
そんなこんなで・・・
ストロボ撮影のお話。
ストロボってどんなとき使いますか?
夜、暗いとき?
正解です。
暗いときに使うというのが一般的ですよね。
でも、使い方はそれだけじゃ無いんです。
と言うより・・・
暗くても、カメラの進化で。。。
ノンストロボでもISO感度をガバッと上げたら昼間のような写真も撮れますよね。
と言うわけで。。。
冒頭の写真は見ての通り昼間なんですが、、、
ストロボも焚いてます。
画面で言うところの左下からモデルさんの顔に向けて1灯炊いてます。
これは、今回帽子をかぶったところを撮って欲しいというクライアントからのリクエストで、
主人公は実は帽子です。
といってもモデルさんも綺麗に撮りたい!
と言うわけで。。。
ストロボを使わないと・・・
目の下のあたりとあごのあたりに陰が出来ちゃうんですよ。
それをストロボ光で補った・・・と。
でも、別にストロボじゃ無くてもいいんです。
助手がいればレフ板でも。
助手がいれば・・・ね(泣
で、、、
今回は直接日光が当たる場所では無かったので、さほどシャッタースピードが上がりませんでしたが、
明るい場所でストロボ撮影する際に注意することがあります。
それは・・・シャッタースピード。
一般的なカメラは、ストロボとの同調速度の上限が決まってます。
これはストロボをカメラに接続すると自動的にリミッターが働いて、ある一定以上のシャッタースピードでの
撮影が出来なくなります。
一般的には1/200とか1/250くらいですね。
その場合日中撮影するとどうなるか・・・
端的に言って露出オーバーになります。
本来、たとえば絞りがF2.8、SS1/4000、ISO100あたりが適正露出だった場合、SSが1/250とかに
抑えられてしまうと、過剰にシャッターが開きますから、光を取り込みすぎて露出オーバー!
ってなるわけです。
じゃあダメじゃん!
というと・・・文明の利器!
昨今の一部のカメラ(主に中級以上)ではハイスピードシンクロ(HSS)が出来るものが増えてきました。
これは、HSS対応のカメラとストロボを使うことにより、ストロボ撮影時のシャッタースピードの
リミッター超えが可能になるのです。
HSS対応のカメラもストロボも中級機以上の機能になることが多いのですが、もし現在HSS未対応なら
次に買う機種はHSS対応かどうかを判断材料にするのもアリかとは思います。
さて、
じゃあストロボは何買ったら良いの?
ってハナシですが・・・
間違いないのは純正です。
昔々のストロボは外光オートと言って、ストロボに光センサーがあって、そのセンサーで光量を判断し
制御してましたが、現在のカメラの殆どはTTLというものでカメラ側にて発光量を測定・制御してます。
ので・・・
制御プロトコルが自社製品同士なら制御も間違えることはありませんので、精度の高い調光ができます。
サードパーティはレンズにしろストロボにしろ、制御プログラムがメーカーから開示されてる訳では
ないので、どうしても自社で解析して制御しなければなりません。
だから特にストロボは純正が良いと言われているのです。
次に性能は?
先ほどのHSSが対応/非対応で金額も変わってきますが、ストロボ自体が出せる最大発光量でも
金額が変わってきます。
先ほどのハナシでは無いですけど、昨今のカメラの高感度性能の向上は著しいものがあり、
正直、ストロボマターで露出量が決まるモノではありません。
が・・・
やはりこと屋外での日中撮影で使えるモノとなるとある程度は発光量に余裕があるものが良いと思います。
この発光量。
カタログスペックでは「ガイドナンバー」とか「GN」と書かれてることが多いです。
たとえば、、、
NikonのSB-700ではGNは・・・
28(ISO 100・m)/39(ISO 200・m)
(照射角35mm、FXフォーマット、スタンダード配光時、20℃)
とカタログでうたってます・
一方ニッシンという会社のDi700Aというストロボは・・・
最大ガイドナンバー54
と、明記されてます。
じゃあ数字の大きいDi700のほうが高出力なんだ!
と、言いたいところですがさにあらず・・・
じつはこの数字あるトリックが隠されてます。
それは・・・
照射角によって発光量が変わってくる
と言うことです。
例えるなら・・・そーだなぁ・・・
蛇口にホースを繋いで水をまくとき・・・
ホースの先端をすぼめなかったらダラーっとした水圧にしかなりませんが、指で先端をすぼめると
勢いが増しますよね。
絞らなければ太い(=断面積の大きな)水が、絞れば細い(=断面積の小さな)水が出る。
ストロボで言うと、ストロボにはズーム機能があるものがありまして・・・
28mmの広角レンズを着けたときは照射角度もワイドに、200mmとかの望遠レンズを着けたときは
照射角度も狭くすることで、撮影範囲外のストロボ光をレンズで集めて光量を増す!
・・・ちょっと分かりにくい文章ですね。
まぁつまり、単位面積あたりにどれだけ光を照射できるかがGNなので、光を収束させればそれだけ
単位面積あたりの光量が増すってハナシです。
と言うわけで、今一度カタログを見ると・・・
NikonのSB-700では・・・
ガイドナンバー28(ISO 100・m)/39(ISO 200・m)
(照射角35mm、FXフォーマット、スタンダード配光時、20℃)
としか書いてませんが、ニッシンDi700Aでは
ガイドナンバー(GN/照射角):
54/200mm・49/135mm・48/105mm・47/85mm・41/70mm・32/50mm・28/35mm・25/28mm・22/24mm・17/16mm(ワイドパネル) ※ISO100相当
と書いてあります。
NikonではISO100のとき、35mmの照射角でGN28ってことですが、ニッシンの35mmを見ると・・・
(GN/照射角)28/35mm
あら!
全く一緒ってハナシなんです。
このGN表記。
車に例えると、エンジンの最大パワーを表してるか、常用域での実馬力を表してるかの違い・・・かな
カタログで常用域でのパワーなんてパワーカーブくらいしか書いてませんけどね。
ですから、よく海外製品で「ガイドナンバー○○!」とか喧伝していても実は国内メーカーのストロボの
ほうが高出力だったりするので、カタログを良く見ましょうね♪
昔は前述の外光オートがあてにならなくて、ISO感度と被写体までの距離、そしてガイドナンバーから
レンズの絞りを計算して、撮影してたもんですが・・・
今ではその計算方法も忘れちゃったなぁ・・・
と、、、
ハナシが長くなりましたが・・・
実は、先日のジェイズフェスタ。
ストロボ2灯焚きしたかったんですよ。
で、持ち込んでたんですが・・・
1機お亡くなりになりまして、当日は1灯焚きだったんですよ
まぁ10年以上使っていて、最近はだましだまし使っていた古参だったので大往生でしょう。
ってことで、、、
先日の反省を踏まえ・・・
ストロボ買っちゃった♪
いや、純正買えよ!
って書いたばかりですが・・・
ニッシンでリモート発光のシステム組んじゃってますから・・・
また、新製品で
i60aと言うのも出てたのでそっちにしようかとも思ったのですが・・・
今使ってるDi700Aとの操作性が変わるのがイヤだったのと、GNが違うので調製が面倒かも・・・
なんて理由では無く、Di700Aのほうが1万くらい安かったから
というよこしまな理由です(w
あと、、、
Air10sも買っちゃった♪
もちろん今までも・・・
先代のAir1持ってたんですが・・・
明るいところだと見えないんですよ・・・
操作表示部が
10sは表示方法がLEDから液晶+バックライトに変わって見やすくなったというwebの口コミを見たんで…
この辺はまだ実勢配備してないので、また使ったときにでも。。。
と言うわけで。。。
ストロボ撮影講座のふりをした購入物紹介でした(コラ
長文失礼しました。
さて・・・
文章一発書き上げだけど誤字無く書けてるかな・・・
・・・
やっぱ3箇所くらい誤字あったわ(w
今回この記事・・・
特にGNのことを書こうと思ったのは・・・
前述の通り1コ壊れて再起不能になったので、もう一台買おうと思い調べてて・・・
当初は1万くらいの海外製にしようと思ってたんです。
先月今月散財しまくってるから。
それに
Air RもあるからTTL使えればリモート発光できるし・・・
でも、
Air R経由だとトラブル時にストロボが悪いのかAir Rが悪いのか、判断できなくて・・・
まさに先日のフェスタでは1灯不発光の原因がすぐには分からず、撮影時間に支障を来しましたので
システムを簡潔にしたく一体型にしたという次第。
まぁ海外ストロボもリバースエンジニアリングで回路丸ぱくりしてるところもあったりするので、
そこそこの精度が安価に出せちゃったりもするけど、まぁ今回は国内メーカー品で!
ってことで。