待望の新製品の一つであったInsta360 X4を購入しました。これは2月の時点でスキーでの
追い撮り用に計画していたものです。
2月の時点ではX3でしたが4月にX4が発売されました。動画サイズはX3が5.7Kに対しX4は8Kへと強化されました。
このカメラは全天球での動画を撮影するためのアクションカメラなので静止画の実力に関する情報が少ないです。2021/4に購入した全天球カメラのRICOH THETA Z1は静止画が高画質だったが動画はイマイチだったので逆もあり得ます。
そこで、まず静止画のテストをしてみました。今後、THETA Z1の代替になるかどうかも興味深いところです。
スペックとしては、
RICOH THETA Z1
1型センサ
静止画 6720x3360
動画 3840x1920
Insta360 X4
1/2型センサ
静止画 11904x5952 (5888x2944もある)
動画 7680x3840
となっています。撮像素子のサイズはRICOH THETA Z1が大きいが画素数はInsta360 X4が多いです。明るい所では画素数が多いInsta360が有利で暗所ではTHETAが底力を発揮しそうです。
Insta360 X4で静止画を撮影するとinspファイル(約21MB)が保存されます。Insta360 Studioと言うパソコンアプリでjpegファイル(約25MB)を書き出す必要があります。ファイルサイズが画素数の割に大きいので最高画質のjpegのようです。
実はinspファイルは拡張子をinspからjpgに変更するとjpegファイルとして読込可能でサイズはこれも11904x5952。2個のレンズで撮影した魚眼画像がそのまま並んでいます。
駒沢公園で撮影したテスト画像を
コチラにまとめました。
何故かInsta360の画像もTHETAのtheta360.comに登録できました。
theta360.comは来年1/15で終了なので代替のpannellum(詳しくは後述)による埋め込みコードも並べてあります。
パッと見では顕著な違いは無いかなぁ。
Insta360 Studioで表示できる最大拡大画像です。上がInstaで下がTHETA。THETA画像もInsta360 Studioで表示可能でした。

ほぼ変わらずながら画素数の多さからInstaの方が良く解像しているようです。
こちらは太陽の写り方。同じく上がInstaで下がTHETA。

Instaはレンズガードが付いているためゴーストが沢山出ます。これは付属の標準レンズガード(プラスチック製)で、プレミアムレンズガード(強化ガラス製)と言うのもありますが、ゴーストは悪化すると言う話も(と言いつつ発注しましたが)。レンズガードを外せばクリアになりそうだが、もしかしたらレンズが柔らかくて傷が付きやすい恐れもあり(だからレンズガードが付属している?)外して使うのも怖いです。
THETAはゴーストは少ないが太陽像は大きいです。このあたり優劣は付けがたいかな。全天球写真は印刷して部屋に飾るようなものではないので、ある程度のゴーストは気にしなくてもよいかも。
全天球写真のSNS共有はfacebookは対応ながら、以前はできていたLINEは今年非対応になったとか。ホームページへの埋め込みは、theta360.comでは埋め込みコードの生成ができていたが来年1/15で終了。theta360.comはRICOH360に移行するのですが、これは画像のHTMLは出力可能なものの埋め込みコードの生成機能はありません。Insta360もコミュニティに投稿すると埋め込みが可能らしいが、これ自体SNSみたいなもののようでいかがなものか。
調べたら
「360度画像をサイトに埋め込む方法6選!」と言うのがあって
Pannellumを推奨してました。
これはファイル一式をダウンロードして自サーバーの適当なフォルダに置いておくと、

と言った埋め込みコードで表示できます。
外部サーバーに依存せず自サーバーで閉じているところが良いです。将来ブラウザの仕様が変わって表示できなくなる可能性もあるが、現状で主要ブラウザに対応しているので当分は大丈夫でしょう。
ローカルファイルで表示するとお知らせが出たり表示できなかったりします。
サーバーに置いたファイルで表示すると正常に表示されます。
theta360.comとPannellumの埋め込みコードでの最大拡大表示です。画像の画素数によらず画角で制限されているようです。
縮小画像は結構違っていてPannellumは超広角画像と言った感じですが、theta360.comは魚眼レンズ風のリトルプラネット表示が可能です。
Insta360 Studioもリトルプラネット表示はできず、これが限界です。この表示だと何故か周辺がボケます。
結論としては静止画についてもInsta360 X4で代替して問題無さそうです。暗所での画質は落ちる恐れがありますが、5888x2944に落として撮影すればある程度の改善が見込まれます。
あとTHETA Z1にはプラグイン組み込み機能があり時間差で表と裏を撮影するTime Shift Shootingを使うと自分が写らない写真を簡単に撮影できました。Insta360 X4にはこれがありません。但し立つ位置を変えて2枚撮影しPhotoshopで片側の半分を切り取って他方へ貼り付ければ、若干手間はかかりますが同様の事が可能です。またアプリでシャッターを切ったりセルフタイマーを3~15秒に設定することもできます。
THETAは数年のうちに撤退かと言う噂もありますが、慌ててもう1台買っておいたりはしなくて良さそうです。
さて次は動画のテストです。こちらは撮影よりも編集方法がメインになるかと思います。
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Posted at
2024/11/15 18:30:45