この前の疑問をメールしてみたところ下記のように返事がきました。
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おっしゃる通り厳密に言えば材料の量の違いはあります
ここは難しい解釈ではありますが、パッドの場合はその殆どを製造工程のコストにかかっております
自動車の製造でもそうですが、小さいドアでも大きなドアでも原材料を除くコストは同じなのです
つまりパッド製造全てにかかるコストの中で大きいものと小さいものとの違いは原材料だけになります
たしかに細分化すれば数百円の違いははじき出せると思います
ですが、そうすることでソフトの面でまたコストが発生しますので大量生産であれば吸収できるコストが少量ロットで生産されるスポーツパッドでは吸収しにくい状況があります
一部のメーカーはBREMBOなどの純正採用されているパッドを割高にしているところもあります
正直言ってこれは当社も考えたこともありました
BREMBOとなると通常の3~4倍の材料を使います
ただ、通常の普通車との比較となると普通車でも小さいもの大きいもので1.5~3倍は格差があります
ならば材料での格差があまり無いのであればレース用はなぜ高いか?
これも製造工程にあります
レース用など競技用となると特殊な材料を使う事が多いのです
そうなると通常の製造工程とは別にいろいろそれぞれに合った加工なり工程が増えてきます(例:プレス圧/熱処理時間/プレート加工など)
そこでのコストがほとんどと思っていただいても過言ではありません
このようにこちらとしてもなるべく小ロットながら単価に反映しないように努力はしておりますが、細かい細分化までには至っておりません
この辺が純正品などの大量生産品との違いでしょうか?!
軽自動車専用にパッド製造して設定すればもう少し違うことも起きるでしょうが軽自動車でのあなどるなかれ!
それなりに軽くって普通車のような物は要らないと考えがちですが・・・
当然キャリパーローターも容量は小さく消費熱量はあまり変わりません
なので専用パッドも考え物なのです
軽の良さは何と言ってもその経済性にあります(ランニングコスト)
機械的/機能的にはどの車両も大きいか小さいかの違いはあれど一部を除き、作動原理および作動能力はそれなりに一緒なのです
いろいろ書きましたが、現状の数百あるパッドの細分化は現状では難しい状況です
ですが、最善はつくしているつもりでので、ご理解ください
Posted at 2006/05/30 23:06:22 | |
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ブレーキパットの疑問 | 日記