
体温計コレクションと化しそうな状態ですが、とりあえず、予備も含めた体温計が揃ったので、精度とか色々比較してみました。
まず、普通の脇下体温計が2個(写真の左側の2個)。
上からシチズンCTE507(30秒予測式)、日光精器NK8080(実測式。脇だけじゃなく、口中も対応)。
NK8080はイルカのデザインになっていて、子供に使うときの印象も考えているんでしょうかね。(^^)
寸法ですが、CTE507が14cmでしたので、そこから他の機種の大きさは推定して下さい。
非接触体温計が2個(右側の上から2個)。
日本精密測器MT-500(測定位置は額)、バイオエコーネットHD30B(測定位置は額)。
参考までに放射温度計が1個(右側の一番下)。
シンワ放射温度計E[No.73036]。
さて、今日、実際に自分の体温を測定してみた直近の結果は以下の通り。
CTE507=36.4℃(30秒予測値)
NK8080=36.6℃
MT-500=38.2℃(額)
MT-500=36.7℃(手首内側)
HD30B =36.5℃
この結果を見ると、MT-500の額での測定結果だけが高めに出ています。
これ、何でか理由がわからないんですよね。買ってすぐの時は誤差程度だったと思うんですが。(^^;
この測定結果から見ると、MT-500の額での測定以外はほぼ、誤差程度の範囲に収まっていると考えていいと思います。
いずれにしても、MT-500は高めに数値が出るようです。
で、ここで疑問が出てくるわけです。
なんで、普通の放射温度計まで用意したかというと、MT-500もHD30Bも機械的には放射温度計です。
なので、物体の温度を測定する、普通の温度計としても使えるようになっているわけです。
つまり、放射温度計としては精度はどうなんだろうということですね。
温度計として使ってみた結果。
測定場所は左から額/右手首内側/部屋に置いてある棚の扉です。
シンワ =34.9℃/32.4℃/15.4℃
MT-500=34.6℃/32.0℃/16.0℃
HD30B =33.1℃/31.6℃/16.1℃
ちなみに、放射温度計というのは測定する物体によって赤外線の放射率が違うので、正確に測定するなら物体に合わせて放射率の設定を変えないといけないんですよね。
あと、測定する距離によっても結果が変化します。
シンワの方は放射率の変更が出来ますが、初期設定のまま使っています。
体温計2機種はそもそも放射率の設定自体が無いので、そのまま温度計モードで使用。
おそらく、用途が体温計なので放射率は皮膚にちょうどいい値に合わせてあると思うけど。
シンワの温度計との差は多分、放射率の設定が違うか、温度センサーの感度とかが違うかだろうと思うわけです。
さらに、MT-500とHD30Bで、扉の温度測定には差がほとんどないのに、額と手首で測定結果に差が出ています。
皮膚と皮膚以外で差が出てる事から考えても、何かしら違うんだろうなあ。放射率の違いか感度の違いか。
これらの結果から考えると、非接触体温計を使うならHD30Bかな。
MT-500だと右手首内側かなあ、目安にしかならないんだけど。
脇下体温計の場合は、日本メーカーの物であれば、特に問題はないと思います。
ちなみに、MT-500はメーカーの商品ページによると2020年5月(だったかな)で受注を止めてると記載がありました。急な需要増に対応出来ないとかなんとか書いてあったような。
NK8080は生産終了と記載されてたし。
HD30Bは販売中ですが、メーカー直販のようです。
MT-500もNK8080も流通在庫がいくらかあるようで、散発的に通販サイトで出ている事があります。
MT-500はOEM品もあるので、そちらはまだあるような感じです。
NK8080に関しては電子体温計でありながら、手回し発電機を搭載しているという変わり種で電池が必要ないという特徴があるので、一つ持っていても損はしないかと。
だだし、実測式なので、測定には数分かかります。早いと1分程度で測定終了のアラームが鳴りますが、正確さを求めるなら、3分程度は測定した方がいいようです。
というわけで、非接触体温計は熱があるかないかの即座の判断用として使い、熱が出ていると思われる時は、脇下体温計とかで確定するといった使い方が無難かと。
HD30Bの商品ページにメリット・デメリットや脇下体温計との違い等について詳しく書かれているので、参考にどうぞ。
あと、自分の体温を測定した時、脇下体温計と非接触体温計との測定差がどの位あるか把握しておいた方がいいでしょうね。
以上、体温計コレクション、じゃない、予備を含めた体温計装備についての測定結果でした。
Posted at 2021/01/10 22:59:18 | |
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