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フランソワ・アルヌ~ル♪のブログ一覧

2016年04月10日 イイね!

【フルコン】 4連スロットル+Dジェトロ制御の大きな弱点 【セッティング】

みなさま お姉様 ごきげんよう♪

四連スロットルのDジェトロニック(D-Jetronic)制御には大きな弱点があったりします

それは! スロットルをそこそこの開度まで開けると吸気圧センサーの値が大気圧とほぼ同じような値となってしまうということですわ


Dジェは吸気圧センサーでスロットル下流の圧力を検知します
四連スロットルの場合は下図のような按配となります

四気筒の場合 吸気圧センサーが得る値は”吸気行程の気筒の負圧”+”吸気バルブが閉まっている気筒の圧力(ほぼ大気圧)”x3 の合成値 となると思いますわ
ひとつの吸気圧センサーでは吸気行程の気筒の負圧のみを細かく計るコトが出来ていないというワケです

どうしてこれ↑が問題なのかというとですね
あるスロットル開度以降は燃料噴射量&点火時期などの負荷軸が吸気圧値のマップのごくごく狭い範囲(青箱の場合:700~800mmHg)のデータ値でエンジンの制御をしなければならなくなるということです
さらに吸気圧は平気で変動してくれますので・・・


さて只今 Dジェで制御されていたお友達のNB2ロドスタの四連スロットル仕様+ハイカム+Freedomコンピューター(通称:青箱)制御を再セッティングしております
正しくはマッチング 業界用語では適合ですわね

(青箱には空燃比連動機能が付いておりませんでした)

さるところで仕上げられたエンジン(四連スロットル仕様+ハイカム+青箱の仕様)を載せ換えたのですが 燃費がとても悪く(燃料計の針がみるみるEmpryに!) 走りも・・・ノーマル?
そんなワケで空燃比計を取り付けて確認してみたところ A/F=10なんて値がぽんぽん表示されました・・・

これはあかんですわね ということで製造元のE&Eシステムに送ってもらって空燃比連動機能をプラスしてもらってセッティングを開始しました
街乗りマシンということで気軽にエアコン使えるDジェ制御で良いんじゃないかしら? とお気楽に空燃比連動機能を使って燃料噴射量を自動学習させてみたわけですが・・・・

↓結果は!!

燃料噴射量マップ(値は充填率)



燃料噴射量のスロットル開度補正マップ


燃料噴射量マップの立ちはだかる壁のような斜面とスロットル開度補正マップの予測出来ない凹凸具合・・・・
得られた走りも四連の意味あるのかしら? という感じでした
ここまであからさまにアレだと すっぱりDジェ制御を止められますわネ

本日α-N(スロットルスピード)制御に変えまして 改めてセッティングしておりますわ
Dジェでは得られなかった心震えるフィーリングの片鱗 が出てきておりまして あてくし わくわくしておりますの

懸念していたアイドル時の負荷増加(エアコン・ヘッドライト・パワステ・空調ファンなど)による空燃比の変動ですが 青箱の機能であるアイドル時の負荷燃料増量を使えばイケそうですわ

FCSSのメニュー:1係数→14その他の係数→8増量処理→
1増量処理フラグ→0となっているのを32768を入力→値が%-32768と表示される→これでiISCVの開き具合にあわせて連量増量処理が開始されます
2ISCV基準カウント値 75(負荷が増えてもAFが薄くならないように適度に調整)
3ISCVカウントゲイン 0.003(↑同上)

α-N制御を受け入れず 理屈ではない理屈でDジェ制御に拘るあまり スロットル下流に安くはない絞り部品(吸気抵抗)を入れたりするトコ(プロショップ)もあるようですが・・・・
車界で食っていくためにはアレやコレやで 稼がないといけませんからネ

四連スロットルのNB2ロドスタは純正シングルスロットルと比較すれば低回転のトルクが多少は薄いのかもしれませんが まあ普通に街乗り気楽走りが出来ております
右足のミリ単位の動きとスロットルが同化したようなα-N制御のダイレクト感・リニア感・シンクロ感
7,800回転のレブリミット(腰下ノーマルなので)までのパワー感と四連スロットル独特の吸気音+乾いた排気音は濡れますわよ

☆ 付録 ☆
【Freedom computer:青箱】 α-N(スロットルスピード)制御の超!基本設定 【FCSS:セッティング用ソフト】
Posted at 2016/04/10 23:42:24 | コメント(1) | トラックバック(0) | エンジンチューニング | クルマ
2015年11月29日 イイね!

【広域空燃比計】 ご注意! 広域空燃比センサーが冷えている時の空燃比表示は怪しい!? 【Tech Edge】

みなさま お姉様 ごきげんよう♪

前の記事に書きましたが フランソワはTech Edgeの組み立てキットの広域空燃比計を使っておりますの
で! 最近やっと気付いた重要事項がありまして みなさまに報告しておきますわね

広域空燃比センサーは安定動作のために常時ヒーターで暖められております
逆に言えばセンサーが冷えている時の空燃比表示は極めて怪しいわけです

端的に言いますと 朝一番など広域空燃比センサーが冷え切っている状態でのエンジン始動
この時に表示される最初の数秒間の空燃比を信じてしまうと セッティングの迷い道にハマってしまう可能性があるということですわ

↓これは朝一番の水温22度でエンジン始動した時のログですが信じるに足る空燃比が表示されるまで13.8秒も掛かっておりました


冷間時でも難なく始動するためには燃料噴射量の始動増量・冷間増量の調整が欠かせません
そこで広域空燃比計を頼りにするわけですが こういう落とし穴もあったりするわけですね

面倒なことですが始動時の燃料噴射量調整の際は
先に広域空燃比センサーのヒーターに通電して ヒーターを充分暖めてからトライ!するのが吉
ですわね
Posted at 2015/11/29 23:53:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | エンジンチューニング | クルマ
2015年11月29日 イイね!

【広域空燃比計】 ご注意! 空燃比計の応答遅れ 【Tech Edge】

みなさま お姉様 ごきげんよう♪

燃料噴射量の調整には広域空燃比計があると便利ですわね
フランソワはTech Edge組み立てキットのブツを使っておりますわ

理想空燃比は14.7 パワー空燃比は12.5~12.7ということですが 空燃比計がなければ体感でツメてゆくことなどフランソワには出来ません
ということで広域空燃比計のお世話になりっぱなしです

そんな便利なブツですが ちょっと気をつけなければいけないコトがあったりするのです

それは! 応答遅れ!! なのです

↓これはスロットル全閉⇒燃料カット⇒スロットル開⇒燃料噴射再開のログですが
燃料を吹いたタイミングにたいして その時の空燃比が認識されるのは この状況では約0.3秒後となっておりました

この応答遅れ・表示遅れというものは どうにも避けては通れない道のようですわね

適正な燃料噴射量の調整はチューニングの大きなキモですわね

その辺りを考慮にいれて
みなさまの良きチューニングライフに幸あらんことを♪
Posted at 2015/11/29 23:21:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | エンジンチューニング | クルマ
2015年04月22日 イイね!

【要注意!】 ピストンのランド割れの原因 【1.4キロ オーバーブースト!!】

みなさま お姉様 ごきげんよう♪

ミラバン EF-VE-DETエンジンのピストンの1stリングのランド落ちの原因を推測いたします
ずばり オーバーブースト!!
なにげに1.4キロ(絶対圧2.4キロ)の過給圧を掛けてしまったことによって ダイハツ純正の鋳造ピストンのランド部分が燃焼ガスの圧力に負けて破断したのですわ

簡単に言えば 大丈夫 イケますわ......多分
という根拠のないブーストアップでフランソワは純正ピストンを壊したのです

ミラアヴィのメーカー設定過給圧が0.8~0.9キロくらいという情報ですから
壊れてしまっても それは無謀なフランソワの責任ですわね
※ちなみにEF-VEとEF-DETのピストンはリング溝周りの寸法は同一です

理屈としては↓こんな感じです
プラグ点火後の燃焼ガス圧によってピストンが下がっているところです

EF-VE-DETエンジンの場合は排気バルブ側のシリンダー内壁にぎゅぎゅーーっ!とピストンが押し付けられますわ

吸気バルブ側の1stリング近辺の状態です
1stリングはシリンダーとピストンの隙間を抜けてきた燃焼ガスで下方へと
クルマを動かしちゃうくらいの力で押し付けられます

また リング溝に入り込んだ燃焼ガスによってピストンリングは裏側から押されてシリンダーへと押し付けられもします
そしてピストンリングに掛かった力によってリング溝内でテコの原理が働いてしまって リングを保持すべきランドを下へとこじる強烈な力に変わってしまったということですネ
このような強力な力が何度もそんなに厚くないランドに加わるという所謂繰り返し応力によって疲労破壊してしまった!というのがこの事件の真相ですわ

金髪乙女探偵フランソワは紳士好みのちっちゃな胸を大きく突き出して 得意げにそう話すのでした
(自分の不始末で壊したのにネ♪)

10年以上前に設計されたピストンとはいえ メーカー様が極力ムダを省いたモノとなっているハズですから ここ最近の軽エンジンのピストンならさらにゆゆうは少ないのではないかと考えます
端的に言えばアルトやS660などの最新ターボ勢をぐい!っとブーストアップすると クランクやコンロッドが壊れる前に純正ピストンがきゅぅ!っとイっちゃうと予言をしておきます
うふふ 楽しみですわね

大丈夫ですよ 致命傷ですみますから

↓壊れたピストンです



2ndリングのランドも下方へと押し下げられて変形して クラックが入っておりますわ












「ピストン ランド割れ」で検索すると 原因としてオーバーブーストの他に
冷却不足・潤滑不足・薄い空燃比と書かれておりますが それは根本として違うとフランソワは考えます
ピストントップが溶けたり 損傷しているのならその可能性もありますが
大体ピストンはキレイな状態でランドだけ割れている場合も多かったです

メーカーが想定・保障しない過給圧を掛けたなら ピストンは壊れますよ というごくごく簡単な話であるわけです
ということで ピストンのランドの強度について深く考えさせられたフランソワでした
Posted at 2015/04/22 23:55:59 | コメント(3) | トラックバック(0) | エンジンチューニング | クルマ
2015年03月17日 イイね!

【点火時期】 と或るメーカーの実験結果 【排気温度】

みなさま お姉様 ごきげんよう♪

1995年発行という20年前の文献ですが 点火時期と排気温度の関係を示すグラフが記されておりました
そのグラフがちょっと判りづらかったので表にしてみました↓




排気温度があちち!になっちゃうとコワイですからネ♪
Posted at 2015/03/17 23:25:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | エンジンチューニング | クルマ

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「首都高SPL ゼロ(1) 4月18日発売予定」
何シテル?   03/28 22:17
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