▼オープニング3
メルセデス・ベンツ SSKが登場しなくなった。
音楽が変更され、日本語の歌詞が入った。
▽BMW 1800 (BMW 1800)
第8話より、盗んだパトカーから飛び降りる五ヱ門とルパン,次元と不二子。
▽日産 ブルーバード (Nissan Bluebird) 2代目 (1963-1967)
第11話より、小さな桟橋に突進するパトカー。
▼16 宝石横取り作戦
ビーバー宝石店によるダイヤ密輸の情報を不二子から教えられて夜の浜辺にやってきたルパンと次元だったが、武装した相手の人数が多かったので襲撃を見送る。 フィアット500で二人を迎えに来た不二子は収穫がなかったことに立腹の様子。
次にルパンと次元は清掃員に扮してバキュームカーでビーバー宝石店に白昼堂々と乗り込む。 逃走中にパトカーに追い詰められるがバキュームカーに積んでいたフィアット500で逃げきった。 しかし海岸沿いの道路に撒かれた釘を踏んでパンク、通りがかったレッカー車に牽引を頼んだところレッカー車は二人を置いて発進。 運転手の正体は変装した不二子で、宝石をクルマごと横取りされてしまった。
不二子が飛行艇を買い込んだことを知ったルパンはビーバー宝石店に電話で密告。 飛行艇を撃墜させて宝石を取り戻すが銃撃戦のすえ膠着状態に。 そこに銭形ら警察が駆けつけてきた。
▽不明1(大型クーペ)
丸型6灯の大型クーペ。 小型水陸両用車が乗員ごと乗り込める、謎の車体サイズ。
▽不明2(セダン?)
ダイヤの密輸現場を警戒。

エッジが立ったリヤのフェンダーパネルと配色がローバーP6を思わせる。
▽フィアット 500 (Fiat 500)
不二子がルパンと次元を迎えに来た。
第4話で登場していたが、ルパン一味のクルマとしては初登場。

フィアット 500は1955年にデビューした600の小型版として1957年に登場し、1975年まで生産された小型のRR車。 1937~1955年の初代と区別するため「NUOVA 500 (新500)」と呼ばれることもある。
ボディーサイズは2970×1320×1325mm,ホイールベースは1840mm。 ルーフにキャンバストップを備えているのは、リヤに搭載した0.5Lの空冷直列2気筒エンジンによる室内の騒音を緩和するため。

作画監督の大塚康生の愛車でもある。
▽ダットサン キャブライト (Datsun Cablight) A220系?
不二子が過激な運転をするフィアット 500とぶつかりそうになったトラック。

フロントの絵がなく確定できないが、ドアのデザインが
第4話に登場したトラックに似ている。
▽トライアンフ TR3A (Triumph TR3A)
ビーバー宝石店のある通りの駐車車両。 ストーリーとは無関係。

TR3Aは1958~1962年のモデルで、1953年に登場したTR2が1956年に改良されたTR3の改良型にあたる。
▽不明3(バキュームカー)
バキュームカーを宝石店の前に停めてダイヤや宝石を吸い込んでいく。 タンクの中にはフィアット 500が積まれている。
▽トヨタ クラウン (Toyota Crown) S40系?
銭形ら警察のパトカー。

フロントのフェンダーパネル前方のエッジの描き方が2代目クラウン(1962~1967年)を思わせるが、グリルの下部が下がっておらず、判然としない。 写真は後期型で、フロントのウインカーは前期型ではライトのすぐ下にある。
▽不明4(レッカー車)
パンクしたフィアット 500を牽引して逃走する。 運転手は変装した不二子。
▽トヨタ カローラ (Toyota Corolla) E10系?
不二子が飛行艇で逃走すると予想したルパンと次元は出発場所へ急行。

サイドビューがトヨタ カローラの初代モデルに似ている。 1966年に登場した初代カローラは1.1Lのエンジンを搭載、「プラス100ccの余裕」というキャッチコピーでライバルをリードした。
▽シトロエン DS (Citroen DS)
どんどん追い越していく。

DSは1955~1975年にかけて生産された、ハイドロニューマチック方式のサスペンションを備えた先進的なFF車。
第6話ではパトカーとして登場している。
▽シトロエン 2CV (Citroën 2CV)
さらに追い越していく。

2CVは戦前に設計がスタートし、戦後の1948年から1990年まで生産された安価で軽量簡素なFF車。 前席の窓は下半分を上側に折り返して開ける。 Cピラーに窓がない事とボンネットの形状などからAZAというモデルと思われる。
ボディーサイズは3820×1480×1600mm,ホイールベースは2400mm。 ルーフにキャンバストップを備えているのは、フロントに搭載した0.4~0.6Lの空冷水平対向2気筒エンジンによる室内の騒音を緩和するため。

フィアット 500の方が小さいとはいえ、2CVの2400mmのホイールベースほどの全長に描いたのは少々やりすぎ(笑)。
2CVは「Aプロダクション」の一員で演出として参加していた宮崎駿の愛車で、最初の2CVは1967年に購入。 1979年の映画『ルパン三世 カリオストロの城』ではフィアット 500と2CVの「共演」がある。
▽装甲車両
銭形ら警察の走行車両。 ビーバーらが銃撃するが降参。
フィアット 500のお披露目会を意識したのか、色々と描かれている。
車内の様子。

不二子の過激な運転で1回転。

ルーフの開口部に足をかけて前方へ降り立つルパン。
・本放送日:1972/2/6 再放送日:2016/8/1