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2020年11月22日

720S パフォーマンス

レビュー情報
メーカー/モデル名 マクラーレン / 720S 不明 (2017年)
乗車人数 2人
使用目的 その他
乗車形式 マイカー
総合評価
おすすめ度
5
満足している点 ・F1コンストラクターならではの合理的な設計、カーボンモノコックシャシー(カーボンモノセル)採用、パーツの取付剛性。

・ひとことで言うと「完璧なクルマ」。エンジニアリング的にはこれ以上のクルマは(ハイパーカーを除くと)望みようがなく、パフォーマンスに優れる。

・アクセル、ブレーキ、ステアリングについてナーバスなところはなく、街中だろうがどこだろうが安心して運転可能。

・視界や開放感に優れ、「心地よい」とすら言える室内環境を持ち、しかしひとたびアクセルを踏み込めば怒涛の加速。

・何かをアピールするよりも実力で物申すと言った印象もあり、そこはイタリアとは異なるイギリスの「お国柄」なのかも、と思ったりします。
不満な点 パワーステアリングポンプの高周波ノイズが、常にキィーンっと鳴りっぱなし。この価格の車で、こんなノイズが出たまま市販するのも如何なものかと疑うくらいに。

この高周波ノイズは、一定音で正常。うねりがあるとパーツの故障やフルード不足らしい。

エンジン始動後の振動もシート越しに背中がぶるんぶる震えて、エンジンが壊れてるんじゃないかと疑うくらい。アイドリングが落ち着くと振動は少なくなる。

ポルシェが電磁流体可変エンジンマウントで快適だったのを考えると、もう少しどうにかならなかったのかな。

・リアディヒューザーに飛び石が溜まるらしい。

・燃費は街乗り2km/Lほどらしい。
総評 ・この価格で「ここまでやった」クルマは他に例を見ず(驚くべきことに2400万円くらいの”540C”でもカーボンモノコックシャシーを持っている)、コストパフォーマンス面においてもピカイチ、という印象です。
項目別評価
デザイン
☆☆☆☆☆ 5
・720Sの外観は合理性に基づいて作られていることがひと目で分かり、「空気の流れが目で追える」造形を持つことが特徴。

・前から後ろまで、どこからどうクルマの外をエアが流れ、そしてクルマの中の熱がどう放出されるのか、エアがどう取り込まれてクルマの中を抜けるのかが手に取るようにわかるデザインを持っている。

・フロント中央からエアが左右に広がるのを起点に、それがプレスラインを通じて左右に広がり、涙型のキャビンを左右(と上)を通って、その通り道でエンジンの発した熱を回収しながら後方に抜けてゆく、ということが直感的に理解できる構造を持っていることがわかります。

・サイドだとボディの表側はもちろん、ドアの内側を流れるエアまでもコントロール。サイドステップ下部にもダクト。こういったエアが後ろに集合してダウンフォースを発生。

・マクラーレン720Sはかなり複雑な面構成、パーツ構成を持つクルマですが、何一つダミーはなく、すべてのデザインや部品にその理由が存在しているといった印象。

・「形状は機能に従う」というのは各社とも標榜するところだと思うものの、マクラーレンほどこれを体現しているメーカーはないだろう、とも思います。

・そして最後にエアはエンジンの熱とともに車体を空気が剥離してゆくこともわかりますが、車体各部に用いられる「メッシュ」は非常に薄く細く、「自動車業界で最も」軽量化に注意が払われているんじゃないかと思えるほど。

・とにかく細部に至るまで「それぞれのパーツや造形には理由があり、機能している」のがマクラーレン。
走行性能
☆☆☆☆☆ 5
・マクラーレン720Sに積まれるエンジンは4リッターV8ツインターボ、出力は720馬力。
トランスミッションは7速デュアルクラッチ、駆動輪は後輪のみ。

・重量は1322キロ、0−100キロ加速は2.8秒、最高速度は341km/h。

・「720馬力を後輪だけにぶつけて大丈夫か・・・」と思いながらもアクセルを踏み込んだところ、速いことは速いものの、思ったよりも加速は鋭くなく、「ゼロヨンキングもこんなもんか?」と考えていた矢先に怒涛のターボパワーが押し寄せてきて、過去体験したことがないレベルの加速に。

・その加速たるや凄まじく、ある意味で「ドッカンターボ」のような印象も受けるほどです。

・とくに3000回転以上からの加速は比類なく、もうこれはどんなクルマを持ってきても勝てないだろう、ということが身をもって思い知らされます(たしかに720Sのゼロヨン動画を見ても、途中からリードを広げるものが多い)。

・720Sの加速については「矢のように」進むという表現がまさにぴったりで、後輪駆動車、とくにMRにありがちな「全力での加速時にフロントが浮く」印象も全くナシ。そしてそこからのブレーキングについても全く問題はなく、(おそらくステアリングホイールから手を離していても)まっすぐピタリと止まる、という印象があります。

・いかなる動きを要求しても全く姿勢を乱さず、これは「プロアクティブシャシー恐るべし」というところなのかもしれません。

・720Sは停車時から比較的サウンドが小さく、振動も少なめ。720Sではエンジン回転数を上げてもサウンドが大きくならず、バブリングも控えめ。

・エキゾーストノートがさほど大きくないため、むしろ加速時には吸気音のほうが大きく聞こえるほどです。

・720Sのサウンドは刺激的というよりはむしろ「心地いい」音質であり、振動も低めに抑えられている。ただしこれは「物足りない」ということではなく、万が一これに不足があればオプションの「トラックパック」装着にてスポーツエキゾースト装着という手段も。
乗り心地
☆☆☆☆☆ 5
・強固なカーボン製の骨格のおかげで各部の取り付け剛性が非常に高く、これが安定した姿勢や、操作に対する機敏かつ正確な反応、パーツの正確な動作に繋がっているようで、とくに足回りではその傾向が顕著。

・要はボディがねじれないためにサスペンションが単独で動くことができ、これがスーパーカーとしては例外的に優れた乗り心地を演出しているようですね。

・ドアミラーもかなり外側に出ているので映し出す範囲も広く、フロントフェンダーの峰もエッジとともに盛り上がっているのでフロント先端部も位置も把握しやすく、とにかく運転が楽という印象。

・特筆すべきは「足回り」。720Sは「プロアクティブシャシー2」なるサスペンション、ステアリングを統合した制御システムを持ちますが、これはF-1のアダプティブサスペンションの進化系とも言えるもので、(基本的に)同じエンジンやカーボンモノコックを持つ、しかしプロアクティブシャシーを持たない570Sと乗り比べると快適性やコーナリング性能に大きく差があり、つまりこれは「相当に効果がある」デバイスであると言えそう。

・その姿勢はビシリと安定しており微塵の不安定さもなく、ロール、ピッチも完璧に抑え込まれているという印象がありますが、そのぶん足回りは「(ドライブモードを”コンフォート”にしていても)かなり固め」です。

・ 操作系に関して言えば、ステアリングホイールはかなり小さく、そしてグリップも細く、そしてグリップにクッションは一切ナシ(レーシンググローブ装着が前提なのかも)。

・ステアリングラックの剛性たるや凄まじく、これは720Sの骨格たる「カーボンモノコック(カーボンモノセルⅡ)」の強度がいかに優れるかがわかるところ。

・これだけの剛性感を持つステアリングラックはマクラーレンをおいて他にはなく、そしてこの剛性感は安心感や頼もしさに繋がる、とも考えています。

・ステアリングホイールの操舵感は重くも軽くもなく、わずかな切れ角にも反応する正確性を持ちながらもナーバスさは感じられず、そしてロック

・トゥ・ロックは2.5回転と「意外とスロー」。

・ちなみにフェラーリ488GTBのロック・トゥ・ロックは「2」、ランボルギーニ・ウラカンも「2」、そしてポルシェ718ケイマンは「3」、アルファロメオ4Cは「2.75」。

・よって488GTB、ウラカンはステアリングホイールを切ると「ガクン」と曲がるという印象があるものの、720Sでは「意外とマイルドに」曲がるようですね。

・「ペダル」についてはマクラーレン720Sがライバルに大きくリードする部分であり、その理由は「剛性感」と「タッチ」。

・720Sに採用されるペダルは「乗用車」よりは「レーシングカー」に近いもので、ペダルとアームとが一体化したゴッツイ構造を持っています(樹脂やスチールの細長いアームにラバー+ステンレスのカバーを取り付けたような安易なシロモノではない)。

・加えてその取付についてもカーボン製フロアにガッチリと固定されており、どれだけ強く踏み込んでもまったくたわみや不安さを感じさせないもの。

・ブレーキペダルのストロークはかなり短く、そして重く、どうやらアシスト量を少なくすることでフィーリングを向上させているようで、そしてこれはかなり独特なタッチを持っていて、このクルマで一番「慣れ」が必要なのはこのブレーキなのかも。

・このタッチがどう独特なのかということですが、「奥の方で効く」ということであり、踏み始めはブレーキの効きが弱く設定され(そのほうがダイレクト感がある)、ぐっと踏み込むと制動力を発揮しはじめるというもの。

・よって慣れないと「ブレーキペダルを踏んでも止まらない」と感じるかもしれません。

・これは高い剛性(ペダルだけではなくブースターの取り付け含む)に基づいて「ブレーキペダルを思いっきり踏んづける」ことを前提としているもので、一旦これに慣れると逆に他のクルマのブレーキが頼りなく思えてくるかもしれません(その意味ではいったんマクラーレンを所有すると、他メーカーのクルマでは満足できなくなりそう)。

・ちなみにブレーキペダルとアクセルペダルとの「段差」はかなり小さく、これもほかのスポーツカー(とくにポルシェややランボルギーニ)とは大きく異なる部分ですね。
積載性
☆☆☆☆☆ 4
・マクラーレン720Sのインテリアですが、ディへドラルドアを開けると目に入るのはマクラーレン特有のカーボンモノコック、「カーボンモノセルⅡ」。

・「Ⅱ」と名がつくとおり第2世代へと進化しており、乗り込むときに足がサイドシルに当たらないよう、開口部前方下部を「下げて」いるのが特徴。

・インテリアはレザーがふんだんに使用され(アルカンターラも選べる)、スイッチにはアルミニウム製のトリムが採用れているために高級感も感じられますね。

・センターコンソールは異常に「狭く」なっていますが、これはもちろん左右シートを近づけてロールセンターを適正化するため。

・ 視界については「相当に」」良く、特筆すべきはリアデッキの低さで、自分の後ろにエンジンが入っているとは思えないほど低く、つまりエンジンの搭載位置が異常に低いこと、エンジンがコンパクトであるということがわかります。

・よってナナメ後方を「目視」で確認できるという、ウラカンや488GTBでは難しい(ウラカンだと不可能だといっていい)芸当も普通にでき、このあたりはフラット4という天地の低いエンジンをミッドに積むポルシェ718ケイマンと比較しても「720Sのほうがリアデッキが低く、エンジン搭載位置も低いんじゃないか」と思えるほど。

・この視認性の良好さには「キャビンのほとんどがガラスでできている」という720Sの特性が大きく寄与していることに間違いはありませんが、ダッシュボードもかなり低く抑えられており、マクラーレンが相当に”視界”に気を使ったのは間違いなさそう。

・加えてカーボンモノセルⅡが強固なためにピラーを細く設計できたとされ、つまりそれほど「カーボンは強固」ということですね。
燃費
☆☆☆☆☆ 3
・燃費は街乗り2km/Lほどらしい。
価格
☆☆☆☆☆ 2
・車体3500万+OP400万の、4000万新車登録から7年後に980マン程になるらしい。
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Posted at 2020/11/22 01:57:04

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