2012年09月03日
FD3シビックハイブリッドはIMAで初めてモーター走行モードを搭載した車である。
ただし、モーター走行は巡行時に限られる。停止からの発進は出来ない。
エンジンとモーターを切り離せないのに、どうするかというと、エンジンは全気筒休止(バルブを閉じて、燃料もカット)にするのである。
簡単に言うと、エンジンを空回しさせるのだ。
逆に言うと、エンジン走行時はモーターが空回りしている。
ただし、IMAのモーターはフライホイールと置き換える形で存在しているので、フライホイールの役目も果たしていると考えていいだろう。
どこかで見た車業界の論文の様なもので、このモーター走行モードの実現について、驚いた様な論調だった記憶がある。
さて、IMAの特徴がわかってくると、モーター走行モードは必要か? という疑問が一度くらいは浮かぶだろうと思う。
何故か。
IMAはモーターが一つなので、モーターアシストしながら、発電は出来ない。構造上、不可能だ。
アシストするか、発電するか、何もしないか。
そして、発電・充電は基本的に回生ブレーキがほとんどである。
ZE2インサイト以降のIMAでは、走行中に軽い充電をする様な制御も割と入っている感じだが、シビックハイブリッドはIMAの基本通りである。
従って、特定条件下での発電は別にして、基本的に発電しながらのエンジン走行はしないのである。
モーター走行すれば、当然、電池の電力を遠慮なく消費する。
電池残量が規定値以下になれば、IMAは充電モードに移行し、規定値以上になるまで、充電し続ける。
その間、モーターアシストはろくにないし、発電しながらなので、エンジンは非力になるし、燃費は悪化するしで、いいことがない。
モーター走行している間は燃料を消費しないので、燃費の数字は簡単に良くなる。
問題はその後の充電モードというわけだ。
こんなことになるのなら、いっそ、アシストに専念させた方がいいのでは、という考え方も出てくる。
というか、元々、そういうシステムだった。
現行のIMA車では、CR-Z,インサイト(ZE3),フィットRSのHVの1500cc車が該当する。
なお、フリードハイブリッドの1500ccエンジンは全気筒休止モードを持っているので、CR-Z系のエンジンとは異なり、モーター走行可能である。
で、私自身はあってもいいと思っている。ものは使いようだ。
かつて車通勤だった時の、通勤コースでは、モーター走行を使用する場所まで考えていた。
先に見えている赤信号までの距離が中途半端に長い時など、重宝する。
巨大なイオンの駐車場の中をうろうろする時にも使ったりする。
問題なのは走行距離だが、色々と実験したところ、満充電で約2km程度走る事が出来た。
IMAバッテリーの残量計のメモリが1つ減るのに約500m走る事が出来る(あくまで目安)。
モーター走行テストをする場所というのがなかなか見つからなくて、苦労するが、実験すると面白いのだ。
条件としては、
可能な限り直線で距離は2km以上で、平坦、信号なし、
となる。
電池容量の変化も知りたいので、年に1回、モーター走行テストをしている。
果たして、来年はどうなるか。
Posted at 2012/09/03 22:04:47 | |
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IMA | 日記