実に感じられる場面は、試乗を終えて自分の愛車に戻った直後(爆)。

これは以前の経験から予想はしていましたが、正に予想通りでしたね(^-^;)。

というワケなので、今直ぐ買い替えられない事情のある第6世代オーナーは、けっして長時間MAZDA3やCX-30を運転してはイケない(だって欲しくなっちゃうからw)のですが、そんな全方位で着実な進化を遂げている第7世代のマツダ車に対して、あろうことかあの藤原副社長が実に不穏当な発言をしています(゜o゜)。曰く

藤原:踏めば踏むだけ走るというふうに考え方を変えてきて、「人間重視」で造り込んできました。ですからそこは我々が正しいと思っています。ただ、お客様によっては、やはりガツンと来るクルマが欲しい人もいらっしゃる。ですから少し考えなきゃいけんかな、とも思っています。

F:モード切り替えのスイッチを付けて、「ちょん踏みでドン」のパワーモードをつくるとか。

藤原:そうそう。でもそのスイッチを入れると、「私たちの考えとは違いますが、本当にそれでよろしいですか?」みたいなサインを出すとか。そのぐらいの哲学を持ってやりたいですよね。フェルさんの言うパワーモードで走っても、乗り慣れてくれば、やがてマツダ推奨のノーマルモードの方がいいなと分かってくれると思う。最初の入り口としては自分の好みでガンと走ってみて、疲れてきたら元に戻せばいい。そうしたら、結局こっちの方が良かったねと。そうなればいいと思っています。

F:なるほど。

藤:そういうことを何か考えなくちゃいけないな、と思っています。


いやいや藤原さん、そんなの考えなくてイイです。
つか、考えちゃダメでしょA^_^;)

その「ちょん踏みでドン!」とか「ちょっと切ればピッ!」っていうのは、かつて虫谷さんがダメ出ししていた昔の「パキパキ」であって、それは人馬一体じゃなーい、、、でしょう?(´д`)

ボクは自分で試乗コースで少し乗った後、最近のMAZDA3の試乗記を読んで足の固さに言及するモノがポツポツ出てきたの見て「そりゃ、そー思う人も居るよなぁ」とは思っていましたが、「スカスカ」という表現は一連の藤原さんのインタビュー記事で初めて知りました(^_^;)。

そして何を言っているのかを注意深く読んでいくと、どーも運転操作に対するクルマの反応が期待値に対して少ない=反応が鈍いと感じている、ようです(苦笑)。

実はコレ、遡ること2013年のBMアクセラの発売直前にボクが危惧していたことそのもので、当時「ダイナミックフィールの統一感」という言い方をしていた新世代のマツダ車の反応が、虫谷さん曰く「パキパキw」の旧世代を「良い」と言っていた人たちに、果たして理解されるのか?受け入れられるのか?という話。

ボクは問答無用でコッチの方が絶対良いと思ってましたし、マツダもその哲学、というか信念をここまで貫いて来たんですから、このタイミングで曲げちゃダメでしょうwww(^_^;)。

ボクの知る範囲ですが、旧型のBMアクセラとMAZDA3ファストバックのハンドリングには、オーナーでは無いボクにもハッキリ解る違いがあります。MAZDA3の方がハンドルを切った時の挙動、ヨーレートのゲイン(立ち上がり)が自然に感じます。

ボクの愛車はアテンザなので、アクセラに比べるとヨーゲインが穏やかで、たまにお友達のアクセラを運転すると、そこらの直角カーブを0.2Gなんて低速で曲がるときですら、ステアリングの入りに対してノーズの入りが明確に「クイッ!」と鋭く感じます。一方のMAZDA3はそれがなく、アテンザオーナーのボクにも自然なノーズの入り方をします。

つまりMAZDA3開発チームはBMアクセラに対してそういう変更をした方が、より人馬一体感が高まると考えている、ことになりますよね?

それが市場に理解されない?となったときにマツダがやるべきことは、解り易い昔のパキパキに戻したり、そういうモードを追加することじゃなくって、どうしてそういう反応をする方が良いのか、ちゃんと説明する事、要するにマツダが追求している人馬一体とは何ぞや?を、正しく解り易く発信し、浸透させていくことだと思うんだけどな。

どうなんでしょう?藤原さん(^_^;)。

大体、「ドンッと出たい」とか「ピッと曲がりたい」なら、そういう運転操作をすりゃぁイイじゃん、というだけの話でしょう(苦笑)。書いている連中はどんだけ運転音痴なんだかwww
Posted at 2019/11/29 10:47:16 | コメント(1) | トラックバック(0) | マツダ | クルマ
2019年11月27日 イイね!

ITmediaの記事を読んで思ったこと

ITmediaの記事を読んで思ったこと今週、ITmediaの「池田直渡:週刊モータージャーナル」にマツダの藤原副社長のインタビュー記事が掲載されて、昨今のマツダに対する様々な風評wに対して、マツダ側の見解を含めたことの真相が或る程度は明らかになりそうです。

藤原副社長、マツダが売れなくなったって本当ですか?
藤原副社長、ラージプラットフォーム投入が遅れる理由を教えてください
CASEは「独自部分だけでも、クルマ1台分の開発費がかかってます」 マツダ藤原副社長インタビュー(1)

或る程度というのは、これらはマツダサイドの見解であって、我々消費者側の見解が必ずしも一致しない場合もあるから(^_^;)。

まぁそれは良いのですが、一連の記事を読んで思った事。

ライターの池田直渡氏をボクは、日本のモータージャーナリストを自称する人たちwの中にあっては非常に珍しいw、至極真っ当なジャーナリストだと評価しています。しかしそれは、ボクが贔屓にしているマツダに好意的だから、ではありませんし、彼が書いている事を全て鵜呑みにしているワケでもありません。

実際に彼が書いたアテンザの足に対する評価には全く同意は出来ないし、MAZDA3の20S、XDに対する評価にも同意はし兼ねる。

しかしその点は良いのです。彼とボクは別の人格だし、知識も経験もドライビングスキルwも違うでしょうから、個人的見解(インプレッション)が異なるのは当然で、どっちが正しい?でも善し悪しの話、でも無いからです。

ボクが彼を高く評価するのは、マツダに限らずメーカーの発信を、彼なりに消費者に解り易く噛み砕きながらも、出来るだけ正確に伝えようとしている点にあります。

恐らくメーカー側も、そんなの執筆内容には信頼が置けると評価しているからこそ、今回のようなインタビューにも応じる気になるのでしょう。

ただその一方で、世間には池田氏に対して「マツダの提灯記事ばかり書くライター」と評する人も居るようです。

ボクはかつて自動車ジャーナリストに関するブログを書いていますが、その中で「ジャーナリストがメーカーに擦り寄るメカニズムがある」と述べました。

その内容に照らすと、池田氏の一連の執筆とその内容は正にそれに該当するワケですが、ライターがメーカーから信頼を得られれば、こういった局面でメーカーの重役から貴重な情報を入手できるという、つまりライター自身の価値、競争力に繋がるワケですね。

つまり「メーカーから金を貰って提灯記事」なんて、中高生レベルの想像力程度の単純な話wでは無いと思ってます(苦笑)。これがひとつ。

そしてもうひとつは「人間はやっぱり、知らないことは理解出来ない。」ということ(苦笑)。

今日公開された記事にはかなり赤裸々にCASE関連で自動車メーカーの中で何が起こっているかが語られていますが、ボクのソフトウェア開発の知識と経験、そして製造業に対する知識の範疇から想像していた世界とは、相当に違うことが起こっていることが判りました。
まぁザックリ言えばボクの想像の2~3倍では済まず、下手したら10倍とかそれ以上というくらいの乖離があった、ということ。

元々のボクの予想がどのくらいなのか?はこの際、問題では無くて(苦笑)、そもそもの見積りの前提から練り直さなければならないくらい全然違うということ。

そう考えると、最終的な車両価格の上昇を少なくとも15Sと20Sでは20万円以下に抑えつつ、あの品質で発売したMAZDA3は安い!なんて評価にもなるワケですょ。したがいXDとXの価格もだって十分に妥当であると(^_^;)。

そう思えばこそ、昨日のブログに書いた通り、ちゃんと説明するって重要だよなぁ、、、と思うワケですね。

今日の記事で池田氏も「みんな100年に一度って言いますけど、実態の本当の大変さはここで初めて説明されたんじゃないですか。」と述べていますが、いやホントに、これは当事者でないとわかりませんって(^_^;)。

だからこれは「100年に一度」なんてチンプンカンプンな説明wじゃなく、そしてマツダだけじゃなく自動車メーカーが結託して(笑)、その大変さを市場にアピールした方がイイんじゃないかなぁ~、なんて思いましたね(^_^;)。

そうすると、どこのメーカーが価格低減の努力をしているとか、どこは便乗値上げをしてるwとかもわかったりして(笑)。
Posted at 2019/11/27 13:15:24 | コメント(2) | トラックバック(0) | 自動車市場 | 日記
2019年11月25日 イイね!

新型Mazda3のインプレと考察(5)

新型Mazda3のインプレと考察(5)さて前回のブログの続きです。
MAZDA3が売れていない」とか「高級路線で失敗した」とか色々言われているようですが、前回ブログで淡々と事実を並べると、これらは概ね根拠のない風評という風に云えなくもありません。

「概ね」「云えなくもない」と些か歯切れが悪いwのは、完全に事実無根…というワケには、残念ながらいかなかったため(^_^;)。

今日SKYACTIV-X搭載車が正式に発表されましたので、MAZDA3の真の評価が下るのはこれからですが、ボクがこの時点で敢えてこの話題を取り上げる意図は、風評を流した連中を糾弾することでは実は無く(^_^;)、

問題の本質として「なぜこのような風評が流れたのか?」という点。

乱暴な言い方をすれば「世間にはアンチ・マツダな連中が一定数居る」という推察。

風評を流した連中の恐らく半分は一般人、残りの半分はマスコミでしょう。マスコミは某ライターが言うハイエナ系wかもしれず、もしかしたらマツダだけを標的にしているワケでは無く、昨今の好調なマツダに対して、世代交代のタイミングで都合良く口撃材料を見付けて叩きにかかった、のかもしれません。

この手の輩は時間が経てば或る程度は沈静化するものなので、本来は放っておけば良いモノです。しかしマツダの立場からすれば「何も世代交代のこのタイミングで」というのはあるでしょうし、実際に副社長が日経ビジネス、ITmediaと複数のメディアに対して「火消し」とも受け取れる対応を取っている現実があります。

SKYACTIV-Xの発売遅れ、CASEの影響、様々なことは今後も起こるでしょうから、今回のような「口撃の標的にならないために、何か出来ることはなかったのか?」という話。まぁ教訓ですね(^_^;)。

どうも今日から一週間に渡って藤原副社長のインタビュー記事がITmediaに載るようで、一連の風評に対するマツダの見解とか、様々な事実関係が明らかになって、それで沈静化すれば一件落着ですが、そもそも火の手が上がらなければ、火消しに奔走する必要もないワケですからね。ボク個人としては、クルマという製品のレベルアップと同様に、マツダの、会社としてのコミュニケーション能力のレベルアップも期待したいところです。

改めて、MAZDA3の日本国内発売に焦点を当てて、マツダのコミュニケーションがどうだったかを振り返ってみます。

CASE関連のコストアップは仕方が無い。SKYACTIV-Xの日本国内仕様の手直しも仕方が無い、として、それらのことが十分に説明されてきたか?と言えば、マツダの動向に注視しているボクをしても、十分とは言えないどころか、全く不足していたと言わざるを得ませんでした。

このブログでボクはMAZDA3の価格の予測を書いていますが、発売前なので当然実車を見る機会はありませんでした。藤原副社長もライターの池田氏も「実車を見て、試乗して、それでも高いと思うのか?」と疑問を呈していますが、ボクなんかは実車も見ず、試乗もしてませんが、新型に切り替われば価格はこの位は上がるだろうし、マツダもそのくらいの値付けで売りたいだろうと予想することは出来るワケ。

ただ、世の中はボクのような人間ばかりじゃないwから、「え?」と思った人には適切な説明が必要になります(^_^;)。その説明で相手が「なるほど」と思えば、その価格が受け入れられるかどうかは別にして、少なくとも価格上昇の理由は理解するワケだから「身の程知らずに値上げ」なんて話にはなる筈はないのです。

で、実際には適切な説明がないまま、この段階になって副社長がメディアを通じて説明、、、って、そりゃダメでしょう(^_^;)。

ただインタビューを読んでマツダにとって不運だったと思う点。
藤原副社長曰く
「CASE関連のコストアップ分を説明で納得させるのは難しい。故に静粛性、内装、オーディオなどCASE以外の解り易い部分の品質を上げて、価値を納得頂けるように頑張った。」
とのことで、このアプローチは一見真っ当、かつメーカーとして良心的なモノに思えます。


ところが消費者には
「静粛性を上げ、内装の質感を上げ、高級なオーディオを搭載して、故に価格が上がった。マツダはMAZDA3から高級路線に舵を切った。」
と、どうやら受け止められた節があります。

これは作り手側の意図に対してとっても不幸なことですが、こう受け止められる土壌としてマツダが再三「商品の価値を認めて貰いたい」「値引きに頼った商売はもうしない」「マツダ・プレミアムを目指す」と言った発信を繰り返してきたことがあります。

結果論かもしれませんが、冒頭で述べた通りで世の中、マツダに好意的な人たちばかりではなく、隙あらばなんらか批判を述べてやろうと手薬煉引いている連中が居るってことを考慮する必要があります(苦笑)。

例えば今回、日経ビジネスやITmediaに藤原副社長が語った話。一連の事情ってディーラーの営業マンに一体どこまで知らせてあったのでしょう?とかね。d(・・)

各販社に「重要事項」として社内通達しておけば、営業マンはお仕事の延長線上で一連の事情を理解するでしょうし、それをベースに顧客にも説明が出来るでしょう。しかしメディア記事の場合、見る人と見ない人で濃淡が出来ます。記事を読まない人も居るでしょうが、そんなところで情報発信されているなんて知らなければ責められません。結果的に販売の現場より顧客の方が事情通、というのは非常に上手くない事態で、結果的に営業マン、更には店舗の信頼を落とすことになります。

新型になって値段が上がるのは仕方がありません。

今回の要因の多くがCASE対応にあったとして、しかしそれだけだと顧客の納得が得難いと考えたのであれば、実際に宣伝するかどうかは別として、少なくとも営業マン向けの知恵付けとして

・価格上昇の主要因にCASE対応があり、従来メーカーオプションだったものの標準搭載化が進んでいる
・その価格上昇を顧客に納得頂くために、CASE各装備の標準搭載化に加えて内外装の品質向上を行っている
・価格上昇に対して懸念を示す顧客に対しては、従来のメーカーオプションが標準化されている影響で価格が上がっていうように見えるだけで、その上昇に見合った静粛性や内装品質の向上を図っており、むしろお買い得である点を訴求すること。


といった説明シナリオを託しておけば、全国で何人かの顧客に情報は伝わるでしょう。

そうすれば、ネット上に変な風評が上がったとしても「私は販社でこういう説明を受けている」という声が上がることになります。相反する声が上がれば「どっちが正解?」と思う人も居るでしょうから、例えば昨日ボクが上げたような内容に辿り着いた人なら「うん、なるほど」となる人も居るでしょう。そうすれば風評は「ろくに事情もわからずに騒いでいる変なヤツの虚言」となって、マツダが自ら乗り出さなくても沈静化することだってあります。


SKYACTIV-Xの国内投入が遅れるのも仕方がありません。

国内向けSKYACTIV-Xがレギュラー仕様で開発してきて、ハイオクを入れても欧州仕様のような性能が出なかった。これを急遽マルチオクタン価対応に変更するために市場投入が遅れるのであれば、少なくともその事情は販社と共有すべきでしょう。そして

・欧州仕様のSKYACTIV-Xの性能が大変好評だが、国内向けのレギュラー仕様にハイオクを給油しても同等性能とならないため、急遽マルチオクタン価対応に変更するため発売が延期となった。
・日本国内仕様はレギュラーとハイオクのどちらを給油してもオクタン価に最適な性能が出るようになる。
・ハイオク指定(つまりレギュラーガソリンが使えない)という誤解が広がると、高い燃料単価を理由に顧客が購入を敬遠することが懸念されるため、レギュラーガソリンも問題無く使用できることをしっかり伝えること。(当然ハイオク使用時より性能は僅かに落ちるが、エンジンには何ら問題はない)


という点を誤解無く顧客に伝えられるようにしておけば、発売が2ケ月遅れることなど何の問題にもなりません。むしろより高性能化して発売されるのであれば、期待している顧客は喜んで待つでしょう。

たったこれだけの事をタイムリーに営業の現場に周知さえしていれば、今出回っているいくつかの風評は、完全に封じ込められないまでも放置して問題無いレベルに落ち着いたと思うのですが、、、どうでしょうかね(^_^;)。

因みに今日公開されたCarWatchのこの記事には、SKYACTIV-Xがハイオク推奨になった件がこういう書きっぷりです。

「ちなみにベースの2.0リッターエンジンはレギュラーガソリン仕様だが、SKYACTIV-Xではスペックを重視するためハイオク仕様へと変更されている。「燃料代の差額は燃費数値の向上分でカバーできると考えています」(マツダ広報部)という。 」

これを読んだ人は「ハイオク仕様」という言葉を「ハイオク指定」と解釈するか「ハイオク推奨」と解釈するか、どっちだと思います?(^_^;)

メディア記事の品質なんて所詮はこんなものなので、そのメディアに頼って情報発信することには自ずと限界があります。大切な情報、特に誤解を生むとマズい情報は自らが丁寧に発信することが肝要ですが、上記の記事に書かれていることが正しいのなら、そもそもマツダ広報部が事の重要性をどう認識してるのかも怪しい(苦笑)。

独車のガソリン車がハイオク指定なのは欧州の燃料事情で、彼の地のレギュラーガソリンのオクタン価が日本のハイオク相当だからです。
独車が欲しい顧客は仕方なしに愛車にハイオクを給油していたワケですが、独各社がディーゼルモデルをラインナップし始めたら、大半の顧客がディーゼルを買うようになりました。

以上の事実が示すところ、車両価格が高い独車を求める顧客ですら、単価の高い燃料が指定されることには潜在的な抵抗感があって、燃料単価の安いディーゼルモデルが買えるとなったら簡単にそっちに流れちゃったってことですよ。それだけ多くの消費者は燃料の単価に神経質ってこと。

つまり、多少の性能向上によるポジティブな面より、単価の高い燃料が「指定」になることのネガティブの方が遥かにデカい!という消費者心理をマツダのアナタwはどこまで理解しているの?、、、と不安になってきますね(^_^;)。

ということで、マツダの広報さんには色々と精進して貰いたいというブログでしたw
Posted at 2019/11/26 00:07:46 | コメント(3) | トラックバック(0) | マツダ | クルマ
2019年11月24日 イイね!

新型Mazda3のインプレと考察(4)

新型Mazda3のインプレと考察(4)さて四回目ですが、今までとちょっと趣向を変えて、世間で色々と言われていることについて。曰く

MAZDA3は売れていない」とか「高級路線で失敗した」とかw

以前ブログで紹介しましたが、日本経済新聞の記事によれば身内から不協和音が出ている模様(^_^;)。
確かに米国市場では販売の立ち上がりがイマイチで、ボトムレンジの販売に苦戦しているとマツダ自身も認めていますが、他方でアッパーレンジは好調であるとか、欧州市場ではSKYACTIV-X搭載車両の受注が6割近いとか、好調と評して良いかもしれない情報もあります。

んじゃ日本市場ではどーなのか?自販連の統計データを見てみると
5月:35位 1,682台
6月:36位 1,591台
7月:23位 3,668台
8月:16位 3,916台
9月:11位 7,533台

ってな感じです。販売の立ち上がりが遅かったのは、15SとXDが最初、遅れて20Sと発売が五月雨になったことと、目玉のXが未だに未発売であることが無関係ではないでしょう。とはいえ9月に一気に7500台以上を登録ですから、受注はそれなりに好調ながら、生産の立ち上がりが追い付かなかっただけかもしれません。

ところが、、、
10月:27位 1,891台
あら、早くも失速???(爆)

実は10月からはCX-30の登録が始まっています。
CX-30 10月:21位 2,525台

CX-30とMAZDA3は言ってみれば兄弟車で、ハッチバックやセダンは車種として人気が下降している一方でSUVは好調ですから、CX-30が発売されて顧客がそっちに流れるのは、マツダの想定の範囲内でしょう。

いずれにしても、以上の事実から「MAZDA3が売れていない」というのは、まぁ発売直後の5月6月は確かにそうだったかもしれませんが「MAZDA3が売れないクルマ」と断じるのは、ちょっとまだ早そうな感じですね(苦笑)。

さて続いて「高級路線で失敗」という話。まぁ平たく言えば「値付けに失敗」という話ですが、藤原大明神wがインタビューで「値上げは20万」であることと、CASE絡みで「上げざるを得なかった」ということのようです。

CASEの実装に伴うコストがなんぼか?はボクにはわからないので、具体的にいくら値上がりしたのかちょっと調べてみました。例のインタビュー記事ではAD氏が調べて記事にしていますが、お話にならない内容だったので、、、(苦笑)

ボクなりに整理してみて先ず最初に注意しておかなければならない点は消費税

先代のアクセラが登場した2013年って消費税は5%だったんです。そして販売期間中に8%に上がり、そしてMAZDA3が登場した直後に10%になりました(^_^;)。

ということなので、車両本体価格が税込みである場合、税率が上がった分も値上がりしているように見えるので、どのくらい値段が上がっているかは税抜きの価格をちゃんと見ないと見誤ります(^_^;)。

と前置きしたうえで、先ずはMAZDA3の先代のBM型アクセラの価格の推移。
全バリエーションを載せると大変なので、ハッチバックのFFのみに絞ってます。

ご覧いただくとわかりますが、アクセラって途中で何度か商品改良を行っていますが、価格をほとんど上げてこなかったんですね(驚)。

注意しておくべき点は、モデル中期で販売不振の2L ガソリンモデルを廃止して、1.5Lのディーゼルモデルに入れ替えている点。このタイミングでディーゼルモデルのXDが、15XDと22XDの二種類になっています。

実はこの旧型の2つのディーゼルモデルをどう捉えるか?で、新型がどの位、値上がりしたのか?に対する印象も変わってきます。

で、ボクの解釈でアクセラとMAZDA3を比較するとこうなるワケ。
CX-3への搭載から登場したSKYACTIV-D1.8ですが、これは明らかにD1.5の後継エンジンですから、MAZDA3 XDはアクセラ15XDの後継としか、解釈のしようがありません(^_^;)。

そしてトップグレードのSKYACTIV-X搭載車両は、アクセラ最上級グレードの22XDの後継と考えるのが、どー考えても自然でしょう。他に解釈のしようがありません(苦笑)。

そう考えるとご覧の通りで、藤原副社長の「値上げは20万円」という説明には、残念ですがちょっと納得しかねる感じ(^_^;)。

なんでも今週、MAZDA3値上がりの真相が記事になるようなので、どういった説明が展開されるのか非常に楽しみです( *´艸`)。

因みに百歩譲ってMAZDA3 XDがアクセラ22XDの後継と解釈すると
こうなるワケで「おぉ!安くなってる」となるのかもしれんのですが、、、w

その他、こうして価格差を出して並べてみると、低グレードの方が値上り率が高いことが判ります。各種装備の標準搭載化が進んでいるため、という理由が考えられますが、多少装備を減らしてでも価格を抑えたい人には割高に見えますし、あれこれオプションを選ぶつもりの人にとっても、最初から全部付いているとはいえ、価格が高いという印象を持つでしょうね(^_^;)。

ところで、MAZDA3の価格ってどーしてこんなに端数なんでしょうw
Posted at 2019/11/25 00:51:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | マツダ | クルマ

プロフィール

「無事帰宅しました。
トロフィー争奪戦参加の皆様、お疲れ様でした😋」
何シテル?   12/08 20:22
意のままに、思い通りにクルマを操ることに興味があります。 ドライバーの意のままに反応するクルマが好きです。 そんなクルマの技術的背景、メーカーのクル...

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別名「愛人」。つまり家族車は「正妻」(笑)。 極めて従順。しばらく放っておいてもスネたり ...
ホンダ CBR1000RR(SC57)後期 なんちゃってサイクロン号 (ホンダ CBR1000RR(SC57)後期)
2007年式の300台限定、国内仕様。 アラカンとなって、人生やり残したモノが何か無い ...
マツダ アテンザセダン マツダ アテンザセダン
フルSKYACTIVの何かに買い替えるまで、とBLアクセラに15ヶ月。 XDのAWDが出 ...
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