今日の報道でソフトバンクが被災地全域で携帯電話の通信が回復したと発表しました。
しかしですね、これ、完全復旧ではないんですよね。
移動基地局車を配備するなど応急措置を講じた結果なので、肝心な基地局が復旧したとかではないわけです。
とはいえ、通信が復旧出来たのはいいことですが。
ちなみに、NTTドコモ、KDDI、楽天モバイルはまだ、障害の解消していない地域があるそうで。
つまり、携帯電話会社で被災地全域の復旧をしたのは、応急措置とはいえ、ソフトバンクが初めてのようで。
しかし、考えてみて下さい。2カ月近く経過してもまだ通信が全部回復していないわけです。
災害時の情報元としてAMラジオとかが良く言われるわけですが、停電になったり基地局が被災すると、携帯電話ではどうにもならないわけです。
AMラジオとて、送信所が被災したらだめですが、近隣の放送局から情報を放送する事は可能なわけです。
特にAMの場合、かなり遠距離でも大丈夫なので、被災地から離れていても受信が出来ます。
FMは見通せる範囲でないと受信しにくいので、遠距離受信には向きません。
特に山間部地域だと、FMは不利ですね。AMの方が有利です。
ラジオの代わりにインターネット回線を利用したラジコがあるし、なんて考える人もいるでしょうが、上記に示した通り、基地局が完全復旧していないので、復旧していない範囲の人だと、通信のしようがないわけですね。
また、通信の欠点として、回線容量の問題もありますから、同時に通信出来る端末の数に限界があるわけです。
特に災害時には通信が集中するでしょうから、肝心な時に繋がらないとか、繋がってもかなりの速度低下とかもあり得ます。
放送の場合、受信側の数は関係ないので、電波さえ届けばいいわけです。
NHKはAM放送を残すようですが、民放は維持費がきつそうで、やめたいみたいなんですよね。
代わりにワイドFMの方に移行を考えているみたいですし。
しかし、こういう災害時の事も考えて、なんとか残せないもんでしょうかねえ。
Posted at 2024/02/27 20:44:39 | |
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