
アルトの納車から1週間が経ちましたので、そろそろレビューしてみたいと思います。
今回買ったのはバンのVPで、モデルチェンジしたのと同じ、2014年12月に登録されたど初期の車両です。
自動ブレーキは必要ありませんでしたが、素のVPだとABSすら付かないので自動ブレーキ付きにしました。
ちなみに自動ブレーキ付きだと横滑り防止装置もセットで付いてきます。
2015年度以降、軽自動車税が増税されていますが、2014年度の登録で、しかも貨物車なので年額4000円とY31セドリックの11分の1です。
先代は乗用と商用でフロントマスクが異なりますが、当代は共通のため、正面からだと乗用のFやLと見分けが付きません。
ただし、先代同様バンは白色の無塗装バンパーなので、万が一交換することになっても、カラードバンパーより安く済みそうです。

乗用グレードは車名表記がエンブレムですが、バンはステッカーで最大積載量表記と一体です。
テールランプはハイゼットカーゴに似ていますが、よく見ると別物です。

先代はベージュを基調とした内装でしたが、当代はグレーを基調とした内装となっています。
ただし、部分的にホワイトを取り入れているため、冷たい感じはしません。
先代はバンでも装備されていたシガーソケットが非装備(ディーラーオプションで装着可能)ですが、その一方で先代のバンは運転席のみだったサンバイザーが助手席側にも装備されています。
運転席は薄いですが、クッションがやや固く、ホールド性もあり意外と悪くないです。
ヘッドレストが前のめりですが、これは安全基準の関係なので諦めましょう。

オーディオはスピーカー一体型のAM/FMラジオです。
基本的に休日しか音楽は聴かないので、当面はこれで十分です。
いざというときはFMトランスミッターで・・・シガーソケット無いから使えないじゃん。

簡易的なものですが、一応盗難警報装置は装備されています。
キーレス以外で解錠し、一定時間経過するとクラクションで鳴り続けます。
イモビライザーは無いので鍵の区別はできず、正規の鍵で開けても鳴るので要注意です。

ホイールはセンターキャップのみ装備された、13インチの銀色スチールです。
タイヤはダンロップのSP10で、サイズは145/80R13 75Sという細いサイズを履いています。
ちなみに乗用グレードも同一サイズですが、こちらは低燃費タイヤのダンロップ エナセーブEC300を履いています。

前席の窓は手動開閉で、パワーウインドウの設定もありません。
ですが、窓を開ける機会はそんなにありませんし、後退時の後方確認はドアを開けるので、特に困りません。
スピーカー一体ラジオなので、ドアにスピーカーはありませんが、取り付け可能な構造になっており、配線も来ているらしいです。

後席に至っては、窓がハメ殺しになっており、開閉すらできません。
ですが、後席に人を乗せない、というかスペース的に無理なので特に困りません。

リアシートを起こしていても十分広いラゲッジスペースですが・・・

倒すとさらに広いスペースが生まれます。
ちなみに乗用グレードはスペアタイヤ非装備でパンク修理キット搭載ですが、バンはちゃんと荷室の下にスペアタイヤが搭載されています。

エンジンはR06Aで、バンとFのMT車はVVTレス仕様のため、最高出力は49馬力です。
数値だけ見ると非力な感じがしますが、620kgという軽量ボディのおかげで非力さは全く感じません。
むしろ体感的にはセドリックより速いです。
エンジン音は先代に搭載されたK6Aと比べるとかなり静かです。
これに5AGSというMTを自動変速化したミッションが組み合わされます。
走行音はMT車そのもので、自動変速モードでも現在のギアが表示されます。
トルコンATやCVTのようにアクセル踏みっぱなしで加速すると、変速ショックが大きいので変速しそうな音になったら少しアクセルをゆるめてやると、スムーズに変速されます。
マニュアルモードも選べますが、変速の速度自体はゆっくりなままです。
私の使い方では信号の少ない道を高速ギアかつ定速で走るので、変速も少なくエンジン音も相当静かになり、快適に走れますが、街乗りだと低速ギアメインで騒音も大きくなるので、結構疲れます。
一応クリープはありますが、力は弱く、僅かな坂でも下がります。
でも、あせらずアクセルを踏めば大丈夫ですよ。
正直、MT車の理屈を知らないと乗りこなすのは難しいんじゃないでしょうか。
実際、街中でみるHA36アルトはCVT車が多いです。

軽量ボディでギアが5速まで使えるため、燃費性能は優秀です。
まだ燃費計の数値でしか分かりませんが、遠乗りだと23~24km/l、街乗りでも22km/lは出ます。
車体の安定性は、流行りのトールワゴンよりはマシだと思いますが、セダンより重心が高く、タイヤが細くて車重が軽く、スタビライザーも入っていないので、急カーブや強風時などは要注意です。