
昨日、会社帰りにこの画像のクルマに出会いました。
青で若い方が乗っていました。
「マツダ・シャンテ」です。
シャンテを語る上で忘れてはならないエピソードがあります。
これ、実は日本初のロータリー搭載の軽乗用車になる予定だったんです。
シャンテの前身は「マツダ・キャロル」(今のスズキ・アルトのOEMと
同じ名前ですが、完全なマツダオリジナルな、後ろが反り返っている
特徴的なデザインな軽でした)で、1962年の発売当初はスバル360を
脅かす存在でしたが、ホンダN360やスズキ・フロンテ(RRの「コークボトル」
デザインの)、ダイハツ・フェローとか1960年代後半には強力なライバルたち
に撃沈されて、最下位グループまで追いやられました。
その頃、マツダはコスモ・スポーツ、ファミリア・ロータリークーペ、
ルーチェ・ロータリークーペ、初代カペラなどロータリー専用車種を
続々と市場に出し、人気を博していました。
当然、軽にもロータリーをという声もあり、キャロルにロータリーを
積んで軽のトップグループに返り咲こうとマツダ開発陣は張り切って
いました。
キャロルのFMCでロータリー搭載で・・・という夢は他のメーカー
(スズキやダイハツ、ホンダなど)から反対され、軽のロータリー
はお蔵入りになりました・・・。
それから35年以上たつ現在でも軽のロータリー車は出てません・・・。
ロータリーはボツになってしまいましたが、キャロルの後継と
して、1972年、シャンテは出ました。
エンジンは商用のポーター/ポーターキャブの2気筒が当てられました。
その頃(1972年)の軽の勢力は・・・。
ホンダが首位(ライフ、Z・360のですよ。)で、スズキ(RRのフロンテ、
フロンテクーペ)、ダイハツ(フェローMAX)が3強で、
あと三菱(ミニカF4)、スバル(初代レックス)そしてマツダ(シャンテ)
でした。
まぁ、35年後の現在とそんなに変わらない気はしますね。
スズキ、ダイハツが車種を倍以上にして、勢力を増したってことですね。
ホンダはもう少し360時代のように軽に力を入れてほしいものです・・・
話が横道にそれましたが、シャンテは3強を脅かす存在にはなりえず、
オイルショック、そして軽の枠拡大で、1976年から360→550になる
前に1975年を持って、3年という短命で消えました。
マツダの軽も1989年の新キャロル(スズキのプラットホームを
つかったアレ)まで14年間軽乗用車は中断となりました。
生産中止後、1980年代になり、シャンテは意外なところで話題になりました。
ロータリーのチューナー「RE雨宮」が12Aロータリーエンジンをシャンテに
移植、「軽の皮をかぶった怪物」の誕生です。
今でいえば、三菱iにランエボのエンジン、スバルR1にインプレッサWRX・STI
のエンジンを換装して、足など強化して、AMG・C63みたいな感じですかね。
どこかそういうクルマ作っているかもしれませんね。
シャンテ・ロータリー、マンガにも出ました。
「よろしくメカドック」の初期にスカイラインRSと対決してましたよ。
Posted at 2007/08/12 08:37:24 | |
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国産旧車 | 日記