ハワイ4日目は、今回の旅程で一番ハードな一日になります。
自分だけ朝、6時に起きて外の景色を撮影。
夕焼けだけでなく、朝焼けもキレイで絵になるんですよね~。
部屋のラナイから見える景色をおかずにマーケットで買った朝食を気持ちよく食べられました。
部屋の前はゴルフ場になっているのですが、ゴルフ場と部屋のある建屋の間に
川のように溶岩の塊があります。
ゴルフ場の一部を溶岩が流れた跡のようで、比較的新しいもののようです。
生きている島にいることを実感させてくれる光景です。
標高4205mのマウナケア山。
山頂は雲が掛かっています。
赤道近くにありますが、山頂は降雪・積雪があるようです。
部屋を7時半に出発し、最初の目的地、ケアウホウ湾へ。
ホテルからハイウェイに出る前のエントリー道路からマウナケア山が遠方に見えました。
予定より若干早めに出発できたので、途中でカイルアコナの街に寄り、
街並みをクルマから眺めました。
そして、ケアウホウ湾に余裕を持って到着。
午前中はカヤックツアー(日本語ガイド付き)を予約していました。
当日の客は、我がファミリー5人だけ・・・。
カミさんと老齢の義母は、日本を出発前から不安を抱いていたようですが、
ガイドさんも30代のベテラン女性の方で、親切に注意や乗り方など教えてもらえました。
乗ったカヤックは2人乗りで、体力の強弱でペアを組みますが、義母はベテランのガイドさんと、
カミさんとカヤックに乗った経験もある最年少の次男、自分は長男とペアを組みました。
パドルの漕ぎ方にコツがあり、体得するのに若干時間を要しましたが、徐々に慣れました。
ハリケーンの影響で、普段よりも外海(湾を出た太平洋)はウネリが強かったようですが、
何とかガイドさんの跡を追っていきます。
しかし、カミさんと次男のペアはどうしても遅れ気味に・・・。
途中何度か休憩して水分を取りますが、遅れると当然遅れていない組に比べて
休憩時間が短くなるので、体力の回復が十分とは言えなくなります。
義母は結局漕いでも効果がないため、ガイドさんが結局終始一人で漕いでいましたが、
カミさん・次男ペアもカミさんの漕ぎ方がどうもコツを得ず、殆ど次男が漕いでいる状況。
シュノーケリングポイントに着いた頃に、次男は体力をかなり消耗してしまい、
シュノーケリングにトライしようとカヤックを降りるも、疲労でグロッキー。
シュノーケリングが久々だったこともあって、カヤックに何とか上がり直して、休憩することに・・・。
元々カミさんと義母は、怖さが先行してシュノーケリングをしないつもりだったので
ハワイ2日目にハナウマベイでシュノーケリングした長男と自分だけ、30分ほどシュノーケリング。
水深約5mのところですが、透明な海に珊瑚(赤はありません)の間に多くの種類の魚が見えて、
ハナウマベイの浅瀬とは違う世界が広がっていました。
可笑しな表現かもしれませんが、まるで水族館の巨大水槽で浮かんでいるよう・・・。
ダイビングにハマる人が多いのも判った気がします。
コンタクトでない自分はピントはイマイチ合い難かったのですが、
ピントが合えばもっと美しい世界が広がっていたんだろうな~。
帰りのカヤックは、次男と長男もしくは自分が交代することにしていたので、
あまり長くシュノーケリングして体力を消耗したくなかったので、早めに上がりました。
次男の調子は休憩でだいぶ回復していましたが、本来予定していた洞窟に行くのは止め、
帰路に就きました。
帰路のペアは、カミさんと長男、自分と次男にしました。
次男曰く、『行きと全然進み方が違う・・・』
漕ぎ方のコツが掴めると、結構効率よく進めますが、使う筋肉が普段は使わない部分なので、
後日少し筋肉痛になるかも・・・と言われました。
まぁ、筋肉痛はそれ程出ませんでしたがね。
12時過ぎに港に戻り、体を真水で洗ってからフルーツやスナック、飲料などをもらって休憩し、
12時半には解散。
カヤックの写真は、メールでガイドさんから早速送ってもらったものです。
クルマで着替えて、昼食を買いにケアウホウショッピングセンターへ5分で移動。
新しいのですが、ちょっと寂れた雰囲気で開いているテナントも結構ありました。
自分と次男は長男の分も含めてサブウェイでサンドイッチを注文。
サブウェイ初体験で、注文の仕方がイマイチ分りませんでしたが、
次男に基本的に注文を任せました。単語と指差しで、何とかトッピングを決定し、3個ゲット。
カミさん、義母はスーパーで菓子類を購入し、走りながら昼食。
午後向かったのはハワイ島南部から東部。
最初に、プナルホウブラックサンドビーチへ。
名前の通り、黒い砂の海岸です。黒い砂は溶岩が固まった岩が細かく砕かれたものだそうです。
約1時間半で到着。
ここのポイントは、野生のウミガメに会える確率が高いこと。
ビーチの一画が立ち入り禁止になっていて、そこに人だかりが出来ていたので行ってみると、
居ました、ウミガメが・・・。
ここではしっかりと監視員が監視しており、ウミガメに近付くことが禁止され、
触ったりすると罰金等処罰を受けます。
ちょっと離れた岩場の間の砂浜にもウミガメが。
白人家族が近付いてウミガメと写真を撮っていましたが、うちはちゃんと離れて撮りました(汗。
30分ほどいてから、次の目的地キラウエア火山(ボルケーノ公園内)へ。
移動時間40分でボルケーノ公園へ到着し、
サーストンラバチューブという、溶岩流で出来た洞窟を歩いて探訪した後に、
チェーンオブクレイターロードで海岸まで片道30km降りました。
ボルケーノ公園の入り口が標高1200m強で、海岸近くまで一挙に下ります。
海岸沿いの道が溶岩で封鎖されているところで行き止まり、Uターンするようになっています。
この近辺の溶岩(が固まった岩)の上を歩くのが定番なのですが、
17時近くなのに、Uターン場所から道路沿いに路駐のクルマが沢山いて、
止めても相当歩かないとならないので、引き返して途中のクルマを止められる路側帯に止め、
暫し休憩。
よく見ると、遠方の海と陸地の淵あたり(赤丸)から白い湯気がモクモクと上がっており、
後で考えると溶岩が海に流れ落ちているところで、それで遅い時間でも観光客が多かったのでは?
と推定しました。
旅行を計画していた時に流れる溶岩を見れば、と思っていましたが、
今は流れる溶岩は見れないとの情報だったので、最初から見ることを考えていませんでした。
出来れば溶岩を見たかったのですが、詳しく溶岩が流れている事前情報を得ていなかったので、
仕方ありません・・・。
再び1200m強まで来た道を一挙に戻り、スチームベントという湯気が上がっている穴群を見学して
ハレマウマウ噴火口が見渡せるジャガーミュージアムの展望台へ。
計画では明るいうちに火口を見てから夕食を取り、暗くなってから光る火口を見る予定でしたが、
既に18時半過ぎで暗くなってきたので、ゆっくり火口を見学してから夕食にすることにしました。
ハワイ島での最大の拘り、是非見たかったのがこの火口です。
薄暗くなって来て、火口から上る湯気に噴火口内溶岩のオレンジ色が反射していました。
世界でも殆ど他ではまず見ることが出来ない溶岩による幻想的な自然のイルミネーションに
暫くうっとり・・・。
他の観光客も、結構長い時間留まって地球が生きていることを実感しながら眺めていました。
結構長くビデオにも撮りましたが、肉眼でもたまに黄色い溶岩が跳ね上がるのも見えました。
オレンジ色に光るハレマウマウ火口が見れただけでもハワイ島に来た甲斐がありました。
火口見学を堪能した後、予定していた付近のレストランではなく、
ハワイ島東岸の大きな街であるヒロで食事することにしました。
急遽の変更なので、ハワイ島ナビ担当の次男がネットで美味しい店を探し、
Pineapple's Island Fresh Cuisineというバーカウンターもあるレストランへ。
20時半過ぎでしたが、まだ大勢が食事をしていて盛況でした。
ヒロの古い街並みダウンタウンにある地元感の強いロケーションにあり、
窓のないオープンテラス的なフロアでエレキの生演奏もされていていました。
若干蒸し暑い感じもありましたが、南国のレストラン風でスタッフもみなフレンドリー。
メニューには日本語版もちゃんとあり、そちらを出してくれました。
各々好きなものを注文。
自分はまたまたカルビリブを注文。4枚も大ぶりの骨付きカルビとライス、サイドサラダも付いて
$15は安いな~。味付けはやっぱり好みの甘辛で、ボリュームもあってとても美味しかったです。
量が多いので、家族みんなでシェアしながら寛いで食べることが出来、
口コミ情報通りの素晴らしいお店でした。
実は、ハワイで最初で最後のレストランでの食事でしたが、思い出深いディナーになりました・・・。
21時半過ぎに店を出て、最後の目的地:マウナケア山の中腹、オニヅカビジターセンターへ。
自分以外は爆睡状態で、ナビの設定がしっかり出来ていなかったのもあって、
ハイウェイからの分岐点を相当行き過ぎてしまい、30分程浪費してセンターに23時に到着。
標高2800mでそれなりに冷えますが、車外に出ると満天の星空が・・・。
雲一つなく、天の川もちゃんと見えました。
マウナケア山頂は日本のスバル天文台など世界の天文台がある、宇宙観測に適した場所。
山頂まではレンタカーでは上がれないことになっているので、2800mのビジターセンターで
星空観察にしたのですが、十分でした。
山頂ではないのでどの方面も180°という訳にはいきませんが、
山頂側を除く150°位はどの方角を見上げても、日本国内では見ることが出来ない数の星が見え、
プラネタリウムにいるように見えました。
流れ星もハッキリと見え、次男も肉眼でハッキリと流れ星を見たのは初めてだ、と言っていました。
寒いので女性陣はそそくさと車内に逃げ込みましたが、男性陣は暫し星空にウットリ・・・。
男の方がやっぱりロマンチストなんだな~。
広大な宇宙はどのように出来て、どうなっていくんだろう、地球外生命体はいるのか、
ブラックホールはどうなっているんだろう、など思いが馳せます。
SF映画好きな自分は、リアル宇宙を目前にしてさらにSF映画が好きになりました。
いつか生きているうちに宇宙に出て地球も見てみたい・・・そんな思いも。
星空の写真は一応撮ったのですが、コンデジでシャッタースピードを最低にして絞りを全開にしても
星の光は十分に画像に残せませんでした。
というか、ここで見た星空はどんなハイテク機材とテクニックを駆使して画像にしても、
肉眼で見た実際の景色に絶対に勝てないな~とハッキリ悟りましたね。
リアルな宇宙空間の広大な奥行きは『次元』が違うので、2D画像では再現出来る訳がない・・・。
もしかしたら、この旅で自分にとっての一番の感動は、この星空観測だったかもしれません。
地べたにひっくり返ってずっと星空を観察したかったのですが、帰る時間がどんどん遅くなるので、
後ろ髪を引かれる思いでビジターセンターを後にしました。
その後は、真夜中の下りハイウェイを書けないスピードで駆け下り、
途中でガソリン残量警告灯の点灯に緊張しながら、
既に日付が変わって夜中の1時前にホテル自室へ到着。
長い長い、非常に充実したハワイ4日目の旅程を終えました。
(5日目に続く・・・)