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珊瑚海海戦で海軍が何をどう反省したか分からないが、長期戦になればじり貧になることを理解していた山本はミッドウェーで敵空母撃沈ではなく、敵パイロットを捕虜にすべきだったと思う。

具体的にどういうことか？
主力空母の任務は米空母の甲板に爆弾を落とし、攻撃を終え帰還した米爆撃機を着艦不能にする。これだけでいい（言われたとおりのことをやるだけだから無能な南雲もしくじることはなかっただろう）。すると米爆撃機は着艦できないためミッドウェー島に向かおうとするだろう。そこで「ミッドウェー島に行きたければ行くがいい、ただし大和の艦砲射撃にさらされることになる。それがいやなら武装解除しわが主力空母に着陸せよ」というメッセージを送る（『紺碧の艦隊』では司令官が自ら敵空母に降り立つシーンがあった）。もちろん、主力空母の被害はほとんどないことを前提とするが・・・。

捕虜にしてどうするか？
海軍としてはこれ以上の戦闘を望まない。捕虜やミッドウェー島は明け渡す。その代わり、早期講和を求める。これで良かったのだ。そうすればだまし討ちとのルーズベルトのプロパガンダは足元から崩れることになる。
だが、山本は勝ちにこだわった。ハワイを奇襲して相手の出鼻をくじくどころか逆上させたわけで、自らの過ちを認めたくなかったのだろう。イソップの寓話『北風と太陽』でも学んでおけばよかったのに。

ちなみに『紺碧の艦隊』ではナチスドイツによって迫害されたユダヤ人のために樺太に東方エルサレム共和国を建国した。同様のことをやれば、アメリカとの早期講和に一役買っていただろう。太平洋での脅威がなくなった連合艦隊がイギリス海軍をせん滅するか、それとも日独伊三国同盟を破棄し、大西洋でイギリス海軍を支援するかは本題と掛け離れるため触れないでおく。