YXS10のブログ一覧

コンフォート教習車を見せてもらう機会があったので紹介したいと思います。

今回お見せいただいたのは椿坂さんの車両で、2015年式のTSS13Y型です。
ガソリンエンジンのMT車で、VSCが装備された2013年以降の最終型となります。

当車は神奈川県内の教習所で使用されていた車両ですが、当世代の教習車上がりはまだ少ないです。

補助アウターミラー、教習車用大型ドアバイザーはそのまま装備されています。

納車当時は無塗装バンバーでフォグランプも非装備でしたが、バンパーが車体色で塗装され、フォグランプも追加されており純正のカラードバンパー装着車と変わらない外観となりました。

オーナーは運転免許取得後初の愛車としてコンフォートを選ばれており、免許取得1年目のため初心者マークが装着されています。

ホイールは銀色スチールホイールでしたが、純正ホイールキャップが装着されています。

2度目にお会いした際はスタッドレスタイヤが装着されており、ホイールが15インチから14インチにインチダウンされています。

エンジンは直列4気筒DOHCガソリンの1TR-FEです。

コーションラベルです。

車内です。
ファブリックシート仕様でパワーウインドウがオプション装着されています。

2012年以降の型はヘッドレストが大型化されているほか、後席中央にも3点式シートベルトが装備されています。

補助ブレーキはそのまま装備されています。

教官用スピードメーター&ホーンスイッチが装着されているほか、オーディオは非装備でしたが、トヨタ純正2DINオーディオ、CKP-D55が装着されています。

2010年にシガーライターが廃止されており、当世代は電源ソケットのみ装備されています。

椿坂さん、貴重な車両をお見せいただきありがとうございました。

窓の開閉は手動式が標準ですが、当車はパワーウインドウがオプション装着されています。

スタンダードとデラックスAパッケージは運転席+後席左のみですが、デラックスは全席タイプも選択可能です。

パワードアロックもオプション装着されており、パワーウインドウとセット装着のほか、YXS系までパワードアロックの単体装着も可能でした。

全席パワーウインドウ装着車と非装着車ではドアロックの仕様が異なっており、装着車はドアキー操作でロック操作可能ですが、非装着車はドアキーと連動しておらず、車内のスイッチ操作でロック操作する必要があります。

運転席+後席左パワーウインドウは単独装着した場合、ドアロックスイッチが盲蓋で塞がれます。
全席の場合はパワードアロックがもれなく装着されます。

シートは通常のデラックスだとセミファブリックですが、Aパッケージはスタンダードと同じビニールとなります。

後席は足元が非常に広く快適です。

セミファブリック仕様のデラックスではヘッドレストが大型化される2012年までリアアームレストがオプション装着可能でした。


当車はトーシンテック製機械式自動ドアが装着されています。

フロントセパレート仕様の場合、全車助手席リクライニングが可能ですが、機械式自動ドア装着車はフロントシート下を経由してドアのロッドが通っており、リクライニングレバーの操作が困難です。

ちなみにフロントベンチシートの場合、助手席は固定式が標準でスライド&リクライニングはデラックス系のみオプションです。

デラックス系のインナードアハンドルはメッキとなります。

後席左ドアのパワーウインドウスイッチは全席仕様の場合ドアアームレスト一体型ですが、運転席+後席左仕様の場合はドアトリムに直接装着されています。

デラックス系は助手席サンバイザーが標準装備です。

軽く試乗させてもらいましたが、同じ3Y-PE搭載のAT車で同世代かつ走行距離も近いの工場長さんのコンフォートと比べ、アイドリングは安定しているものの、エンジンの吹け上がりがやや大人しい印象でした。
また、真っ直ぐには走れず、ハンドルをわずかに傾ける必要がありました。
構造的には同じはずなので現役時代の使用環境や整備状況によるものと思われます。

あんもないとさん、貴重な車両をお見せいただきありがとうございました。

外装の次は内装を見ていきたいと思います。

当車はタクシー時代の装備が残っており、そのままの状態で問題なく持ち込み登録されています（もちろんお金を取って人を乗せたり公道上で「空車」「賃走」など営業用車両と誤認させるような使い方は法に触れますので注意が必要です）。

当車はフロアATのためセンターレバー式のサイドブレーキが採用されています。
コラムシフトはベンチシート、セパレートシート共ステッキ式となります。

オドメーターは50万kmです。

当世代にタコメーターの設定は無く、全車タコグラフ装着スペースが確保されており、当車は矢崎製アナログタコグラフが装着されています。

ステアリングホイールは2002年以降エアバッグ付き4本スポークが標準装備されていますが、当車はエアバッグレスオプションが選択されています。

エアバッグレスの場合、通常のデラックスは3本スポークですが、Aパッケージはスタンダードと同じ2本スポークとなります。

料金メーター装着スペースには、矢崎製アロフレンド25Pが装着されており、印刷データも現役時代のままとなっています。

オーディオはAパッケージの場合AMラジオ+1スピーカーが標準ですが、当車は通常のデラックスと同じAM/FMラジオ+2スピーカーがオプション装着されています。

ダッシュボードには三和計器製表示灯（スーパーサイン）、パワーサインはるか超DXが装着されています。

基本的には料金メーターと連動して表示内容が変わりますが、本体のロータリースイッチにて、貸切、観光、寿、介護などメーター運賃が適用されない状態にも対応します。

同社はホームページが無いので詳細不明ですが、大阪に本社を構える企業のようです。

ドライブレコーダーはJapanTaxi製のタクシー用モデルで、タクシー時代のまま使用されています。

一般向けとの最大の違いは車内カメラが搭載されていることで、赤外線ライトが多数装着され、夜間でも鮮明に写し出すことができそうです。

かつてはフロントガラスに車内カメラを設置できるのはタクシーなど営業用車両に限定されていましたが、2017年6月以降は保安基準の改正で一般車でも装着可能になりました。

ミラーは手動式のため、リモコンミラースイッチは非装備です。

タクシー上がりのコンフォートシリーズ、2台目はあんもないとさんのクラウンコンフォートです。

2007年式のYXS10型で、グレードはデラックスAパッケージのフロアAT車です。

ボデイカラーはブラック（202）で、当車は兵庫県内のタクシー会社で使用されていた車両になります。

タクシーとしては定番中の定番車種ですが、同車はLPG車のみのため個人で所有される方は少なく、中でもコラムMT車に乗りたくて乗られる方が多いため、AT車は特に珍しい印象です。

同グレードはデラックスをベースに内装をスタンダード相当にしたグレードです。

デラックス系はメッキドアハンドルとドアモールが装備されており、リアフェンダーモールはコンフォートには無い装備です。

ホイールキャップはデラックス系に標準装備されており、2008年以前のYXS系は130系クラウンと同型のステンレス製キャップが装備されています。

デラックス系にはCピラーエンブレムが装備されており、YXS系は150系クラウンと共通で、2008年以降のTSS系は180系クラウンと共通です。

クラウンの名に恥じぬよう高級感を出すため、フロントグリルは全車メッキです。

ボンネットにはメッキモールが装備されており、モール非装備のコンフォートとはプレスラインが異なります。

王冠エンブレムはデビュー当初銀メッキでしたが、1997年以降金メッキに変更され、TSS系で再び銀メッキに戻されています。

カラードバンパーはデラックス系にオプション設定されています。

デラックス系にはリアメッキガーニッシュが装備されていますが、コンフォート用よりも大型となっており、高級感がアップしています。

フェンダーミラーはメッキタイプですが手動式となっており、メッキ+手動の組み合わせはコンフォートシリーズの中でもデラックスAパッケージのみです。

オプションで通常のデラックスと同じ電動リモコンメッキも選択可能です。

当世代よりハイマウントストップランプがLED化されているほか、リアトレイには空気清浄機のエアピュリファイヤーが装備されています。

エンジンルームです。

エンジンは直列4気筒OHV LPGの3Y-PEで、Aパッケージには通常のデラックスに装備されるボンネット裏の遮音材が装備されません。

バッテリーは55D26Lが標準ですが、当車はACデルコ製のタクシー用で85D26Lが装着されています。

窓の開閉とドアロックは手動式です。

スタンダード系のパワーウインドウは運転席と後席左のみ設定されており、全席用の設定はありません。

パワードアロックはパワーウインドウ選択時のみ装着可能です。

インナードアハンドルはSG以外無塗装です。

当世代より全窓ガラスにUVカットガラスが装備され、快適性が向上しています。

デラックスパッケージのシートはセミファブリックです。

前席は背もたれと座面の触れる部分が布張りとなっており、ヘッドレストはビニール張りです。

後席は背もたれの触れる部分とヘッドレストが布張りで、座面はビニールですが、タクシーの場合、座面はカバーが装着されるのが一般的なのでビニールでも快適性に大きな影響は無いと思います。

フロアカーペットはデラックスパッケージ以上が布張りです。

素のスタンダードと教習車はビニールとなります。

後席左ドアにはLEDテープが装着されています。

タクシー仕様は運転席以外のドアに開放表示が表記されていますが、トリムと一体になっており、はがせません。

運転席には武内工業所製防犯板が装着されています。


日報灯とルームランプはいずれもLED化されています。

トランクルームです。

当世代より側面に内張りが装着されています。

軽く試乗させてもらいましたが、アイドリングが安定した後は普通に走れました。
TSS系のように出足は速くありませんが、速度がコントロールしやすく乗りやすかったです。

工場長さん、貴重な車両をお見せいただきありがとうございました。