VTEC、発動！

先日のブログでアニメのロボット「レイズナー」について書いた時に思い出したこと。

ホンダの「VTECブイテック」の作動を「発動」と書く人がいるのは「レイズナー」の劇中のセリフ「V-MAXブイマックス、発動！」の影響に違いない。

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「レイズナー」は1985～86年に放送されたTVアニメ『蒼き流星SPTレイズナー』の主役ロボットで、音声での会話が可能なコンピューター「レイ」が搭載されている。

「ナイトライダー」のコンピューター「キット（K.I.T.T.）」を思わせるが、軍用機のためか会話の内容は事務的で最低限。

主人公のエイジが「V-MAX、発動！」と音声で「レイ」に指示を出すと「レディ」という承認の音声と共にV-MAXが発動し、機体が青い光を放射する。

続いて全体が青い光に包まれて、某アニメの「赤い彗星」を凌駕する3.57倍の速度による高い機動性を発揮して敵を破壊する。（数値はWikipediaより）

なお、V-MAXの発動後は冷却のため暫く行動不能になってしまう。


ホンダの「VTEC」は1989年のインテグラで登場。　エンジンの低回転域用と高回転域用、２種類のカムの切り替えを世界で初めて実現した。

当時のニュースリリースには「油圧ピストンを作動」と書かれており、現在のホンダHPの解説でも「発動メカニズム」ではなく「作動メカニズム」と書かれているので、公式には「作動」である。

https://www.honda.co.jp/sportscar/mechanism/VTEC01/


今やすっかり日本語として定着した「∀ガンダムターンエーガンダム」の劇中用語の「黒歴史」ほどではないものの、VTECの「発動」という表現が一部で定着しているのは興味深い現象である。

https://okwave.jp/qa/q2844984.html

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P.S. 1
レイズナーの放送年にも重なる1986年にはトヨタのスターレットとターセル/コルサ/カローラ２に過給圧Hi/Lo切替スイッチ付きのターボモデルが設定された。

当時のクルマ好き兼アニメ好きの人の中には普段はLoで走行し、「V-MAX、発動！」と言いながらHiに切り替えていたオタ、もとい、趣味人もいらっしゃったと思われる。

P.S. 2
レイズナーに４～５年ほど先んじて「発動」するロボットアニメがあったが、こちらは地球と敵の双方の人類が滅亡するので発動させてはなりませぬ。