NCロードスターのオイル交換のついでに、新型NDロードスターの試乗をしてきました。グレードは
S Special Packageの6MTです。やはり新型は気になって仕方なかったのです(笑)
電話で予約したら結構すんなりと試乗することができました。
お店に到着すると、「オートマとマニュアルどちらがよろしいですか?」と聞かれたので、コンマ一秒間をおいて、「マニュアルでお願いします」と答えました。2台用意してあるとは立派です。(上から目線)
※こちらはAT車。白もいいですね~。
正直、薄めのヘッドライトの形状は好きではありませんが、角度を変えると格好良く見えるから不思議です。
6MTの試乗車は出払っていて戻ってくるまでAT車の車内で営業マンにロードスターの説明を受けました。
まだ若い方だったので、カタログスペックの説明に終始したことは微笑ましかったですね(^^;
黒の6MT車が戻ってきたので、乗り込んでみます。最初の印象はNCに比べてタイトな感じがしました。
多分車内寸法に大きな違いは無いと思いますが、幌が頭上に当たりそうなくらいギリギリだったのでそういう印象になったんだと思います。
さて、プッシュ式のエンジンスタートボタンを押してエンジンをかけます。アイドリングの音は特段印象的なものはありません。フロントガラス越しに見えるフロントフェンダーとボンネット両端のこんもりとした山のような抑揚は、もちろんデザイン的にもアクセントになっていますが、車幅感覚が掴み易い効果も狙っているんですね~。これは運転しやすかったです。
晴れていたので幌を開けてみます。通常、幌を開けるときはサイドウィンドウを少し下げるんですが、NCと違ってこの作業を自動的にやってくれます。まるで輸入車のオープンカーのようです。
そして感心したのが、幌を「閉める」作業です。NCでも幌を開けるのは車内に座ったまま出来るんですが(私のNCはクロス幌ということもあります)、幌を閉めるときレバーを引くと、幌が「ポンッ」と少しポップアップするんです。これによって無理な体勢をしなくても容易に幌に手が届くんです。細かいことですが、突然の雨のときなど信号待ちなどで幌をスマートに閉めることができるのはポイント高いです。
営業マンを助手席に、ディーラーの周辺の国道を数キロ往復しました。短距離なので全てを語ることはできませんが、特徴の一端は掴めた気がします。
端的に言うと、すべてにおいて「軽やか」という言葉に尽きます。
ボディが軽くなっているのはもちろんですが、ステアリング、シフト、クラッチ操作がとにかく適度に軽いんです。
某社のように柔らか過ぎず、かといって重すぎず、ちょうど良いあんばいの操作性でした。長距離運転しても疲れにくいだろうなと思います。私のNCがかなり重く感じます。(RSグレードということもあるのでしょうが)
インテリアはいたってシンプルです。奇をてらったところは無く、かといってチープでは無く、NCより断然好きですね。飽きがこないデザインだと感じました。
シート:サイドサポートは相変わらず足りませんが、適度なクッション性があります。NCと大差ないと思います。
ステアリング:小径です。そして適度に軽いフィーリングです。電動パワステの違和感は最小限に抑えられていると感じましたが、油圧のダイレクト感には一歩及ばずといったところでしょうか。車速によってステアリングの重さがリニアに変化するようですが、残念ながら今回の試乗ではその感覚は掴めませんでした。
シフト:NCに比べて、ストロークに大きな変化は無いように感じました。かつてのホンダビートのように「カチッ」と入るというよりかは、軽く「スッ」と入るフィーリングです。これは気持ち良かったです。ただ、3速で若干のひっかかり感がありましたが、これは個体差かもしれません。
エンジン:アクセルのツキもほど良く、踏み込んだときに聞こえてくるフォーンというエグゾーストノートも軽やかでした。低速のトルクも特に足りないとは感じませんでした。ただし、街中では不満の無いパワー感でしたが、高速道路やワインディングではどうでしょうか。1日試乗(平日のみ)で試してみたいところです。
サスペンション:最近のスポーツカーらしく、街中では快適でした。ピョンピョン跳ねることもありませんでした。今のところこれ以上の感想はありません(^^;
ブレーキ:街中の走行では良く分かりませんでした。ただ、NCのようなカックンブレーキではなかったです。
※これは私の体格的な問題かもしれませんが、座高が高いことが影響しているのか、ルームミラーのポジションが決まりませんでした。最大限調整しても後ろが半分しか見えませんでした。もう少しシートとステアリングの位置を調整すれば解消するのかもしれませんが、ちょっと気になりました。
とにかくグラマラスです。全体的な曲線基調のデザインはとても好みです。ボディカラーは、もし買うなら5万円のエクストラマネーを払ってでもソウルレッドにしますね。
黒のホイールもまるで社外品のようで格好良いです。16インチにしたのは正解です。
幸いにも(?)、心の奥底から「欲しい!」という衝動はまだ来ていませんが、間違いなく将来の愛車候補の筆頭に数えられるクルマでした。運転していて楽しい、気持ち良いという感覚は間違いなく感じることができました。
初代ロードスターのカタログにある、「このクルマを手に入れるほんの少しの勇気を持てば、きっと、だれもが、しあわせになる。」という言葉は今回の新型にも当てはまるでしょう。とにかくニヤニヤが止まらないクルマです!次はS660にも試乗してみたいものです。
Posted at 2015/06/08 20:18:48 | |
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試乗 | クルマ