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AuO2のブログ一覧

2013年04月20日 イイね!

雪道 (28) 終

「雪道」 (28) Copyright (C) 2013 AuO2

 私は入口を通り、中国自動車道の本線に向かって走り出した。本来なら大阪方向に行くのだが、今回は仕方がない。広島方向に走り始めた。
 幸い、落合インターチェンジから岡山自動車道の分岐までの距離はたかがしれている。そんなに遠くはない。近い場所にあった。
 中国自動車道の本線に入って、走り始めたが、結構雪があった。積もるというほどではなかったが、それでも、シャーベット状になった雪が道路を覆っていた。それなりに除雪していたのだろう。道路の両端には雪が積み上げられていた。
 時間はとうに12時を過ぎているせいか、通行量が少ない。もっとも、こんな時に走りたがる奴も少ないだろう。
 結局、松江から落合インターチェンジまで、4時間程度かかった事になる。普段なら余裕で大阪の近くまで行く事が出来る時間である。
 しかし、まだ落合インターチェンジに辿り着いただけである。まだ、岡山県だ。これからまだ兵庫県を超えなければならない。しかも、一旦瀬戸内海側まで南下するのである。
 ものすごい回り道だった。
 走り始めてすぐに、真庭パーキングエリアに近付いた。落合インターチェンジからすぐの所にあったのだ。
 この先の事も考えて、小休止するため、真庭パーキングエリアに入った。
 パーキングエリアに入ると、バスが止まっていて、子供が雪で遊んでいた。駐車場の端の方などに雪がかなり積み上げてあり、子供はその雪に倒れ込んだりして、楽しそうに遊んでいた。
 こっちは雪で大変な目にあっていたので、とてもそんな遊び心は起きなかった。
 トイレ休憩も兼ねて、少し一息ついた。ここなら当たって来るトレーラーもいない。安心感は段違いだった。
 外では子供達が雪合戦をしていた。
 あまりのんびりしていても帰れないので、休憩もほどほどに、私は車を発進させた。
 パーキングエリアを出て、またすぐに岡山自動車道への分岐である北房ジャンクションが近付いてきた。ここから岡山自動車道に入り、南下して山陽自動車道に入るのである。
 北房ジャンクションに入ると、岡山自動車道なのだが、この高速道路は米子自動車道と同様に片側一車線の高速道路である。注意して走らないと危険である。
 岡山自動車道に入っても、雪の道路はしばらく続いた。もっとも、雪があるといっても、絶対的な量が少なく、中国自動車道に辿り着くまでの道路の雪の量とは全然違った。確かにこれなら大丈夫だろう。
 すんなり走り続ける事が出来、岡山自動車道と山陽自動車道との分岐である岡山総社ジャンクションに到着、山陽自動車道に入った。
 最高速度50km規制が出ていた以外は何事もなく走り続けられた。
 山陽自動車道に入ってからも、雪はあったが、さらに量は少なくなっていった。
 中国自動車道から岡山自動車道、山陽自動車道と南へ南へと行くほど、目に見えて雪の量が少なくなっていったのだ。
 山間部と平地の天気の違いがはっきりとしているいい例である。
 山陽自動車道を走り始めて、問題なく大阪方面に走り続け、無事に帰り着く事が出来た。到着したのは午前4時を過ぎていた。
 中国自動車道・落合インターチェンジから走り始めて約4時間の所要時間だった。
 松江から落合インターチェンジまで約4時間。落合インターチェンジから南大阪の泉州まで約4時間。
 同じ4時間でも距離が全く違う。比較にならないほど違う。
 家に到着して運転で疲れ切っていた私は残りの気力を振り絞り、車から荷物を家に運んだ。
 安心感も手伝って、強烈に眠かった。
 眠気を我慢しながら服を着替え、すぐに眠りについた。

 終。
Posted at 2013/04/20 20:51:00 | コメント(4) | トラックバック(0) | 随筆 | 日記
2013年04月19日 イイね!

雪道 (27)

「雪道」 (27) Copyright (C) 2013 AuO2

 しかも、夜の天気である。山間部の天気である。急変の可能性もないとはいえない。いい方に変わってくれるならともかく、悪い方へ変わる事も否定出来ない。
 とはいえ、逃げ道のない雪の積もった一般道より、ましな高速道路を走れそうなのは、随分と違う事も確かだ。いくらなんでも、もうあんな道路は走りたくないのだから。
 町中に入ってからは、順調に中国自動車道に向かって走った。
 そのうち、中国自動車道の状況を示す、電光掲示板が見えてきた。
 院庄インターチェンジから東がまだ通行止めになっているようだった。つまり、落合インターチェンジから中国自動車道に入っても、東の方へはほんの少しで通行止めになってしまう。結局、すぐに一般道に降ろされてしまうのである。
 これでは、意味がなかった。
 しかし、電光掲示板の情報は時間差がある。実際に中国自動車道に着いた時に変わっている可能性もなくはない。わずかな希望であった。
 ガタガタの雪の積もった山道と違って、比較的スムーズに走り続けた。
 中国自動車道・落合インターチェンジの行き先を示す標識が見えた。
 来た。ついに来た。やっとここまで来たのだ。
 時間は夜の12時頃になっていた。
 長かった。
 トレーラーに当てられそうになったり、車体の底を雪で擦りながら走り続け、ようやくここまで、目的地とした落合インターチェンジまで、辿り着く事が出来るのだ。

 いよいよ、中国自動車道・落合インターチェンジが近付いてきた。
 これでやっと、到着するのだ。あの悪路ともこれでおさらば出来るのだ。
 私は感動していた。単にインターチェンジに到着しただけだというのに。それまでの、あの悪路を危険な目にあいながらも、長時間走り続けてきたからこそ、こういう感情が湧いたのだろう。そうでなければ、ただ単にインターチェンジに到着しただけで、こんな感激があるはずがない。
 落合インターチェンジについに到着した。入口はもう目の前だ。
 入口は走っている方向からして右側にあった。ゆっくりと右折した。すると、係員が数人入口に立っていて、私の車を制止し、話しかけてきた。
「あのお、どちらの方面に行かれますか」
 私は答えた。
「大阪方面なんですけど」
「大阪方向はですね、院庄インターから先が通行止めなんですよ」
 残念ながらまだ通行止めだったのだ。通行止め解除の淡い期待はここで完全に裏切られた。
「えーっと、それじゃあ、岡山自動車道はどうですか。通行止めとかになってますか」
「いや、そちらの方は今のところ通行止めとかはないですね」
「なら、岡山自動車道を南下して、山陽自動車道から大阪方向に行きますわ。他に行きようがありませんもんね」
「ああ、そうですね。それなら大丈夫です。雪で50キロ規制になってますんで。お気を付けて!」
 遠回りになるが仕方がない。他に行く手段がなかった。
Posted at 2013/04/19 20:52:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 随筆 | 日記
2013年04月18日 イイね!

雪道 (26)

「雪道」 (26) Copyright (C) 2013 AuO2

 松江を出発してからどのくらいの距離を走ったのだろう。
 走行速度も遅いために感覚も狂う。
 あとどのくらい走れば中国自動車道に辿り着くのだろう。時間は。距離は。
 後に地図で調べて分かる事になる、首切峠も越えた。それにしても、状況が状況だけに、しゃれにならない名前だ。他にもう少しいい名前はなかったのかと、思わずにはいられない。
 ひたすら走り続けていた。普通の時なら、走りながらちらちらと地図を見る事も出来る。しかし、雪の積もったこの状況では、タイヤの通る場所を考えて、道路を見ながら走っていた。だから、距離感も狂っていたのだ。
 国道181号線を走り続けていたわけだが、やがて国道313号線に入る。国道313号線に入ってしまえば、目的の中国自動車道・落合インターチェンジまではあとわずかとなる。
 正直なところ、道の駅を出発して首切峠を越え、国道313号線に入るまでの状況は、はっきりとは覚えていない。
 国道313号線に入り、道路の周辺に建物も増えて、町中に入った辺りからの記憶はある。ところが、その町中に入るまでの記憶があまりないのである。
 この時が運転の疲れのピークだったのだ。
 町に入っても、雪はかなり積もっていた。しかし、山の雪道と違って、まだ走りやすかったのだ。山道はカーブが多いのでハンドル操作も多いが、町の道路であれば、山道ほどカーブは多くないし、直線の道路も多い。
 町中まで来れば、目的のインターチェンジまで、確実にあともう少しだ、ということがはっきりしている。そのおかげで、多少の元気が出たのは間違いのない事実だった。
 普段の事からすれば、そんな些細なことで元気が出るとはとても思えない。しかし、当時の私にとっては、かなり重大な事だったのである。
 とにかく、脇によって停める余裕もあまりない山道を抜けた。この事実だけでも随分と気が楽になった事はいうまでもない。
 そんな中、コンビニが見えたのだ。
 とにかく、一旦車を停めたかったのだ。
 ゆっくりと減速してコンビニの駐車場に入った。大型トラックも停まっていて、駐車スペースにあまり余裕はなかった。雪も随分と積もっていた。
 しかし、変な位置に停めてしまったせいで、大型トラックの邪魔になってはいけないと思い、結局、すぐに発進させてしまった。これでは、何のために駐車場に入ったか分からない。
 しかし、走り始めてすぐに閉店していたガソリンスタンドに寄せて停めた。そして、私は地図を見た。
 確かにあともう少しだった。そう、目的のインターチェンジまで、あともう少し。道は間違っていない。これでいい。このまま走ればいい。そうすれば、到着するのだ。
 大変だった道のりももうすぐ終わるのだ。
 時折、中国自動車道の方向を示す標識が見えると、嬉しく感じたものだ。
 しかし、それでも問題が完全に解決したわけではない。たとえ中国自動車道に辿り着いても、大阪方面への通行止めが解除になっていなければ、かなり遠回りして帰らなければならない。そもそも、米子自動車道が通行止めになったから、苦労して一般道を走って来たわけで、中国自動車道に辿り着いたからといって、安心出来るわけでも、問題が解決するわけでもなかったのである。
Posted at 2013/04/18 20:25:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | 随筆 | 日記
2013年04月17日 イイね!

雪道 (25)

「雪道」 (25) Copyright (C) 2013 AuO2

 周囲を見渡してみたが、どこも雪でいっぱいだった。真っ白だ。正直言って、この真っ白な風景は見たところであまり嬉しいものではなくなっていた。
 車に戻って地図を見て現実を思い知らされた。
 これだけ運転してきても、目的の落合インターチェンジまでの半分程度しか進んでいないのだ。普通ならかなりの距離を進む事が出来るはずだが、雪道ではそうはいかなかったのだ。
 これまで走って来たような道のりをまだ同じ位走らなければならないのだ。正直、これはこたえる。
 もう一ついえる事がある。
 ここまで来てしまった以上、ここから元に戻るというのもまた、非現実的であるという事だった。そう、もう後には引けないのだ。
 行くしかないのだ。
 どうせ戻ったところで、帰れやしないのだから。
 私はため息をついた。
 車のエンジンをかけ、発進させるために周囲を見た。
 そういえば、多少、通行量が少なくなっている。なぜだろう。
 その時は特に何も思わなかったのだが、後で考えてみたら、恐らく国道180号線との分岐で、国道180号線の方に向かった車がそれなりにいたという事だろう。全部が国道181号線に流れたわけではなかったということなのだろう。
 ゆっくりと道の駅から車道へ出た私は目的のインターチェンジに向かうべく、走り始めた。
 さすがに燃料も米子を出発した時より減っている。到達した場所までの距離を考えれば、問題ない残量だろうが、気分的にはやはり心配だった。
 再び雪の悪路を走り始めたわけだが、この走りにくさをなんとかすることは出来ないものだろうか。無理だとわかってはいても、そう思わずにはいられなかった。
 田舎の山道。雪の山道。夜の山道。初めての道。
 これら全ての条件が揃う道。そんな道を走り続けた。この時の私には迷惑な条件でしかなかった。
 街灯もほとんどなく、暗い。車のヘッドライトだけが頼りの暗い道も多かった。民家の集まっているところであれば、街灯もあるが、そういうところから離れてしまうと、街灯はない。
 途中、短い橋と思われる所を通過した時、強烈な衝撃を受けた。
 思うに前輪の通った所に大きな穴(?)があったようなのだ。路面はタイヤの通る所以外は車体の底を擦る高さで雪が積もっており、雪の下の道路状況などわかるはずもなかった。
 こっちにしてみれば、タイヤがどうにかなったりしないかと心配だったが、幸いな事に大丈夫で、無事に走り続ける事が出来た。場所は民家のある場所だったので、最悪、助けを求める事も出来よう。とはいえ、トラブルは起きない方がいいに決まっている。
 その衝撃を受けた辺りは、ほとんど車体の底を擦りながら走っていたのだ。雪はそれだけ積もっていたのである。
 雪とはいえ、車体の底を擦りながら走るのは気持ちのいいものではない。またさっきのように、衝撃を受けるような事でもあって、タイヤがパンクでもしようものなら、大変だ。心配の種は尽きない。
 それでも、走り続けているので、目的地が徐々に近付いているのは間違いなかった。それだけが走り続ける気力をつなぎ止めていたような気がする。
 もし道を間違えたら、という心配もないわけではなかったが、さっきの道の駅に辿り着いた事で、道に間違うことなく、走り続けていた事がわかった。だから、道の間違いという心配は徐々に小さくなっていった。
Posted at 2013/04/17 20:09:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | 随筆 | 日記
2013年04月16日 イイね!

雪道 (24)

「雪道」 (24) Copyright (C) 2013 AuO2

(やばい!)
 瞬間的に危険を感じた私は即座に車を発進させた。
 せっかくの安堵感も吹き飛んでしまった。
 バックミラーで後ろの状況を見てみると、恐ろしい光景が見えた。
 トレーラーはまっすぐ登る事が出来ず、ほとんど道路を横断するような状態になっていたのだ。トレーラーの後部が私の停まっていた辺りまで滑ってきていた。
 もし、気配を感じる事もなく、車を停めたままだったなら、私の車はトレーラーに衝突されていただろう。
 もしかしたら、道路の外に押し出されていたかもしれない。雪の積もった真っ暗な森の中に…。
 坂道を下り始めて、私は先を急いだ。いつまでも、トレーラーの近くにいて、おかしな事に巻き込まれるのを避けるためだ。時間も遅いし雪も積もっている上、峠の頂上近くでもある。助けを呼んでもすぐに来てくれるかどうかもわからない。
 こんなややこしい所で、トラブルは御免だ。
 こっちは無事に早く帰りたいのだ。
 私は振り返らなかった。
 その後、あのトレーラーがどうなったのか、私は知らない。
 トレーラーの後続車もいたはずだから、何かトラブルが起こっていてもおかしくはない。しかし、私は知らない。
 峠の雪道は危険がいっぱいである。
 せっかく一時停車して一息つけたのに、とんだ災難だった。しかし、トレーラーに当てられる事もなく、無事に発進する事が出来たのは不幸中の幸いだったといえるだろう。
 まだ運は尽きていないのかもしれなかった。
 もう少し走れば道の駅がある。そこに行けば、本当に休憩が出来る。
 さっき地図で確かめた道の駅だ。
 気分を落ちつける意味でも、そこに行きたかった。
 峠の下り坂、上りよりも下る方が進むのは速い。上りにかかった時間よりも圧倒的に速く峠を下る事が出来た。
 峠を抜けてしまえば、後は普通の道である。多少の坂はあっても、峠ほどではないから、まだ走りやすい。
 そうして走っている内に目的の道の駅に着いた。ただ、雪がかなり積もっていて、すぐに道の駅とわからなかったために、少し過ぎてしまい、入口から入り損ねてしまった。
 落ちついて少しバックし、道の駅に入った。
 店はとうに閉店していたが、人は多かった。
 トイレは勿論利用出来た。
 車も何台か停まっていた。バスもあった。
 私は車を降りた。トイレ休憩という理由もあったが、なによりも、体を伸ばしたかったのだ。ガタガタの雪道をひたすら運転し続け、ようやく一時停止して一息という所で、トレーラーに当てられそうになり、すぐにまた運転を続けたのである。
 休憩もしたくなるというものである。
 何時間ぶりかで車を降りて歩く事が出来た。この時点で22時台か23時台に突入していたように思う。
Posted at 2013/04/16 20:35:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 随筆 | 日記

プロフィール

「TEMUの広告うざすぎ。相当しつこいな。」
何シテル?   07/21 20:08
AuO2です。 長年トヨタ車に乗っていましたが、2010年にシビックハイブリッドを購入、2018年にグレイスハイブリッドに買い替えました。 大阪府南部の泉州...
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