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2020年5月7日、「クラフトワークの共同創設者、フローリアン・シュナイダーが73歳で死去」という訃報のニュースが世界中の音楽界を悲しませた。（※個人の感想です）
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/33803/

クラフトワーク (KRAFTWERK) はドイツのロックバンド。　1stアルバムは1970年の発売で、エレクトロニック・ポップの先駆者としてロックの歴史において重要な存在だ。

1974年11月にドイツで発売された4thアルバムが「アウトバーン (AUTOBAHN)」。　速度無制限区間で有名な、あの高速道路だ。
Wikipediaを見ると「本作は、現代音楽の一ジャンルであった電子音楽を初めて大衆に浸透させたとされる音楽史上重要なアルバムである。」とされ、「文化的または歴史的な価値がある録音物を対象にしたグラミーのアワード、2015年度グラミー殿堂賞（Grammy Hall of Fame）に加えられた。」と書かれている。

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アウトバーンをドライブする様子を描写したタイトル曲「アウトバーン」の演奏時間はＬＰレコード片面分の23分弱。　当時は珍しかったボコーダーやシンセサイザーが導入されはじめたがフルートやギターなど通常の楽器も用いられている。

[YouTube] https://youtu.be/vkOZNJYAZ7c?t=1


アメリカでは３分ほどのラジオ編集版がビルボード25位を、1975年5月3日のチャートではアルバムが５位を獲得、ドイツ音楽の“アメリカ進出”として異例の成果を上げた。

このアメリカでのヒットは、ラジオのDJが面白がって繰り返し流していたところドイツ語の「Wir fahr'n fahr'n fahr'n auf der Autobahn」という歌詞が「We fun fun fun ...」と聞こえ、ビーチ・ボーイズの「FUN,FUN,FUN」(1964) みたいでウケたという説がある。
（※ 歌詞の英訳は「We are driving driving driving on the Autobahn」）


新型コロナウイルスによる県外への移動自粛が解除された翌日の6/20は久しぶりに富士山方面へ。　この「アウトバーン」をＢＧＭに高速道路をドライブした。

フローリアン氏のご冥福をお祈りいたします。

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▼余談１：
「アウトバーン」のジャケットには幾つかのバージョンがある。
1) 下側にクルマのインパネが描かれており、左端に丸い人物写真がある。
2) ズームインしてインパネがカットされ、４人が映るミラーが残された。

3) クルマが消えた。
4) 標識になった。

現在販売されているCDは、文字なしの3が入ったプラケースに4の紙スリーブが被せられている。

▼余談２：
他の乗り物に、鉄道の「ヨーロッパ特急 (TRANS-EUROPE EXPRESS)」と自転車の「ツール・ド・フランス (TOUR DE FRANCE)」がある。

Trans Europe Express (1977) - [YouTube] https://youtu.be/FaBAU-8JIb8
Tour de France (1984) - [YouTube] https://youtu.be/LTZyXlLhvxs

▼余談３：
漫画家・イラストレーターの江口寿史は初連載作「すすめ!!パイレーツ」の作中でクラフトワークを何度か扱っていた。