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外装の次は内装を見たいと思います。

パット見は私の愛車と同じように見えますが、年式やオプション等の違いで細部が異なっています。

メーターパネルです。

デザインは私の車と同じですが、メーター照度コントロールに対応していないため、メーター照明はLEDではなくハロゲン電球と思われます。

窓の開閉は標準の手動式で、ドアロックも手動となります。

シートはビニールが標準ですが、オプションでファブリックに変更されています。
また、純正シートカバーが装着されています。

後席は当代まで中央席のシートベルトが2点式で、2012年の改良で中央席も3点式に変更され、ヘッドレストも大型化されています。

教官用スピードメーター&ホーンスイッチは非装備です。
オーディオスペースにはケンウッド製2DINナビ、MDV-333が装備されています。
コンフォートの2DINパネルはナビの装着を想定しておらず、機種を選びますが、当機種は画面が固定式のため、枠内に収まりさえすれば使用可能です。
ただし、画面がチルトしないので視認性はイマイチと思われます。

私は新車時に画面がチルトするクラリオン製ナビを指定して装着しましたが、パネルに干渉して動作に影響が出てしまい、解決までに苦労した覚えがあります（最終的にパネルをやすりで削って干渉しないようにしました）。

カップホルダーは無いのでエアコン吹出口に社外品が装着されています。

教官用補助ブレーキはペダルが撤去されていましたが、納車後にオーナーがペダルを入手し、いつでも装着可能な状態になっています。


ルームミラーは2段式が標準ですが、タクシー用の1段式に交換されています。

リア3面カーテンは納車後にクラウンセダン用が装着されています。
そういえば、以前乗っていた黒セドも日産車ですがクラウンセダン用リアサイドカーテンが装着されていました。

チャイルドロックは日本語と英語の2ヶ国語表記です。
末期モデルは言語に関係無く通じるようピクトグラム表記となっています。

広々としたトランクルームです。
ガソリン車なのでLPGタンクはありません。

暗くなり、公園の駐車場が閉鎖されるところで解散となりました。

いりたさん、当日は寒い中お付き合いいただきありがとうございました。

ここ数年でコンフォート納車ツイートを数多く見かけるようになりましたが、教習車上がりのガソリンMT車が多く、納車直後は正直どれも似たりよったりな印象が否めませんでした（これがスタートで、そこからオーナーが愛車を育てオリジナリティ溢れる外観に変化していくのです）。

そんな中、何じゃこりゃ!?と驚くような最初から人と被らない珍しい仕様を見つけ、どうしても気になったため、オーナーとお会いました。

今回お会いしたのは、Twitterのフォロワーでコンフォートに乗られているいりたさんです。

2009年式の教習車仕様TSS13Y型で、ガソリンエンジンのMT車です。

当車は教習車仕様でありながら教習車歴が一度も無く、教習車ではほぼ選択されないフェンダーミラー仕様（末期モデルは補助ミラーが装着不可）となっています。

そして、1番驚いたのが・・・

純正ブラック塗装ということです。
カラーコード202がブラック塗装を示します。

タクシー仕様は純正で黒設定がありますが、教習車仕様は白色のスーパーホワイトII（040）しか存在せず、私が新車注文する際も白以外の塗装は全塗装するしかないと断られました。

タクシー仕様は指定色と呼ばれる、カタログカラー以外の塗装で導入されるケースが多かったですが、教習車はほとんど白しか見たことありません。

初代オーナーは車関係の法人ですが、どういう経緯で購入されたのか、どうやって黒が指定できたのか全くもって謎です。

フェンダーミラーと黒塗りの組み合わせは、本当に教習車っぽく見えません。

走行距離は2万km台と年式の割にかなり少ないですが、オーナーは短期間で何度も変わっているようです。
そして、北九州の某社長も一時期所有されていました。

オーナーは足車としてGGインプレッサスポーツワゴンも所有されており、コンフォートは休日用の趣味車となっています。

グレードエンブレム横の葉っぱ形のアイドリングストップ装着車エンブレムはマグネット式で、気分で脱着できるようになっています。

ちなみにアイドリングストップシステムはタクシー専用装備で、教習車はLPG車も含めて設定がありません。

ドアバイザーはタクシー用です。
リア3面には薄いスモークフィルムが装着されています。

ホイールは標準の15インチ銀色スチール+センターキャップで、タイヤはダンロップのエナセーブです。
ちなみに新車時は教習車でもタクシータイヤが装着されます。

マッドガードがオプション装着されています。

バンパーは標準の無塗装でフォグランプも非装備でしたが、納車後に2004年以前のイエローレンズが後付されています。

フロントバンパー左上には純正のコーナーポールが装着されています。

ナンバープレートは字光式が装着されています。

エンジンは直列4気筒DOHC2000ccガソリンの1TR-FEです。
3S-FEの後継で2007年から搭載されており、当初LPGはOHVの3Y-PEが継続搭載されましたが、2008年にLPGも同系列の1TR-FPEに変更され、同時にホイールが15インチ化されています。

ボンネット裏には製造元の関東自動車工業のステッカーが貼られています。
同社は2012年にセントラル自動車とトヨタ自動車東北を吸収合併し、トヨタ自動車東日本（TMEJ）に改称されており、改称当時はTMEJのステッカーが貼られていましたが、後に廃止されており、私の車には貼られていません。

エンジンルームに追加された配線は、日野純正左折アラームです。

純正オプションのフェンダーミラーはタクシー用よりも幅が狭くなっています。
また、ミラーヒーターが内蔵されており、リアデフォッガーと連動で作動します。

フューエルキャップはヒモ無しです。
2010年以降の型はヒモ付きとなっています。

公団住宅では、台所と食堂が一体になったダイニングキッチンが採用されています。

かつては畳敷きの和室にちゃぶ台を置いて食事をしていましたが、ダイニングキッチンではダイニングテーブルと椅子が組み合わされます。

台所にはステンレス製の流し台が備わります。
給湯器は無いため、お湯が使いたいときはやかん等で沸かすしかありません。

ガスコンロは1口タイプが2つ備わります。
点火機能は無いので、マッチ等で種火を用意する必要があります。


東芝製電気炊飯器とワーリング製ミキサーです。

食器棚です。


洗面台は食器棚の横にあります。
収納が無く使い勝手は悪そうですが、現存する建物も当時のままの配置となっています。

3種の神器の1つ、ナショナル（松下電器）製冷蔵庫です。

ダイニングキッチンからベランダへ出られるようになっています。

ベランダに設置された3種の神器の1つ、東芝製洗濯機です。
当時の洗濯機は電動で脱水する機能が無く、ローラーに洗濯物を挟んでハンドルを回して脱水していました。

いやぁ、いいものを見せてもらいました。
本当に来て良かったです。

トイレの次は浴室を見たいと思います。

昭和30年代当時、風呂無しの家が珍しくありませんでしたが、公団住宅では内風呂が標準採用されていました。

脱衣所は無く、廊下の扉を開けたらいきなり風呂となっています。
床や壁にタイルは貼られておらず、コンクリートがむき出しとなっており、床にはすのこが敷かれています。

浴槽は木製で、風呂釜と一体になっています。

風呂釜はCF釜と呼ばれる、屋内で吸気、屋外で排気する方式が採用されていますが、構造上排気が室内に漏れる危険性があります。
1965年にバランス釜と呼ばれる給排気共屋外で行う方式が登場し、既存の住戸も機器が更新されています。
また、木製の浴槽も耐久性に問題があるため、金属製に更新されています。

蛇口は水張り用が1つあるだけです。

お湯が出る蛇口やシャワーは無いので、体や頭を洗うには浴槽のお湯を使うしかありません。

シャワーは前述のバランス釜に装備されており、機器更新で既存の住戸はシャワーが使えるようになっています。

部屋は6畳の和室が2間続きとなっています。

ちなみに居住者は若いサラリーマン夫婦で、小さい子供が1人いる設定です。

左側の和室はじゅうたんが敷かれてソファーとテーブル、テレビ、レコードプレーヤーなどが置かれ、リビング代わりに使用されています。

本棚に設置された3種の神器の1つ、白黒テレビはゼネラル（現富士通ゼネラル）製で、当時の映像が流されていました。

本棚上部には本が置かれていますが、文学、経済、百科事典、料理本など幅広いジャンルのものが置かれていました。

黒電話です。

当時は押しボタンで電話番号を入力するプッシュホンが登場しておらず、1桁ずつ指でダイヤルを回す必要がありました。

また、電話事業は1985年まで電電公社が独占しており、電話機も仕様が統一されていました。

右側の和室は寝室として使用されており、押入れがあります。

畳に布団を敷いて寝るのでしょうが、子供はまだ小さいのでベビーベッドで寝るようです。

石油ストーブです。
当時は家庭用ルームエアコンなど普及していませんので、団地で使える暖房器具と言ったらこたつかストーブぐらいしかありませんでした。

エアコンも最初に普及し始めたのは冷房専用のクーラーで、冷暖兼用のエアコンが普及するのはかなり先の話です。

東芝製掃除機です。
今どきの掃除機とは随分形が違います。

ミシンはリッカー製足踏みタイプです。

先日、見たいものがあったため千葉県の松戸市立博物館に行ってきました。

当初は車で行く予定でしたが、道が混みそうだったので電車で向かいました。

今回のお目当ては、館内に原寸大で再現された1962年当時の常盤平団地です。

同団地は日本住宅公団が1960年前後に建設した団地で、現在も建物が現存し、生活が営まれています。

建物の前に置かれたスズキ製バイクはコレダ号でしょうか。

階段付近には上層階から生ゴミを投下できるダストシュートが設置されていますが、衛生上の問題があり、すぐに廃れたそうです。

生活排水を1ヶ所でまとめて処理する下水道は大都市を除けば珍しい存在でした。

建物内に入りたいと思います。

玄関です。
扉は鉄製のヒンジタイプで、当時主流だった木製引戸と比べて安心感があります。
壁には呼鈴が設置されていますが、音で来客を知らせるだけで、インターホンのように通話はできません。

間取りは2DKで、現存する建物はある程度リフォームされているものの、間取りは変更されていません。

玄関入ってすぐ、真裏に設置されたブレーカースイッチです。

玄関入って右側には非常ベルのスイッチがありますが、パネルが赤く塗られている以外は照明のスイッチと同じなので誤って作動させてしまいそうです（展示物なので鳴らないとは思いますが）。

廊下を渡ってすぐ右側に風呂とトイレがあります。
まずはトイレから見たいと思います。

トイレは1955年の公団発足時から当時最新鋭の水洗トイレが採用されており、当初は和式でしたが、1958年に洋式が大阪で初採用され、1960年には全住戸で標準採用されています。

洋式トイレは日本人にとって馴染みの薄い存在でしたが、急ピッチで住戸の供給
が進められており、便器の埋め込みが不要で和式よりも施工が楽なため採用されたと言われています。

当建物は洋式ですが、ちょうど切り替わるタイミングで建設されたため、同団地は竣工時期によって和式と洋式の建物が混在しており、新築時に和式だった建物は現在も和式のままです。

ちなみに便器のフタが無いのは公団住宅の標準仕様です。

洗浄方式は公衆トイレなどに多く見られるフラッシュバルブ式です。
1960年代後半あたりからロータンク式が採用されています。

便器は伊奈製陶（現INAX→LIXIL）製で、1969年以前の鳩マークです。

角には手洗器が装備されていますが、小さなボウルで指先程度しか洗えません。
東洋陶器（現TOTO）製で、1962年以前の大鷲マークです。

トイレットペーパーホルダーも東洋陶器製でしたが、1962～1969年のToyotokiロゴでした。