父と車。

先週の木曜日、父が亡くなりました。

この1週間で通夜・告別式を済ませ、そのあと市役所などで事務手続きや電話で保険などの手続きを行い、まだ年金や納骨などは残ってますが、大方落ち着いたのでこうして書いております。

普通のお宅と違い、我が家はあまり車というものに縁がなかった（私や弟が免許取るまでは）家庭でしたし、父もそんなに車大好きな人ではなかったです。

1年だけ、前にここで書いたこともある「クロシビ」（謎の初代ホンダ・シビック）を叔父から譲り受け乗ってました。

その後、今の家を建て引っ越した後は15年ぐらいは車のない（最初の7年ぐらいは市内に住んでた祖父を車の必要なときは呼んでいた）家でした。



この車が来て以降、今に至るまで車のある生活になりました。

で、過去に私の車でもっとも父の意見が反映された車がこれでした。



クラッシックミニです。

父は設計士をしてて、定年退職するまで結構海外の単身での赴任が多く、20年ぐらいは父のいない生活でした。

ブラジル・ラオス・アフリカ・インドネシアなど年単位で赴任し、現地の日系企業の工場や現地の学校などの着工までの立ち合いをしておりました。

その土地の都市でVWのビートルやクラッシックミニなどをみて結構印象を残したのでしょう。
あと、買いたかったのでしょう。この車も。



私が小学生の頃たぶん最初で最後で、会社帰りにこの車が載ってるカーグラフィック誌を買ってきて、結構気にいったみたいでした。
ただ、今の家を建てたばかりの頃でお金なんてなかったので夢物語で終わりました。

ミニ乗ってた4年間は運転はしなかったけど、一緒に乗ると笑顔が多かった気がします。
乗りたかったんだね。

8月の中旬から今月の頭まで入院してて、退院のときにこれに乗りました。
そして、お骨になって帰宅するときも。



これが父の乗った最後の車でした。

おとうさん、あの世でもクロシビや乗りたかったシティに乗ってね。