直列６気筒ターボ

エンジン屋BMWが作る傑作エンジンの直列６気筒ターボエンジン。
７シリの代車で久しぶりに味わう機会があったので満喫。

やはり６発のエンジンはとても気持ちが良いですね。
ガソリン燃やしてる感じとそれを動かしている感覚がたまらないです。
とくにマフラーやエンジンのサウンドがそれっぽい演出をしているためか、ついつい踏んで楽しみたくなってしまいます。
これは他のモデルには無い感覚なのでそれだけ気持ちが良いということでしょう。

そして秀逸なのが０加速。
停止状態からアクセルを踏み込むとホイルスピンすることなく強烈なダッシュ。
低回転からトルクが出るのでワープする感覚を覚えるほど。
この加速は病みつきになる楽しさがあります。
５０ｋｍくらいまではかなり速いので信号ダッシュはスポーツカーとも言えます。
今乗ってる７シリーズより確実に早い。

とはいえ早いのはそこまでで２速にシフトアップしたあたりで鈍ります。
１００ｋｍオーバーの世界では７シリのほうが速いのでハイパワーな車に慣れている人には高速道路は少し物足りないかもしれません。

試乗して驚いたのが足回り。
以前乗ったディーゼルモデルは固く突き上げも凄くハードな乗り味なのですが、こちらはしなやかでダンパーの制御も優秀。
快適なクルージングに最適な足回りになっていて、峠のハイペースから街中ののんびりした走りまでうまく対応しているのを感じました。

ただ残念なのは内装の質感。
メルセデスの新しいモデルの内装の質感はさらに良くなっていたので、また差が開いたなと感じます。
そういった部分はレクサスやメルセデスはうまいなと感じます。
１０００万の車というのを考慮するともう少し頑張ってほしいと思いました。

電気に変わる最後の内燃機関としてのエンジンは最高ですが、これを購入するのであればもう少し頑張ってＭ３買ったほうが幸せなのかなという微妙な立ち位置を感じるとともに、セダンはおじさんカーとしての立ち位置なのか街中でも埋もれてしまいます。

車間を開けて走っていると、急な割り込み、横からの飛び出しなどの抑制効果がある車ではないのでブレーキ踏む回数がかなり増えます。
ここの性能が悪い車は燃費も悪くなりますし、ホイールもダストで直ぐ汚れますからね（笑）
不細工と言われるかもしれませんが巨大なグリルの必要性を感じた瞬間です。

Ｘ５などの実車は高級感もあり似たような価格帯であればそちらが売れるの実際に乗ってみるとなるほどなといた感じを受けました。