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クルーにネオチューンを施工した際に代車を借りました。

今回借りたのは2017年式LA350Sミライースです。
グレードは下から2番目のL SAIIIでボディカラーはスカイブルーメタリックです。

同車はミラの事実上の後継車で、軽自動車では数を減らしている、全高を抑えたハッチバックです。

今回作業を依頼した整備工場は本業が自動車部品商社となっており、取扱商品のデモカーとなっているのか、代車らしからぬ装備が多数装着されていました。

当車もネオチューンの施工車であり、バックドアにステッカーが貼られていますが、同車に乗るのが初めてだったため、ノーマルと比較することが出来ず、良さを実感できなかったのが正直なところです。

他にもelfのステッカーも貼られているので同社製エンジンオイルが採用されていると思われます。

グレードは上からG、X、L、Bの4種類ですが、Bは法人向けに特化しています。

同車は軽量化のため、フロントフェンダーとバックドアが樹脂製となっています。

ドアハンドルはGのみメッキでX以下はシルバー塗装となります。

Lは13インチスチールホイール+キャップが標準ですが、当車はL150Sムーヴカスタム用14インチアルミに交換されています。

タイヤはミシュラン製エナジーセイバーで、サイズは同車の14インチ仕様だと155/65R14が標準ですが、当車は165/55R14が装着されています。

ドアミラーはL以下が無塗装手動式でX以上がカラード電動格納式となります。

同車に搭載されるスマートアシストIIIはレーダーを用いず、ステレオカメラで障害物を認識します。

インパネです。

パワーウインドウは全車標準ですが、全席に装備されるのはL以上で、Bはフロントドアのみとなります。

パワードアロックとキーレスは全車標準装備です。

X以上はメッキインナードアハンドルが装備されています。

Gのみキーフリーシステム装備のためプッシュスタートが採用されており、X以下はメカニカルキーでの始動となります。

トランスミッションは全車インパネシフトのCVTです。
X以上はシフトレバーのボタンがメッキ加飾となります。

エアコンはGのみプッシュ式オートエアコンで、X以下はダイヤル式マニュアルエアコンです。

メーターパネルは初代から全車に採用されているデジタルメーターです。
エコドライブをすると外枠の色が変化します。

カップホルダーは掘り込み式です。

当車のヘッドライトスイッチは手動式ですが、2020年以降の型は法規対応でオートライトが全車標準化されています。

出すとレバーの位置が戻ってしまうウインカースイッチには違和感を感じました。

オーディオはレス仕様が標準で、当車はパナソニック製ワイド2DINナビ、ストラーダCN-RE04WDが装着されています。

今回一番驚いたのがスパルコのバケットシートです。
スポーツタイプでない実用仕様の軽に普通は装着しません。

乗降性が最悪でクッションが薄く、休憩しようとシートを倒しても寝づらく、ノーマルシートの助手席に移って休んでいました。

長距離も高速も走らないため必要性を全く感じず、天井が低くアシストグリップも無いため降車するのが苦痛でした。

当車はピボット製スロットルコントローラー、3-drive・EVOが装着されています。
スロコンはエンジン出力を自動調整する装置で、エコモードやパワーモードに
設定可能です。

センタートレイにはスパルコのインターホン、IS-150BTが装備されていますが、イマイチ用途がよく分かりませんでした。

エンジンルームです。
搭載エンジンは直列3気筒DOHC NAのKF型です。

ターボは非設定ですが、当車は650kgと軽量なため必要性を感じませんでした。
ただ、以前乗っていた620kgでAMTの5AGSを搭載するHA36Vアルトバンと比べれば遅いです。

運転しやすそうな車ですが、ドアミラーな上にボンネットが見えず、Aピラーが寝ていて視界が悪いなど、慣れるまで運転しづらかったです。

上尾ハイヤーさんのYT140コロナをお見せいただいた際、同時にもう1台大変貴重なお車をお見せいただきました。

nye882さんのN331グロリアです。

1979年式のセダン後期型でグレードはカスタムデラックスです。
外装は一部スタンダード化されています。

330セドグロは旧車イベントでも何度か目にしていますが、当車は何とLPG車です。
この時代のLPG車が公道走行可能状態で生き残っているのは奇跡としか言えません。

当車はタクシー歴無しの自家用上がりで、長い眠りについていましたが、レストアを経て公道復帰を果たしました。

搭載エンジンは直列4気筒のH20Pです。
当時6気筒はガソリン車しか設定されておらず、6気筒LPGのL20Pが設定されるのは430以降となります。

シールドビーム式丸目4灯ヘッドライトです。
セダン系はグレード問わず角目2灯は設定されませんでした。

フロントグリルはスタンダードのみセドグロ共通で、デラックス以上はセドリックとグロリアでデザインが異なります。

鶴がモチーフのグロリアのエンブレムです。


丸型メッキフェンダーミラーです。
カスタムデラックスは角型メッキか樹脂製が採用されており、交換されたと思われます。

ホイールは14インチでタイヤサイズは6.40R 14 6PRです。
デラックス以上はメッキフルホイールキャップが標準ですが、当車はスタンダード用ハーフキャップに交換されています。


Cピラーエンブレムはグレード問わず装備されています。


デラックス以上はリアフェンダーとトランクリッドにグレードエンブレムが装備されますが、スタンダードはNマークとなります。

トランスミッションはコラム4MTです。
サンデン製吊り下げ式クーラーが装備されています。

デラックス以下はビニールシートですが、カスタムデラックスは布シートとなります。

nye882さん、貴重な車両をお見せいただきありがとうございました。

アクセルペダルは吊り下げ式です。

DX以上はフットレストが装備されています。

エンジンリッドオープナーです。

運転席のシート調整はリクライニングとシートスライドのみで、シートリフターは見当たりません。

トランクオープナーは運転席床面に装備されていますが、操作性は悪そうです。

シートカバーは元々ありませんでしたが、シンコーに特注で製作してもらっており、フロントにハーフカバー、リアにフルカバーが装着されています。


フロアマットは純正品が装着されていましたが、社外の汎用品に交換されています。

後席左ドアにはシートベルトや深夜料金、自動ドア、求人など様々な案内が表記されています。

自家用上がりのため自動ドアは非装備です。

ドアハンドルにはカバーが装着されていますが、最近のタクシーでは見られない装備です。

後席から見た車内です。

運転席には防犯板が装備されています。

現在の社会情勢に合わせ、助手席後部には消毒液が設置されています。

運転席ヘッドレスト裏面に掲出された運賃表です。
東京23区、武蔵野市、三鷹市の最新バージョンです。

リアトレイにはスピーカーが追加されていますが、車両のイメージを崩さぬよう、据え置き型ではなく埋め込まされいます。

上尾ハイヤーさん、貴重な車両をお見せいただきありがとうございました。
28号車の更なる進化を期待しています。

前回お見せいただいた際は、外からしか車内を確認しませんでしたが、今回は中に乗り込んで見せてもらいました。

去年時点でもタクシー用装備がいくつか装備されていましたが、装備がグレードアップされ、案内表記など細部のリアリティが向上しています。

走行距離は納車段階では13万km台でしたが、現在他に車が無いため1台で全てをこなしており、15万km台まで伸びています。

スピードメーター横にはアナログ時計が装着されていましたが、デンソー製アナログタコグラフに交換されています。

製造時期は不明ですが、1996年以前の社名変更前（日本電装）のロゴが使用されており、レトロ感たっぷりです。

メーターパネル前には運転用白手袋が置かれています。

運転席ドアには改善基準で定められた拘束時間と走行距離を遵守するよう表記されています。

この他、窓に引っ掛けるタイプのカップホルダーが装着されています。

オーディオは元々社外CDデッキが装着されており、FMトランスミッターを組み合わせて音楽を聴いていましたが、雰囲気を重視してトヨタ純正カセットデッキに交換され、トランスミッターの代わりにカセットアダプターが使用されています。

トランスミッターが不要になったことでシガーライターが復活しています。

オーディオの上にはアルインコ製デジタル簡易無線機、DR-DPM60が装着されています。
無線機自体は130系クラウンでも可搬型が搭載されていましたが、車載型になったことでタクシー無線っぽい見た目となり、より車内がそれらしくなっています。

無線機本体は偶然にも灰皿のスペースにジャストフィットです。

シフトノブは水中花に交換されています。

シフトレバー左の赤いスイッチはフォグランプの点灯スイッチです。

運転席足元にはチョークレバーとETCが装備されています。

スーパーサインには社名と登録番号が掲出されています。

登録番号は架空のもので、事業用と同じあ行が使用されています（自家用はさ行から）。

今回はありませんでしたが、撮影用にダミーの乗務員証も製作されています。

インパネにはシートベルト着用表記と重点目標が掲出されており、目標は定期的に変わるため、差し込み式で差し替え可能となっています。

パネルは去年時点では綺麗な状態でしたが、残念ながら経年劣化で割れてしまいました。

領収書プリンターは矢崎製が装着されていましたが、料金メーターに合わせて大阪メーター製に交換されています。

料金メーターは一度矢崎製に交換されましたが、大阪メーター製が修理されて実働可能となったため復活しています。

昨年、上尾ハイヤーさんのYT140コロナを見せてもらいましたが、あれから内外装が大幅に進化し、劇用車デビューや大手自動車雑誌掲載も実現しており、改めて見せてもらいたいと思っていましたが都合が合わず、今回ようやく叶いました。

外観は素の状態でも十分怪しいですが、オーナーの趣味で徹底的にタクシー化され、怪しさに拍車がかかっています。
また、塗装がいい具合に草臥れているのでタクシー感が増しており、タクシー歴無しの自家用上がりには見えません。

入手時は130系クラウンと同時所有でしたが、後にクラウンを手放し、通勤からレジャーまでこれ1台で全てをこなしています。

本物感が強い外観ですが、走行地域が比較的都市部のせいか、本物や白タクと間違われることは無いそうです。

足回りは入手時車高調が入っていましたが、一式ガソリン車のAT140用に交換されており、純正車高に戻されています。
同時に4輪ドラムブレーキから前輪ディスクブレーキに変更されています。


ニヤリとせずにはいられない、ディテールの数々です。

ディーラーステッカーは本物っぽいですが、架空のものです。
埼玉にトヨペット店は埼玉トヨペットしか存在しません。

元ネタは同じトヨタ勝又グループの千葉トヨペットとトヨタカローラ新埼玉です。

当初、緑色の帯が巻かれていましたが、後に赤色に変更されています。

マッドガードはコロナ用ですが、車両の年代よりも古い40～100系用に交換されています。

ヘッドライトは入手時ハロゲンでしたが、新車時のシールドビームに戻されています。

フロントバンパーには吊り下げ式のフォグランプが追加されています。
イエローレンズのレトロ感が車両にマッチしています。

撮影用の行灯です。
武内工業所製で、実際にタクシーで使用されていた製品を屋号だけ書き換えたと思われます。
点灯も可能です。

当車が全国的に活躍していた1990年代は乗客が喫煙可能な車が多かったですが、オーナーがタバコを吸わないためか、禁煙車となっています。


屋根にはルーフウインカーとデジタル簡易無線アンテナが装備されています。