2013年03月06日
日本の道を走っているハイブリッド車(普通車)はそのほとんどがトヨタとホンダで占められる。
ハイブリッド車の市販をまともにやっていたのがその二社しかない上に、近年、急に注目を浴びて売れ出したので、メーカーが片寄ってしまっているわけだ。
今年のフィットのフルモデルチェンジで、フィットハイブリッドも新型になり、ハイブリッドシステムもすでに技術発表されている通り、新型のものになるだろう。
となると、IMAは現行モデルで終わりかな、とも思う。
IMAではTHSに燃費で勝てないと、記事や某巨大掲示板などでも書かれたりしていたが、そんなことは分かっている。
モーター発進が出来ない事を馬鹿にされたりもした。
そもそも設計思想が違うし、構造も違うものを単純に比較されても困るのだが、世の中はハイブリッドと言う括りだけで比較する。
理屈の上で考えた場合、モーター発進が出来るというのは燃費に影響する。
どういうことか。
IMAの場合、発進はエンジン+モーター、もしくはエンジンのみである。
普通に踏み込んで発進すれば、大抵はエンジン+モーターである。
THSはモーターである。勿論、状況により、エンジン+モーターの時もある。
問題はこのモーターを動かすエネルギーをどこで得たかである。
ハイブリッドシステムの基本的な考え方は回生ブレーキによって回収した電力を使う事である。
つまり、理屈の上では前回の回生ブレーキによって回収した電力を、次回の発進に使う事で、新規にエネルギーを消費しない事になる。
THSでは回生した電力を使って発進出来るのに対し、IMAでは回生した電力を使うと共に、新規にエンジンを動かすエネルギーも必要となる(必要ではあるが、モーターアシストのおかげで節約はされる)。
ここで差が出る。
あくまで、考え方の事なので、実際の回生量とかそういう細かい事は考えないで頂きたい。
もう一つ。
THSにはシリーズハイブリッド動作があるということだ。
THSはシリーズ・パラレル併用型である。
IMAはパラレル型である。
エンジンに不利な状況の時、エンジンの効率のいい回転で発電をさせて、その電力でモーター走行をするということが可能だった気がする。
持っていない車なので細かい動作まではチェック出来ないのだ。間違っていたら指摘して頂きたい。
ただし、自分の意思でシリーズハイブリッドモードに持ち込めるかどうかは知らない。
どちらも面白いシステムである。
私はトヨタ車からホンダ車(しかもIMA車)に移行した少数派であろう。
あの比較的簡単な構造のIMAでTHSに迫る実燃費が出るのだ。
素晴らしいではないか。なんとなく不思議ではないか。
IMAでここまでの燃費を出せたのだから、次のハイブリッドシステムの性能に期待してしまうではないか。
早く本物が見てみたい。
Posted at 2013/03/06 20:31:17 | |
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ハイブリッド | 日記